麺状になった、かぼす風味の名水ゼリー
ニュース&コラム

あの名物グルメがフォトジェニックに!?
〈DRIVE TO EAT in HOUHI〉
目当てに、豊肥エリアの道の駅へ

Posted 2021.11.18
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大分県の豊後大野市と竹田市を合わせた「豊肥(ほうひ)地区」は、隣接する熊本県や大分市などからたくさんの観光客が訪れる、豊かな自然と数多くの文化史跡を誇るエリア。

そんな豊肥地区へのアクセスが、中九州横断道路の延長に加えて、熊本地震で寸断されていた国道57号の復旧や新ルートの開通によって最近さらに便利になりました。

その流れをうけ、エリアに点在する8つの道の駅では〈DRIVE TO EAT in HOUHI〉をテーマに掲げ、看板メニューを大幅リニューアル! わざわざドライブしてでも食べに行きたくなる、各地域の新名物を展開しています。

レシピの開発を、大分県内の人気カフェ〈リーフデカフェ〉のプロデューサーでもあるFoodiator(Food + Creator)のJunmicchiさん、トータルディレクションをアートディレクターの丸井元子さんが手がけ、キャッチーでワクワクするフォトジェニックフードが誕生しました。

〈道の駅すごう〉すごあまコーンと萩のトマトのピザ2種

すごあまコーンと萩のトマトのピザ2種
左から「菅生のすごあまコーンピザ」、「荻のトマトピザ」各1188円。

竹田市菅生(すごう)は熊本県との県境に近く、阿蘇の外輪山や九重連山に囲まれた標高の高い地域。

そんな菅生の特産品といえば、糖度約18度とフルーツのように甘いスイートコーン。なかでも栽培方法などにこだわりのある〈すごあまコーン〉を使ってつくられたのが「菅生のすごあまコーンピザ」です。コーンクリームのソースを敷いたベースに乗るのは、たっぷりのチーズとコーン粒。こしょうの香りとバター醤油風味がアクセントになっています。

もう一品は、菅生と隣接し、高原台地が広がる荻地区で栽培された新鮮なトマトと完熟トマトケチャップを使用した「萩のトマトピザ」。昼夜の激しい寒暖差によって甘みを豊富にたくわえたトマトの味が堪能できます。中央にはジューシーなローストトマトと、竹田市内にある七ツ森古墳群の彼岸花をイメージした糸唐辛子が乗っています。

〈道の駅竹田〉かぼす風味の名水ゼリー

麺状になった、かぼす風味の名水ゼリー

環境省の名水百選にも選ばれている竹田湧水群。市内のいたる所から清らかな水が湧いています。自慢の名水をそのままゼリーにしたのが「たけた名水ゼリー ~かぼす~」400円。大分県の名産品・かぼすの皮が加わって、名水のすっきり感を引き立てています。

〈道の駅ながゆ温泉〉温泉糖と重炭酸水のしゅわしゅわドリンク

湯気をイメージしたわたがしが乗ったオリジナルドリンク「ながゆ温泉ふわっと」

炭酸泉で知られる竹田市の長湯温泉。その道の駅〈道の駅ながゆ温泉〉では、温泉から抽出したミネラルを含む重炭酸水に、同じく炭酸泉からできた温泉糖を合わせたドリンクを提供。温泉糖のやわらかな甘みに竹田産かぼす果汁の爽やかな酸味が加わり、さっぱりと味わえる一品に仕上がっています。

ベーシックな「ながゆ温泉しゅわっと」380円と、温泉の湯気をイメージしたわたがしトッピングの「ながゆ温泉ふわっと」500円の2種から選べます。

〈道の駅あさじ〉あじさいをイメージした瑠璃色スイーツ2種

あじさいをイメージした瑠璃色スイーツ2種
左から「ブルービー瑠璃ソフト ~幸せを呼ぶ青いミツバチ〜」450円&「瑠璃レアチーズムース」390円

豊後大野市朝地町は、希少な日本ミツバチの養蜂が行われているまち。今年の夏には「幸せを呼ぶ」と言われる青いミツバチ、ブルービー(ルリモンハナバチ)も観測されました。また、道の駅あさじの近くには「紫陽花寺」と呼ばれる普光寺があり、毎年6月頃になるとたくさんの紫陽花が咲く姿を楽しめます。

それらの青をイメージして考案されたのが「ブルービー瑠璃ソフト ~幸せを呼ぶ青いミツバチ~」。ハーブの1つである天然素材のバタフライピーで青く着色したソフトクリームとジュレに、高級な日本ミツバチの蜂蜜を添えた一品です。

