ボンネットバスの助手席に座る宇賀なつみさん
特集|宇佐・国東半島でパワーをもらう旅

2025年は“昭和100年”。
宇賀なつみ、高度成長期のパワーを感じに豊後高田へ

Posted 2025.08.20
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もしもタイムトリップができるなら、どの時代をのぞいてみたいですか? 今回の宇賀なつみさんの大分県の旅は、ノスタルジックな「豊後高田昭和の町」へ。日本が豊かさを増し、“黄金期”と呼ばれた昭和30年代のあふれるパワーを体感しに出かけてきました。

懐かしさと活気を感じる
レトロな昭和の町巡り

2025年は昭和が始まってちょうど100年目に当たる年。なかでも特に活気に満ちていた昭和30年代にタイムトリップできる商店街が豊後高田市にあります。

商店街「豊後高田昭和の町」を歩く宇賀さん

「豊後高田昭和の町」は、全長550メートルの商店街。店先の冷蔵ケースに魚が並ぶ鮮魚店、子どもたちが小銭を握りしめてアイスキャンデーを買いに集まる駄菓子屋さん、手づくりコロッケが人気の精肉店など、昔の対面販売の商店がいまだ現役です。

昭和時代の電化製品が並ぶ店頭ディスプレイ
電気屋さんには、昔のビデオデッキやレコードプレイヤーなどが飾られています。

それぞれの店には、昭和の暮らしを象徴する「一店一宝(いってんいっぽう)」と呼ばれる展示が。歩くだけでたくさんの昭和がそこかしこに。

レトロな食品サンプルが並ぶ食堂の店頭
かけうどん200円、カツカレー450円! ワンコインでおつりがくる昭和価格。

昭和55年から45年間値上げをしていないという食堂。食品サンプルからも歴史を感じます。

大きな土管に座る宇賀さん

「あのアニメに出てきましたよね!」と、大胆にも土管に登る宇賀さん。

商店街にレトロなボンネットバスが入ってきた様子

のんびりと散策していると、店員さんたちが外に出てきて、一斉に手を振り始めました。「バスが来たよ!」

真横から撮影したボンネットバス
毎週日曜と祝日に無料運行。しかもバスガイドの案内つき!

現れたのは、昭和32年式の〈いすゞBX141〉。35年以上眠っていた車体を復元したボンネットバスが、豊後高田市内のルートを元気に走っています。このバスは、自走するボンネットバスでは日本最古といわれています。

バスの窓から顔を出して手をふっている宇賀さん
「レトロでかわいくて、乗るだけで楽しい!」(宇賀さん)

歩いて見る良さもありますが、車窓から眺める景色もまた格別。しかも解説つきで周遊できるというから、乗らない手はありません。各便25席、先着順の早いもの勝ちです。

ボンネットバスは、昭和の町の拠点にもなっている昭和のテーマパーク〈昭和ロマン蔵〉から乗ることができます。

レトロカーが数台並んでいる昭和ロマン蔵の駐車スペース
昭和ロマン蔵は、昭和30~40年代の暮らしを再現したエリアや、6万点のおもちゃが並ぶエリア、レストランなど、昭和レトロを詰め込んだスポット。

昭和レトロを体感できる複合施設、昭和ロマン蔵。明治から昭和にかけて大分県きっての大金持ちといわれた〈野村財閥〉が、昭和10年頃に建てた個人所有の米蔵をそのまま使い、昭和時代のお宝を展示する博物館となっています。館内は3つのエリアに分かれ、昭和にちなんだ展示を見学・体験することができます。

教室の椅子に座っている宇賀さん
昭和の夢町三丁目館〉の一角に展示された昔の教室。
ファミコンに没頭中

靴を脱いでひと昔前のゲーム機に駆け寄った宇賀さん。「懐かしい~!」とテニスゲームに没頭していました。

黒電話を耳にあてている

「もしもしお母さん、なつみです!」と、ご実家に電話。この黒電話、実際にかけることができるので、ぜひお試しあれ。

射的で狙いを定める宇賀さん

射的ではお目当てのココアシガレットに狙いを定めて真剣な表情。

駄菓子エリアでお菓子をチェック中
「私が子どもの頃は30円ぐらいで買えたなぁ」と駄菓子を手に取りながらつぶやいていました。

「どの世代の人でも、子どもの頃に戻って楽しめる場所ですね。若い友だちを連れてまた遊びに来たい!」(宇賀さん)

Spot 01
Information
昭和ロマン蔵
address:大分県豊後高田市新町989番地1
tel:0978-23-1860(豊後高田市観光まちづくり株式会社)
access:宇佐ICから車で約25分、宇佐駅から車で約10分、大分空港から車で約50分
営業時間:10:00~17:00、土・日曜・祝日9:00~
定休日:12月30、31日
駐車場:昭和の町駐車場を利用(有料)
料金:入場料は施設ごと(共通入場券あり)
web:昭和ロマン蔵

商店街の散策途中、ひと息入れようと〈伯剌西爾(ぶらじる)珈琲舎〉へ。

〈伯剌西爾(ぶらじる)珈琲舎〉の外観

呉服店だった築100年の建物をリノベーションした店内は、タイプライターやアンティークの照明が純喫茶のムードを演出します。料理は箱根の老舗ホテル〈小涌園〉で修業したシェフの監修。ナポリタンやハヤシライスなど、王道洋食メニューがずらり。

丸いテーブル席が並ぶ〈伯剌西爾(ぶらじる)珈琲舎〉の店内

宇賀さんが選んだのは、2種類の材料を使ったバニラアイスが浮かんだクリームソーダ(600円)。

クリームソーダを味わっている

クリームソーダの爽やかな緑色と遠い昔を思い出すような甘さに、昭和の世界に引き込まれました。

Spot 02
Information
伯剌西爾珈琲舎
address:大分県豊後高田市新町971
tel:0978-24-3240
access:昭和ロマン蔵から徒歩約5分
営業時間:10:00~17:00
定休日:無休
駐車場:昭和の町駐車場を利用(有料)
web:伯剌西爾珈琲舎

万年筆で葉書を書いている
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