山荘無量塔の入口に立つ宇賀なつみさん
特集|伝統と革新の由布市を巡る旅

宿から出るのがもったいない。
宇賀なつみの由布院“名宿”探訪 | Page 3

Posted 2024.10.04
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西洋と東洋、伝統と革新のミックス。
由布院の御三家〈山荘無量塔〉

最後に向かったのは、明治中期の新潟の古民家を移築してつくられた宿、山荘無量塔(さんそうむらた)。

山荘無量塔の入口に立っている宇賀さん
「一度泊まってみたかった宿なんです!」(宇賀さん)

“由布院の御三家”と呼ばれる有名な宿のひとつで、旅好きの宇賀さんにとっても“憧れの宿”。

いったいどんな宿なのでしょう。

本館フロントの内観
先代が世界中から調達してきたという調度品があちこちに並ぶ。

本館フロントは、まるでタイムスリップしたかのような、レトロモダンな空間。

大きなスピーカーの前に立つ宇賀さん
圧倒的存在感を放つ、ウエスタンエレクトリック社の希少な16Aスピーカー。オーディオ愛好家にとって伝説的な存在。
レセプション用の椅子やソファが並ぶ本館フロント
「とにかくセンスがいいですよね。フロントだけでも満足しちゃう……」(宇賀さん)

古き良き時代の面影を残しつつ、現代的なセンスが光るインテリアが加わり、和洋折衷の独特な空間が広がっています。

大きな窓に面したカフェスペースの一角
敷地内の緑がテーブルに反射して美しい光景が広がる。

ここでは宿泊者限定でカフェ利用が可能。お好きな席に座って、まずはまったりしましょう。

〈B-speak〉の「Pロール」を味わい中
大分県由布市湯布院町にあるロールケーキ専門店〈B-speak〉の看板商品「Pロール」。由布院を訪れる観光客に大人気のお土産が、山荘無量塔のカフェで食べられる。

「ボリュームがあるから驚きましたが、口に入れたら軽くてふわふわだから、ぺろりといけちゃいました。卵の風味が強く、素朴で飽きのこない味わいです」(宇賀さん)

ひと息ついたら、さっそくお部屋へ。

客室「袍(ほう)」のソファに座る
宇賀さんが気に入った客室「袍(ほう)」。

客室は8棟、別荘を含めると12棟あり、全室離れ。それぞれが独特の間取りと、まったく別の雰囲気を纏った造りになっています。

「どのお部屋もすてきですが、私は『袍』のお部屋に泊まりたいと思いました。どーんと広いスペースがあるというよりも、1階に洋室・和室、2階に寝室とスペースが細かく分けられているほうが、お風呂や食事は楽しめそうだし、夜はぐっすり眠れそうで。シーンごとに使い分けられる楽しみがありますよね」(宇賀さん)

和室「相」で一息つく宇賀さん
モダンな洋テイストのリビングから一転、襖から美しい中庭の緑が覗く「相」の和室。
客室「暁」の円形の温泉風呂
全客室に温泉風呂付き。風呂のデザインも泊まる客室のテイストによってまったく違ったデザインに。和モダンな空間の客室「暁」の温泉風呂でまったり。

宿だけじゃない、
アートやショッピング施設も併設。

山荘無量塔の周辺には、個性豊かなセレクトショップやチョコレート専門店などが併設されています。

美術館〈アルテジオ〉入口の壁画の前に立つ宇賀さん
山荘無量塔の敷地内にある美術館〈アルテジオ〉の入り口にて。絵になるスポット。

滞在型ステイを楽しむなら、敷地内散策も楽しみましょう。

〈アルテジオ〉の展示作品を鑑賞する宇賀さん
白を基調とした、洗練された空間が広がる館内には、常設展から企画展まで、音楽をテーマにした作品が並びます。音楽や絵画に関する約1000冊の書籍があり、ゆったりと読書を楽しむことも。

「どの宿もそれぞれの個性がたっていて、シチュエーションによって使い分けて泊まりに行きたいなと思いました。もしひとりで過ごすなら、買い物も休憩も楽しめるスポットが集結した、山荘無量塔に泊まろうかな」と、次の予定に胸が膨らむ宇賀さんでした。

Spot 03
Information
山荘無量塔
address:大分県由布市湯布院町川上1264-2
tel:0977-84-5000
access:JR由布院駅から車で約15分
料金:1泊1名(2食付き)85,800円〜(全12室)
web:山荘無量塔

credit text:藤田佳奈美 photo:ただ(ゆかい) hair & make:室橋佑紀 styling:近藤和貴子

衣装クレジット トップス23200円(ミラ オーウェン/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店)、パンツ22000円(ルーニィ)、イヤリング1540円(お世話や)、リング3190円(フィノベル/お世話や)
以上、価格はすべて税込み

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