宇佐神宮の本殿の前に立つ宇賀なつみさん
特集|宇佐・国東半島でパワーをもらう旅

宇佐神宮1300年!
宇賀なつみ、開運ワインや勝負めしで
“ご利益づくし”のパワースポット旅へ

Posted 2025.08.15
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フリーアナウンサー・宇賀なつみさんの6回目となる大分県の旅。今回は、開運トリップをテーマに、宇佐・国東(くにさき)半島へ。御鎮座1300年を迎える今こそ訪れたい、祈りの聖地・宇佐神宮。そして運を味方につけると話題の「勝負めし」など、ご利益とパワーをチャージするとっておきのスポットをご案内します。

大分県の最強パワースポット、
宇佐神宮で運気アップ

大分空港を出発し、国東半島を車で1時間ほど横断して宇佐神宮へ。

宇佐神宮は、全国に約4万社ある八幡様の総本宮。725年に八幡大神(はちまんおおかみ)が降り立った、八幡信仰の始まりの場所です。「宇佐神宮はずっと来たかった場所なんです!」と、令和という新たな時代に1300年の節目を迎えたこのタイミングで、初めて宇佐神宮を訪れた宇賀さん。

宇佐神宮の参道
木々を渡る風、蝉の声、砂利を踏みしめる音がささやくように聞こえてきます。

仲見世通りから境内に進み、大鳥居をくぐると、目の前に広がるのは凛とした空気に包まれた長い参道。悠久の時を感じさせる境内から、宇佐神宮がいにしえから大きな存在だったことがうかがえます。神域に一歩足を踏み入れると、心が浄化されるようで、ただ歩くだけで心がすっと整っていくよう。

手水舎で手を清める宇賀さん
手水舎で身を清め、上宮へ。

実は宇佐神宮には、かつては寺も存在していたのをご存じでしょうか。八幡様がお参りするために〈弥勒寺〉という寺を設け、神様と仏様がともに祀られたこの地で神道と仏教が融合した「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」という独自の文化が花開きました。

宇佐神宮の鳥居
宇佐神宮の鳥居は「宇佐鳥居」と呼ばれる独自のかたち。

上宮入口の参道は、天然記念物のイチイガシの原生林が一帯を覆います。「真夏の強い日差しをやわらげてくれて、一層神聖に感じられますね」(宇賀さん)

参道の石畳階段を昇る様子
一段一段踏みしめながら、上宮を目指します。

参道の石畳のなかに「夫婦石」を発見! 踏むと良縁に恵まれるのだそう。

石畳の中に現れた「夫婦石」
左右対称で寄り添う三角の「夫婦石」。

ブナ科の常緑広葉樹であるイチイガシの鎮守の杜を抜けると、上宮の入口、西大門(さいだいもん)が現れます。

西大門は平安時代につくられ、県指定の重要文化財で宇佐神宮を代表する建造物のひとつ。西大門は普段は閉じていますが、この日は運よくくぐることができました。

鮮やかな色使いと細かな彫刻が美しい西大門
唐破風(からはふ)と呼ばれる建築様式で、朱塗りの門に細かな彫刻が美しく、鮮やかな色合いが目を引きます。
宇佐神宮本殿前に立つ宇賀さん
青空と緑にまぶしく映える本殿へ。

いよいよ上宮へ。

左から一・二・三之御殿と順番にお参り。一之御殿は八幡大神(はちまんおおかみ)、二之御殿は比売大神(ひめおおかみ)、三之御殿は神功皇后(じんぐうこうごう)が祀られています。

権禰宜(ごんねぎ)の山本宗龍さんの解説に耳を傾ける宇賀さん
宇佐神宮の権禰宜(ごんねぎ)、山本宗龍さんが案内してくれました。

国宝に指定された本殿。八幡造(はちまんづくり)という建築様式で、檜の皮を重ねてつくられた「檜皮葺(ひわだぶき)」の屋根が特徴です。

二之御殿を参拝する宇賀さん
時間をかけて手を合わせていた宇賀さん。何をお願いしていたのでしょうか。

宇佐神宮の参拝方法は全国でも珍しい「二拝四拍手一拝」。「昔は神社それぞれのお参りの仕方があったそうですが、宇佐神宮ではこの作法が古くからそのまま残っています」(山本さん)

3つの御殿を丁寧にお参りする宇賀さんの姿が印象的でした。「いつも神様にお願いはしないんです。最近の報告と、これからの目標を伝えていました」と宇賀さん。神様と仏様に近況を宣言することで自分自身を振り返り、宇賀さんの次の活力にもつながると教えてくれました。

御神木の大楠にふれる宇賀さん
「すごくつるつるしてる!」(宇賀さん)。御神木である推定樹齢約800年の大楠にたくさんの人が触れて、いろんな願いごとを伝えている証拠。

宇佐神宮の敷地内には全部で20の神社があり、上宮だけでも一・二・三之御殿、御神木、4つの神社が。宇佐神宮を巡る際は、お賽銭の小銭をたっぷり持って歩くことをおすすめします。