「瑠璃レアチーズムース」は、同じくバタフライピーで着色したシンプルなレアチーズムース。カップの底には大分の米粉を使用したクランブルが敷かれています。グルテンフリーで安心して食べられるのも嬉しいポイントです。

〈道の駅原尻の滝〉滝の水や溶岩を表現した坦々麺

色とりどりの地元産野菜で滝の水を表現した坦々麺

およそ9万年前、阿蘇山の噴火によりできた豊後大野市・原尻の滝。「冠地どり(かんむりじどり)の滝担々麺」980円は、この滝から流れ落ちる水を地元産の野菜で、水しぶきを白髪ネギで、溶岩を大分県産・冠地どりのミンチで表現した一品です。

豊後大野市名産のピーマンでつくった万能だれ〈おかずピーマン 激辛〉が添えてあり、しっかり混ぜて食べれば、旨味と辛味が調和する深みのある味わいが楽しめます。

〈道の駅きよかわ〉ブランド桃と世界的に希少なごまのマリトッツォ2種

金ごまのマリトッツォと桃のマリトッツォ
左から〈クレオパトラの金ごまトッツォ〉&〈クリーンピーチの桃トッツォ〉各500円。

古代エジプトのクレオパトラもその油を美容のために使っていたと言われる、ごま。

実は、国内に流通しているほとんどのごまは海外産だって知っていましたか? 、国産品の流通量は全体の0.1パーセント程度で、なかでも黄金色をした金ごまは黒ごまや白ごまに比べ香りが強く、流通量はそのさらに0.1パーセントほどだそう。加えてその金ごまを発芽させ風味をさらに豊かにした発芽金ごまは、世界で唯一、豊後大野市・清川町だけで生産されています。

そんな清川の発芽金ごまを使ったメニューが「クレオパトラの金ごまトッツォ」。ビターキャラメル風味のクリームに、大粒で油分が多く香りのよい金ごまをたっぷりまぶした一品です。

また、清川の特産品といえば、糖度が高いブランド桃クリーンピーチ。6〜8月の旬の時期に収穫されて一年中楽しめるよう保存された桃は、「ももソフト」などの形で提供され人気を博しています。この桃のコンポートを、サワークリームを加えたライトな口当たりの生クリームと合わせ、ピスタチオを飾って仕上げたのが「クリーンピーチの桃トッツォ」です。

〈道の駅おおの〉しゃもの肉と卵を堪能するTKG

しゃもの肉と卵が乗った、卵かけご飯

〈道の駅おおの〉のすぐ近くで育てられた〈豊のしゃも〉は、脂肪分が少なめで締まりがあり、独特のコクと旨味がある最高品質の地鶏です。

その肉を地元で採れたネギと炒めてそぼろにし、豊後大野でとれた新鮮なお米の上に乗せ、市場にほとんど出回らない〈豊のしゃも〉の卵を添えたのが「豊のしゃものTKG」800円。数量限定で、卵食べ放題の「豊のしゃもの∞TKG」1000円も提供されています。

〈道の駅みえ〉夕焼けに映える焼きいもシェイク2種

夕焼けに映える焼きいもシェイク2種
左から「スイートの夕映え 焼きいもシェイク」「はるかの夕映え 焼きいもシェイク」各540円

〈道の駅みえ〉がある豊後大野市・三重町は、さつまいもが豊富に採れ、栽培する品種も多い土地。そのさつまいもを使い、道の駅から見える江内戸の景(えないどのけい)の夕日をイメージしてつくられたのが「焼きいもシェイク」です。

ねっとりとした食感と高糖度で人気の紅はるかでつくった「はるかの夕映え 焼きいもシェイク」と、紫いものパープルスイートを使ってさらりと飲みやすい「スイートの夕映え 焼きいもシェイク」の2種から選べます。

トッピングの紫芋チップにはパープルスイートを使用。夕日を模した輪切りのさつまいもはほんのり塩気があり、甘いシェイクのアクセントになっています。

すみずみまで思いが詰まった豊肥グルメ

思わず写真におさめたくなるビジュアルのみならず、“夕映え”や“クレオパトラ”、“瑠璃色”に“滝”など、ワクワクするネーミングも印象的な〈DRIVE TO EAT in HOUHI〉のメニュー。

商品開発には、冒頭で紹介したクリエイターのアイデアはもちろんですが、各道の駅からの意見も大きく反映しているのだそう。

素材から盛り付け、ネーミングにいたるまで、豊肥エリアの人々の思いが詰まったフォトジェニックグルメ。ぜひドライブがてら食べに行ってみてはいかがでしょうか?

credit text:坂口 ナオ

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