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これが読めたら大分マニア!? 大分県にある地名の難読漢字クイズ【上級編】

Posted 2025.10.15
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ここからは地元の人も知らないかもしれない!? つい読み間違えてしまうほどの難読地名がそろいます。その背景には、土地の暮らしや自然、文化が息づいていることも。読めたあなたは 大分マニア! 地名を入り口に、ディープな大分をのぞいてみませんか? 難易度は上級編です。

第1問

は、なんて読む?

臼杵市街地から野津町方面へ向かう県道502号沿いにある掻懐は、緑に囲まれたのどかな集落です。

掻懐から車で5分ほど走ると、「臼杵石仏」にたどり着きます。ここには平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫られた60体以上の磨崖仏(まがいぶつ)があり、その規模と数量、彫刻の質の高さにおいて日本随一の石仏群です。1995年には、磨崖仏では全国初、彫刻としても九州で初めて国宝に指定され、現在では61体が国宝に指定されています。

柔和な微笑みをたたえた表情は見る人に安らぎを与えてくれる、仏教美術として楽しむこともできます。また7~8月には美しい蓮の花が一面をピンク色に染める景色も見逃せません。

さらに市街地へ足を延ばせば、「臼杵城跡」をはじめ、「稲葉家下屋敷」や「二王座歴史の道」など、武家屋敷や商家のまち並みが今も残り、味噌や醤油の蔵元めぐり、名物・臼杵ふぐも楽しめます。
さて、この「掻懐」の正解は……

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第2問

は、なんて読む?

佐伯市南部にある、複雑に入り組んだリアス式の海岸線が特徴的な米水津は、昔からブリやイワシなどの好漁場として漁業と水産加工業が盛んなエリアです。

米水津から蒲江(かまえ)を結ぶ「豊後くろしおライン」をドライブすると、感動的な絶景を望むことができます。〈空の公園〉は、標高約250メートルの高さから日向灘が見渡せ、天気が良い日は四国の山々まで見える日も。春にはシバザクラ、梅雨の頃にはアジサイが咲き誇り、海と空のブルーに鮮やかな花が映える景色に出合えます。

さて、「米水津」、正しく読めましたか?

正解は……

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第3問

は、なんて読む?

竹田市久住町にある「栢木」は、くじゅう連山と久住高原に抱かれた山あいの集落です。標高の高い地に広がる田畑や草原は四季折々の表情を見せ、夏は高原の涼風が心地よく、冬は雪景色に包まれます。

くじゅう連山の雄大な景色が広がる一帯は、登山やドライブの拠点としても人気。特に久住高原の〈ガンジー牧場〉では、広々とした草原で牛たちがのんびりと草を食(は)む姿を眺めながら、新鮮な牛乳やソフトクリームを味わうことができます。澄んだ空気のなかで過ごせば、日常から解き放たれそう。

さて、この「栢木」という漢字、どう読みましたか?

正解は……

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第4問

は、なんて読む?

宇佐市安心院町にある「木裳」。安心院といえば、全国的にも名高いすっぽんの産地です。すっぽんは栄養価が高く、低脂肪でビタミンやコラーゲンも豊富に含まれているため、美容にも効果が期待できる食材として注目されています。木裳周辺には、すっぽん料理を提供する名店が点在し、地元ならではの味が楽しめます。

安心院のすっぽんは養殖も盛んですが、木裳の近くを流れる津房(つぶさ)川には今も天然のすっぽんが生息しています。とりわけ里の駅〈小の岩の庄〉の裏あたりでは、川沿いの岩にすっぽんが甲羅干しをしている姿を見かけることも。運が良ければ、水面から顔を出したり、岩の上でのんびり日向ぼっこする姿に出合えるかもしれません。

さて、この「木裳」という地名、何と読むでしょうか?

正解は……

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第5問

は、なんて読む?

佐伯市本匠地区にある小半は、山間を流れる清流に恵まれた自然豊かな地域です。
このエリアにある「小半鍾乳洞」は明治32(1899)年に発見され、大正11(1922)年に国の天然記念物に指定されました。全長約700メートルの洞内には、「斜柱石」と呼ばれる珍しい形状をはじめ、数多くの石筍や石柱が並んでいます。現在は入洞できませんが、悠久の時を経て今なお成長を続ける鍾乳石が、この地の歴史の深さを物語っています。

周辺には自然を満喫できる施設も充実。〈小半森林公園キャンプ場〉では川遊びやバーベキューが楽しめ、石灰岩の絶壁はフリークライミングの名所として人気を集めています。そして何より目を引くのが、直径18メートルを超える木造の大水車。西日本最大級のスケールで訪れる人々を圧倒します。また隣接する〈水車茶屋なのはな〉ではそば打ち体験も楽しめます。

さて「小半」の正解は……

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第6問

は、なんて読む?

別府市の山あいにある火売は、鶴見岳の麓に位置する自然豊かな地域です。この地名と同じ名前を持つ「火男火売神社」は、867年の鶴見岳の噴火を鎮めたと伝えられ、その噴火によって生まれたといわれる別府の地獄と温泉の守護神として古くから親しまれてきました。

火売周辺は別府のビュースポットにも恵まれています。九州最大級101人乗りの〈別府ロープウエイ〉に乗って10分、標高1300メートルの鶴見山上駅へ上がれば、別府市街のまち並みや別府湾、くじゅう連山などを一望できる絶景が広がります。春は桜やミヤマキリシマ、冬は霧氷と四季折々の美しさが楽しめるのも魅力です。

また、別府八湯(はっとう)のひとつである「堀田(ほりた)温泉」も近く、江戸時代に開かれた静かな山の湯治場として、温泉好きには欠かせないスポットとなっています。
さて「火売」、どう読みましたか?

正解は……

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credit text & photo:牧亜希子

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