![〈マルマタしょう油〉のポン酢「甘ぽん・ 辛ぽん」](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145703/news-columns-marumatashoyu-ec-1080x540.jpg)
日田市の〈マルマタしょう油〉が手がける、
甘おいしい新感覚のポン酢「甘ぽん・辛ぽん」
伝統と革新を両立する、160年の醤油づくり
大分県日田市で、創業160年以上の歴史をもつ〈マルマタしょう油〉。水郷・日田の豊かな水と、厳選した国産原料をもとに醤油づくりを行っています。
![ロゴ入りの白い暖簾がかかった店舗入口](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145706/news-columns-marumatashoyu-photo1.jpg)
最もこだわっているのは、麹づくり。醤油づくりに欠かせない麹を、自社の蔵でもろみからつくり、唯一無二の醤油に仕上げています。昔は当たり前だった麹づくりですが、「効率化や大量生産の波におされて、今では全国的に少なくなっていますね」と、教えてくれたのは、同社専務の合原紗恵子(ごうばるさえこ)さん。
![合原紗恵子さん](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145708/news-columns-marumatashoyu-photo2.jpg)
![麹づくりの様子](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145710/news-columns-marumatashoyu-photo3.jpg)
「大分県内でも自社でもろみから一貫製造している蔵はごくわずか。醤油のもととなる生揚げ(きあげ)は大型工場から購入する醸造所がほとんどですが、私たちは自社製造にこだわっています。温度や気候によって毎年少しずつ変化するのも、醤油の醍醐味。麹は醤油の味を決める大事な要素なので、マルマタでは手間がかかってももろみからの麹づくりを続けていきます」
![大きな熟成タンクが並ぶ](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145712/news-columns-marumatashoyu-photo4.jpg)
![木製の醤油樽が並ぶ](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145713/news-columns-marumatashoyu-photo5.jpg)
2021年にリブランディングを行った〈マルマタしょう油〉。ロゴの刷新や新商品の発売を行いました。その背景には、時代の変化があったという紗恵子さん。
![敷地内に立つレンガ製の煙突](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145716/news-columns-marumatashoyu-photo6.jpg)
「1859年に創業以来、時代は大きく変わり2020年からはコロナ禍もありました。そんななかで、長く醤油づくりを続けるためにはどうしたらいいかと考え、新しい挑戦が必要なのではということで、私たちの思いを込めてブランドロゴを一新しました」
![白地に朱色で大きくロゴが印刷された配送用ボックス](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145717/news-columns-marumatashoyu-photo7.jpg)
変えるところと、変えないところ。原料にこだわり、麹からつくる醤油づくりはそのままに、企業としてのあり方は時代に合わせ、創業以来守り続ける伝統と技術を軸に、現在まで脈々と受け継がれてきたのです。
![醤油や酢が入ったボトルケースが積まれている](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145720/news-columns-marumatashoyu-photo8.jpg)
“甘おいしい”新感覚!
「甘ぽん」「辛ぽん」が誕生
2024年4月に発売になった「甘ぽん」「辛ぽん」の2種の新感覚のポン酢。これまでにないポップな印象のパッケージデザインは、イラストレーターの山内庸資(やまうちようすけ)さんが手がけたもの。「九州の醤油は甘いのが特長だけど、意外と甘いポン酢はないな……」という発想から生まれたという「甘ぽん」は、大分県名産のかぼす生果汁を贅沢に使用した逸品です。
![〈マルマタしょう油〉の新商品「甘ぽん」と「辛ぽん」](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145722/news-columns-marumatashoyu-photo9.jpg)
ベースには天然熟成発酵させたマルマタの生揚げ醤油を使用しており、奥深い味わいに。それぞれのおいしい食べ方について、合原さんが教えてくれました。
「『甘ぽん』は、鍋のつけだれ、サラダのドレッシング、唐揚げにちょい足しなど、幅広いメニューに使用いただけます。うちの社員は、『焼き魚の仕上げにかけるのがおすすめ』だと。甘さと照りが出て、旨みがアップしますよ。
『辛ぽん』は、甘ぽんをベースに、唐辛子の辛味がプラスされた一品。しゃぶしゃぶなど鍋のつけだれ、焼肉、餃子など多彩な料理にアクセントを加えてくれます」
![各種の醤油が並ぶ店内](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145724/news-columns-marumatashoyu-photo10.jpg)
ほかにも店内には醤油を中心とした商品がずらり。数あるなかから、とくにおすすめの商品をご紹介します。
![〈マルマタしょう油〉の醤油商品4種](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145725/news-columns-marumatashoyu-photo11.jpg)
マルマタしょう油を代表する醤油「太陽」は、九州の醤油らしい、味わい深くコクのある一品に仕上がっており、刺身や、かけ醤油としておすすめなのはもちろん、「卵かけごはんとも相性抜群です」と教えてくれた合原さん。
「甘口さしみ」は、 濃厚な甘味ととろみが寿司や刺身にぴったり。「薔薇」は 煮物、炒め物など料理に幅広く使用できます。「ゆず酢じょうゆ」は、爽やかな香りの国産柚子果汁を使用した万能酢醤油。 刺身や和え物、お鍋にもどうぞ。
![「山椒醤油」と「山椒味噌」](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145727/news-columns-marumatashoyu-photo12.jpg)
醤油は山椒の風味広がる醤油を料理の隠し味に使うもよし、醤油風味の山椒の実を料理のアクセントに添えるもよし、と幅広く活用できます。味噌はそのまま野菜やお刺身に添えても、炒め物に使えば山椒の香るおかずの完成です。
![切り出した木材が積まれているスペース](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2024/05/14145729/news-columns-marumatashoyu-photo13.jpg)
〈マルマタ林業〉についての記事はこちら
日田市生まれの体験型弁当!? 「きこりめし」と「いかだすし」に込められた〈ヤブクグリ〉の思い
日田のまちに根ざし、伝統を守りつつ、新しい挑戦を続ける〈マルマタしょう油〉。時代に寄り添いながら、老舗の技が光る逸品の数々を、ぜひ味わってみてください。
*価格はすべて税込です。
credit text:大西マリコ photo:黒川ひろみ