〈ENOWA YUFUIN〉のテラスに座っている宇賀なつみさん
特集|伝統と革新の由布市を巡る旅

宿から出るのがもったいない。
宇賀なつみの由布院“名宿”探訪

Posted 2024.10.04
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古都の風情とトレンドが調和した、新しい温泉体験ができる由布院。

観光巡りもいいですが、宿ごもりでゆっくり贅沢な時間を過ごすのもまた一興。

美食家も唸る地産地消のオーベルジュ〈ENOWA YUFUIN〉、緑のなかで静けさを味わう宿〈わらび野〉、由布院名宿の御三家のひとつ〈山荘無量塔〉の3つの宿を、旅慣れた宇賀なつみさんが体験しました。

由布院の恵みが詰まった自家農園を持つ、
地産地消オーベルジュ〈ENOWA YUFUIN〉

まず訪れたのは、2023年春に開業した「FARM-DRIVEN(ファームドリブン)」をかかげるオーベルジュ〈ENOWA YUFUIN〉。

シェフ自らが育てた朝摘み野菜を味わえる美食体験と、由布岳を一望できる滞在型ステイを同時に体験する、贅沢なリトリートです。

〈ENOWA YUFUIN〉のエントランス

ホテルエントランスからカートに乗って高台へ移動すると、ヴィラがお出迎え。

ヴィラ〈ヒル・トップ・スカイ・パビリオン〉の室内
プレミアムスイートのヴィラ〈ヒル・トップ・スカイ・パビリオン〉。

宇賀さんが訪れたのは、客室から由布岳とその麓に広がる由布院のまち並みを一望できるヴィラ。

リビングスペースのソファに腰かけた宇賀さん
165平米もの広さを誇る空間には、天井まで届く大きな窓から陽光がたっぷりと注ぎ込む。

シンプルで洗練された都会的な内装に、由布院の大自然のパノラマのコントラストが、訪れる人を非日常の世界へ誘います。

「とても贅沢な風景ですね。高台にあるから、由布院のまち並みが一望できます」と、宇賀さんもその景色にうっとり。

窓際から見渡せる、テラスとプール、その先の由布院のまち並み
目の前に広がる雄大なビュー。

テラスには露天風呂に続きインフィニティ・プールがあり、ゆったり浸かりながら自然と溶け込むように過ごせます。

テラスのサマーベッドに腰かけた宇賀さん
由布岳から心地よい風が吹き抜けるテラス。

「私、温泉やサウナも好きなんですが、温冷交互浴をするのが大好きで。プールで遊んだ後すぐにそのまま温泉に入れるのが最高ですね」(宇賀さん)

〈ENOWA YUFUIN〉の自家農園へ

お部屋を堪能したところで、次に向かったのは、ENOWA YUFUINが手がける自社農園〈ENOWA FARM〉。

〈ENOWA FARM〉の畑を散策中
悠久の由布岳が静かに見守る、大地の恵みをたっぷり受けた野菜たち。

ニューヨークにあるミシュラン二ツ星レストラン〈Blue Hill at Stone Barns(ブルーヒル)〉で4年間副料理長を務めた経歴を持つ、ENOWA YUFUINのエグゼクティブシェフ、タシ・ジャムツォさんに、ファームを案内してもらいました。

ズッキーニを手に談笑する宇賀さんとシェフのタシ・ジャムツォさん
宇賀さんが手にしているのは、多種多様なズッキーニ。実を食べるものもあれば、花を食べるものもあるそう。

毎朝シェフ自ら出向く広大な敷地には、有機野菜が35種、200品目以上栽培されています。

オイスターリーフを手渡すタシさん
生牡蠣の味がするオイスターリーフを味見。

「開業2年前から畑づくりを始めました。天候の変化や供給バランスなどなかなか見極めが難しいですが、由布院の土壌で育った野菜は風味豊かで奥深い味わい。レストランでは、その日の採れたての野菜を使ってメニューを組みたてます」(シェフ・タシさん)

ENOWA YUFUINのレストラン
〈JIMGU〉で美食体験を

野菜が主役のメニューをレストラン〈JIMGU〉で、さっそくいただくことに。

朝、収穫したばかりのズッキーニに、きゅうりのジュースや冷製コーンスープ、野菜を練り込んだ自家製パンなどが並びます。

〈JIMGU〉で提供される葉野菜のサラダ
ファームで採れた葉野菜のサラダ。はっさくのピクルスとヴィネグレットの酸味で、フレッシュな味わいに。スライスしたズッキーニの実に、ズッキーニの花まで、余すことなくいただきます。
様々な自家製野菜も添えられた「アローカナ」の目玉焼き
水色の卵を産む鶏「アローカナ」の目玉焼き。レストランで出た野菜くずや米糠(こめぬか)を発酵させた餌を食べて育ったアローカナの卵は、黄身が濃厚で甘みが強いのが特徴。
タシさんの説明を受けながら、料理を味わう宇賀さん

「ファームを見学してからいただくお野菜は、おいしさもひとしおですね。旨みが凝縮されていて力強い味わい。器ひとつとっても、料理ひとつとっても、何もかもが、美しくて、ここのごはんを食べに来るだけの価値があります」と、宇賀さんも至福の時間を過ごせたよう。

四季折々の彩り豊かな食材を使った渾身のひと皿は、訪れるたびに違った味わいを楽しめるのもうれしいポイントです。

Spot 01
Information
ENOWA YUFUIN
address:大分県由布市湯布院町川上丸尾544
tel:0120-770-655
access:JR由布院駅から車で約10分
料金:1泊1名(2食付き)72,600円~(全19室)
web:ENOWA YUFUIN

〈山荘わらび野〉の敷地内を歩く宇賀なつみさん
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