
2025年は“昭和100年”。
宇賀なつみ、高度成長期のパワーを感じに豊後高田へ
もしもタイムトリップができるなら、どの時代をのぞいてみたいですか? 今回の宇賀なつみさんの大分県の旅は、ノスタルジックな「豊後高田昭和の町」へ。日本が豊かさを増し、“黄金期”と呼ばれた昭和30年代のあふれるパワーを体感しに出かけてきました。
懐かしさと活気を感じる
レトロな昭和の町巡り
2025年は昭和が始まってちょうど100年目に当たる年。なかでも特に活気に満ちていた昭和30年代にタイムトリップできる商店街が豊後高田市にあります。

「豊後高田昭和の町」は、全長550メートルの商店街。店先の冷蔵ケースに魚が並ぶ鮮魚店、子どもたちが小銭を握りしめてアイスキャンデーを買いに集まる駄菓子屋さん、手づくりコロッケが人気の精肉店など、昔の対面販売の商店がいまだ現役です。

それぞれの店には、昭和の暮らしを象徴する「一店一宝(いってんいっぽう)」と呼ばれる展示が。歩くだけでたくさんの昭和がそこかしこに。

昭和55年から45年間値上げをしていないという食堂。食品サンプルからも歴史を感じます。

「あのアニメに出てきましたよね!」と、大胆にも土管に登る宇賀さん。

のんびりと散策していると、店員さんたちが外に出てきて、一斉に手を振り始めました。「バスが来たよ!」

現れたのは、昭和32年式の〈いすゞBX141〉。35年以上眠っていた車体を復元したボンネットバスが、豊後高田市内のルートを元気に走っています。このバスは、自走するボンネットバスでは日本最古といわれています。

歩いて見る良さもありますが、車窓から眺める景色もまた格別。しかも解説つきで周遊できるというから、乗らない手はありません。各便25席、先着順の早いもの勝ちです。
ボンネットバスは、昭和の町の拠点にもなっている昭和のテーマパーク〈昭和ロマン蔵〉から乗ることができます。

昭和レトロを体感できる複合施設、昭和ロマン蔵。明治から昭和にかけて大分県きっての大金持ちといわれた〈野村財閥〉が、昭和10年頃に建てた個人所有の米蔵をそのまま使い、昭和時代のお宝を展示する博物館となっています。館内は3つのエリアに分かれ、昭和にちなんだ展示を見学・体験することができます。


靴を脱いでひと昔前のゲーム機に駆け寄った宇賀さん。「懐かしい~!」とテニスゲームに没頭していました。

「もしもしお母さん、なつみです!」と、ご実家に電話。この黒電話、実際にかけることができるので、ぜひお試しあれ。

射的ではお目当てのココアシガレットに狙いを定めて真剣な表情。

「どの世代の人でも、子どもの頃に戻って楽しめる場所ですね。若い友だちを連れてまた遊びに来たい!」(宇賀さん)
商店街の散策途中、ひと息入れようと〈伯剌西爾(ぶらじる)珈琲舎〉へ。

呉服店だった築100年の建物をリノベーションした店内は、タイプライターやアンティークの照明が純喫茶のムードを演出します。料理は箱根の老舗ホテル〈小涌園〉で修業したシェフの監修。ナポリタンやハヤシライスなど、王道洋食メニューがずらり。

宇賀さんが選んだのは、2種類の材料を使ったバニラアイスが浮かんだクリームソーダ(600円)。

クリームソーダの爽やかな緑色と遠い昔を思い出すような甘さに、昭和の世界に引き込まれました。