今年のGWは「童話の里」玖珠町へ
ジャンボこいのぼりを見に行こう!
間もなく訪れるゴールデンウィーク。長らく続いたコロナ禍もようやく落ち着きを見せ、今年の大型連休は数年ぶりに遠出をしたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は「童話の里」として知られる玖珠町(くすまち)で、毎年子どもの日にしか見ることのできない「ジャンボこいのぼり」について紹介します。大分屈指の人気温泉地である由布院から、車や電車で30~40分ほどでアクセスできるため、旅のプランの参考にしてみてください。
こいのぼりの中をくぐり抜けて童心に返る
「日本のアンデルセン」と呼ばれる久留島武彦の生誕地、玖珠町では毎年こどもの日に〈日本童話祭〉が開催されています。久留島の童話活動50年を記念した1950年から続くこのイベントは、2023年で74回目を迎えます。また、今年は久留島が日本で初めて口演童話会を開いてから120年となるアニバーサリーイヤーでもあります。
童話祭では、仮装パレードやおとぎ劇場、紙芝居、人形劇など、子どもが楽しめる催しが数多く行われます。そのなかでも、特に高い人気を集めるのが「ジャンボこいのぼりのくぐり抜け」です。
その歴史は1981年まで遡り、第1号となるジャンボこいのぼりは全長60メートル、重さ200キロの赤鯉でした。200万円もの製作費は、町民の寄付によってまかなわれたとのこと。以降、ジャンボこいのぼりは代替わりをしながら、〈日本童話祭〉のシンボルとして40年以上愛され続けています。
2023年は、玖珠川の協心橋上流に設けられた〈河川敷会場〉に全長60メートルの黒こいのぼり、三島公園を中心に設けられた〈三島会場〉には全長30メートルの赤こいのぼりが登場。赤鯉はクラウドファンディングによって製作された、今年初披露のこいのぼりとなります。
近年では「出張ジャンボこいのぼりのくぐり抜け」と題して、全国から選ばれたまちでも体験の機会を提供しています。しかし、端午の節句にジャンボこいのぼりを見られるのは〈日本童話祭〉だけ。年に1度しかないチャンスをお見逃しなく!
credit text:柿崎真英