県内外にファン多数!
ほかでは食べられない、大分の個性派かき氷5選
最高気温が30度を超える日が続くなか、元気をくれるもの……それは、かき氷! 今回は、県内外から人気を集める、大分県内のかき氷を5つピックアップしました。
かき氷の概念を覆すような進化系から、洋菓子店が手がけるこだわりの一品、自然の恵みを存分に味わえる一杯、老舗茶房による贅を尽くしたものなど、そこでしか味わえない特別なかき氷ばかり。
気になる一品をぜひ見つけてみてください。
まるでケーキかパフェ! 華やかさに心躍る〈ドルチェかき氷〉
江戸時代の風情を感じる、日田市豆田町(まめだまち)。このまちから徒歩5分の場所にあるカフェ&バー〈琴音庵(ことねあん)〉で人気を博しているのが、まるでケーキかパフェのような〈ドルチェかき氷〉。
大分県出身のタレント・指原莉乃さんがお忍びで来店し、SNSに投稿したことでも一躍話題となったかき氷です。
思わず心躍る豪華なビジュアルに加え、生クリームやチーズを使った濃厚なソースと、ふわふわの氷の組み合わせが「未体験の味わい!」と大人気。氷には、豆田町にある酒蔵〈クンチョウ酒造〉が日本酒づくりに使っている「水郷日田」の豊富で良質な地下水を使用しており、それをその日の温度や湿度に合わせて丁寧に削ることで、ふんわりした口溶けに仕上げています。
通年メニューのティラミスとレアチーズに加え、数週間単位で新メニューが登場。ドルチェかき氷以外にも、日田の特産品〈尺玉スイカ〉を使ったかき氷など、工夫を凝らした季節のメニューを多数展開しています。
香ばしいメレンゲが氷を包む、洋菓子店生まれの〈焼き氷〉
豊後大野市緒方町にある〈洋菓子工房 アンティーク〉は、自家製の米粉や地元産の酒粕を使用した、体に優しいスイーツを提供する洋菓子店です。
普段はロールケーキやシュークリームなどが人気ですが、昨年販売を開始して以来、メディアやSNSでひっぱりだこの商品が、洋菓子店ならではのノウハウによって生まれた〈焼き氷〉。なんと、氷にメレンゲをまとわせ、それをバーナーで香ばしく炙った一品なんです!
かき氷を炙ったら溶けてしまうような気がしますが、メレンゲがしっかり氷を覆っているので大丈夫だそう。シロップは、甘いメレンゲと合うさっぱりとした味。氷の中にはアイスとゼリーが入っており、すべてお店の手づくりとなっています。
ラインナップは、定番メニューのいちご、メロン、紅茶に期間限定メニュー1種を加えた全4種類。フルーツをたっぷりのせた「フルーツ盛り」800円と「レギュラー盛り」700円から、気分に合わせて好きなほうを選べます。
ふわふわ氷に旬のフルーツたっぷり。耶馬溪の恵み味わうかき氷
中津市耶馬溪町(やばけいまち)のお茶農家が手がける〈蛍茶園(ほたるちゃえん)〉は、自園の緑茶や紅茶と一緒に手づくりスイーツを楽しめるカフェ。山間の集落にある小さなお店ながら、夏になると遠方からもファンがひっきりなしに訪れる人気店です。
人々を惹きつけてやまないのは、口に入れた瞬間に溶けるふわふわの氷に、こだわりの自家製シロップがかかったかき氷です。特に、季節ごとに種類が変わるフルーツかき氷は、耶馬溪を中心に近隣の農園でとれたフルーツがのっていて、シロップには果汁をたっぷりと使用。「旬のフルーツのおいしさを堪能できる」と評判です。
氷には耶馬溪の水を使った純氷を使用し、ふわふわな口当たりに仕上げています。
果物と練乳の組み合わせが最高! 老舗茶房の贅沢〈クリームフルーツ〉
別府駅から徒歩約5分の場所に建つ〈信濃屋〉は、1981年から続く老舗茶房。昭和初期の古民家を改装した店舗は一時解体の危機を迎えましたが、曳家という手法によってそのままの姿で現在の場所に移転、2020年に再オープンしました。
やせうまや団子汁などの郷土料理が名物ですが、夏の定番として知られているのが、かき氷!
宇治抹茶や黒蜜きなこ、いちごなどの王道メニューを幅広く展開するなか、一番の人気を誇るのが、〈クリームフルーツかき氷〉1200円。色とりどりのフルーツが氷の上にどっさりのった贅沢な一品です。
かかっているのは、爽やかなフルーツと相性抜群な練乳。氷の内側にもさらにフルーツとバニラアイスが隠れており、王道ながら想像以上の楽しみがあるかき氷となっています。
コーヒー豆にもこだわりあり。パティシエ渾身の〈ティラミスかき氷〉
鉄輪のメインストリート、いでゆ坂にある〈与八郎 Cafe&Sweets〉は、パティスリーが営むスイーツ自慢のカフェ。旅館の1階をリノベーションした空間で、おいしい飲み物と一緒に手づくりの洋菓子を味わうことができます。
夏季限定で提供されるかき氷は、SNSでも数多くの投稿がある話題のメニュー。なかでも人気なのが、パティシエのこだわりが詰まった〈ティラミスかき氷〉です。
ふわふわの氷の上にかかるのは、グァテマラ産のコーヒー豆〈アンティグアジャスミン
〉からつくられたシロップと、自家製のマスカルポーネソース。氷の下にはバニラアイスが隠されており、濃密なコーヒーシロップと一緒に食べることで、最後まで甘みと苦みの繊細な味の調和が楽しめます。
そのほかにも、季節のフルーツを使ったかき氷や、多数のリクエストを受けて2年連続で登場した〈黒蜜きなこまみれ〉などがラインナップしています。
*価格はすべて税込です。
credit text:坂口 ナオ