勝守を手に取る
お守りやお札と、たくさんの授与品が並びます。

授与所でオリジナルのお守りを記念に。厄除けや開運、家内安全など、たくさんのご利益がいただけますが、八幡様は武運の神様なので、勝負運をあと押ししてくれます。

上宮の裏にある御霊水へ。ここは八幡様が初めて現れたといわれる場所。上宮とはまた違った、清らかな気に満たされているよう。

御霊水がある井戸
上宮裏の蓮形池のほとりに3つの井戸があります。

「かつては刀をつくる際にこの水が使われていました。今でもお清めの水として持ち帰っている参拝客が多くいらっしゃいますよ」(山本さん)

御霊水で手を清める宇賀さん
井戸の奥まで見えるほど澄んだ御霊水。

「きれいな水! すごくひんやりして、今日の暑さみたいな日は浴びたいぐらい!」と、手を清める宇賀さん。

祓所(はらえど)で行われていた祭事
参拝途中、祓所(はらえど)で行われていた祭事に遭遇。

訪れたこの日は、毎月1・15日に神社で行われる「月次祭(つきなみさい)」の日。神職たちが感謝と祈りをささげる厳かな姿も相まって、静寂な空気が漂っていました。こんな光景に偶然立ち会えたことも、この旅の小さなご縁だったのかもしれません。

宇佐神宮は上宮から下宮をまわるのが作法。どちらかだけのお参りは「片参り」になるので、順序通りに巡りましょう。

下宮を参拝している様子
下宮でもしっかりと手を合わせていた宇賀さん。

下宮にも、上宮と同じように一・二・三之御殿が並んでいます。

下宮から近い場所にある貴重な文化財もお見逃しなく。西参道の寄藻(よりも)川にかかる「呉橋(くれはし)」は、珍しい屋根つきの神橋。

神橋と奥に見える呉橋(くれはし)
宇賀さんが立つ神橋の奥に見えるのが、呉橋。

呉橋は、普段は扉が閉められていますが、10年に1度行われる、天皇からのお遣いである勅使がお供え物を奉献する宇佐神宮最大の重儀〈臨時奉幣祭(勅祭)〉(りんじほうべいさい ちょくさい)のときのみ、勅使を迎えるために開かれます。その10年に1度というのが、御鎮座1300年を迎える今年の10月6日。祭典を祝し流鏑馬(やぶさめ)神事や花火も上がる予定です。

呉橋の扉の前に立つ宇賀さん
呉橋の正面へ。「誰も通ることができない特別感がありますね」(宇賀さん)

広大な敷地に続く神社やいくつもの大きな鳥居から、かつての栄華の名残が随所に感じられ、宇佐神宮が歴史と文化に与えた影響力の強さを想像することができます。

「長い歴史の分だけ、地域のたくさんの方たちから愛されている場所だということがわかりました」(宇賀さん)

Spot 01
Information
宇佐神宮
address:大分県宇佐市南宇佐2859
tel:0978-37-0001
access:JR宇佐駅から車で約10分、東九州自動車道・宇佐ICから約15分
営業時間:6:00~18:00(上宮の開門時間 ※正月期間中を除く)
定休日:無休
駐車場台数:500台(有料)
web:宇佐神宮

宇佐神宮の歴史や文化を満喫した帰り道、仲見世通りに立ち寄るのもおすすめです。

宇佐神宮の仲見世通りを散策中
宇佐市の名物「ねぎ焼き」や「宇佐からあげ」など、食事処や土産物店が軒を連ねています。

その一角に、すてきなカフェを発見。〈KURU〉で涼んでいきましょう。

カフェ〈KURU〉の外観
実は名人戦の勝負ドリンクに選ばれた縁起のいい同店。永瀬九段が3回注文したそう。
黒を基調とした〈KURU〉の店内

宇賀さんが選んだのは「イチゴミルクかき氷」。大分県産のブランドイチゴ〈ベリーツ〉を1.5パック分使ったぜいたくな手づくりソースに、ミルクソースと大豆ホイップがとろり。

〈KURU〉のイチゴミルクかき氷
「イチゴミルクかき氷」1280円
イチゴミルクかき氷を食べる宇賀さん
宇佐神宮の広い境内を歩いたあとにうれしい、ひんやりスイーツ。

「どこを食べてもイチゴが感じられて、氷もふわふわなのでぺろりといけちゃいそう」と感動しきりの宇賀さん。ベリーツを煮詰めたシロップと、ゴロゴロとした果肉、大豆ホイップのさっぱりした味わいに、ひと口食べ始めたら止まりません。

「神社仏閣は訪れるだけで心が落ち着きます。宇佐神宮は杜に囲まれていて心地よい場所ですね」(宇賀さん)

Spot 02
Information
KURU
address:大分県宇佐市南宇佐2211-1-3
tel:0978-37-1090
access:JR宇佐駅から車で約10分、東九州自動車道・宇佐ICから約15分
営業時間:11:00~17:00
定休日:不定休
駐車場台数:なし(宇佐神宮の有料駐車場を利用)
Instagram:@kurucafe.zakka

うなぎ処四代目志おやの「宇佐神宮の色・紅白まぶし名産添え」
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