鳥居橋
ニュース&コラム

宇佐市院内は「日本一の石橋のまち」!
レトロでユニークな石橋巡り

Posted 2021.06.08
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日本には現存する石造りの橋が約2000基あると言われています。そのうち9割近くが九州に集中しており、なかでも宇佐神宮で有名な大分県宇佐市にある院内町は、江戸時代末期から昭和20年頃までの約100年の間に架けられた石橋が79基、そのうちアーチ橋が65基も残る「日本一の石橋のまち」なのです。

院内に架かる石橋を調べてみると橋の大きさやデザイン、用途も実にさまざま! 今回は院内に現存する79基の橋の中から「これぞ!」というおすすめの橋たちをご紹介。カメラ片手に巡ってみては。

写真映え必至! 美しすぎるアーチ橋たち

鳥居橋
5連のアーチが美しい、県指定有形文化財の鳥居橋。夜間のライトアップもあります。

まず院内の石橋のアイコン的な存在とされている「鳥居橋」は、すらりと伸びる橋脚の長さと美しさから、別名「石橋の貴婦人」とも呼ばれ親しまれています。

川上側に面した橋脚をよく見ると、船の先端のように先が細くなっています。これは「水切り」とよばれ、川の水流の抵抗を最小限にするために設計されたそう。そのほかにも流れる水量によってそれぞれのアーチ幅を変えていたりと、川とともに暮らしてきた先人たちの工夫がたくさん。

真下から橋を眺める

橋の脇には下へ降りる階段があり、真下から橋を眺めることもできます。下から見上げる鳥居橋は上からの優美な姿とは違い、石のひとつひとつが大きく感じられ迫力のある印象でした。

御沓橋
県指定有形文化財の御沓橋。橋の長さが59メートルと、町内で最長を誇ります。川面に映る橋の姿を含めて写真に撮ると、趣のある一枚に。こちらも夜間ライトアップあり。

院内でも一、二を争うグッドルッキング橋「御沓橋(みくつばし)」。赤く見える部分は赤い苔が生えていて、どことなくレンガ造りのようにも見え、すこし離れた場所から眺めるとまるでヨーロッパの橋のよう。SNSに写真を投稿したら「海外行ったの?」と思われそう。

荒瀬橋
市指定有形文化財の荒瀬橋。橋脚の長さはなんと18.3メートル! 夜間ライトアップあり。

2連アーチの「荒瀬橋」は鳥居橋同様に脚が長く、院内では一番高い橋とされています。完成後、橋の利用はしばらく有料とされていたそうで、大分県では有料橋第1号だとか。橋の上から真下の川を見るとその高さを存分に味わえます。手すりが低めなので下を見るときはじゅうぶん気をつけて。

分寺橋
市指定有形文化財の分寺橋。大正時代に架設された橋ですが、第二次世界大戦の最中に大改修が行われたという異色の歴史を持つ橋。

均整のとれた3連アーチが美しい「分寺橋(ぶじばし)」。鳥居橋や荒瀬橋と似たデザインの橋ではありますが、この川は深くないため橋を高くする必要がなく、短い橋脚で、なんだか小さくてかわいい印象を受けました。長崎の眼鏡橋にも近い雰囲気。


両合川橋
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