洗練されたいいものが揃う
“大分ならでは”にこだわるセレクトショップ
海と山に囲まれ、多様な地形を有する大分県には、関あじや関さば、かぼす、乾(ほし)しいたけといった食材から、とり天などの加工品、日田下駄、別府竹細工、陶磁器などの手工芸品までたくさんの名産品が揃っています。
しかし、数が豊富であればあるほど、選ぶのに迷ってしまうのも事実(なんという贅沢な悩み!)。
せっかくなら、おしゃれで気が利いていて、しかも地域の魅力がぎゅっと詰まったアイテムが欲しい! と思っている人におすすめなのが、“大分ならでは”にこだわったライフスタイルショップ〈Oita Made(オオイタメイド)〉です。
大分の歴史や文化感じるクリエイティブ・プラットフォーム
〈Oita Made〉のショップがあるのは、大分駅から徒歩6分ほどの場所にある、大分市中心街のランドマーク〈大分銀行 赤レンガ館〉の1階。
旧二十三銀行本店として1913(大正2)年に竣工し、国の登録有形文化財にも指定されている歴史的建造物です。このレンガ造りの建物、なんだか見覚えがあると思いませんか?
実はここ、東京駅を手がけた辰野金吾が設計。しかも東京駅が完成したのは大正3年なので、できた時期もたった1年しか違わないんです。
その建物を2018年に改修し、生まれ変わったのが現在の〈Oita Made Shop 赤レンガ本店〉。
「大分の未来を担う若者やクリエイターたちが集うことで新しい何かが生まれる場所であり、大分に暮らす人、大分を訪ねる人が新しいモノや価値を発見する場であってほしい」との願いを込め、改修にあたっては地元の若手建築家や職人、クリエイターの力を総結集。什器やインテリアには、大分ならではの伝統技術や素材がふんだんに使われています。
また、もともとの建物の構造や材料を活かした空間づくりを意識しており、かつて窓枠に使われていた木材を本棚やテーブルにリメイクしたり、旧二十三銀行本店で使われていた壁時計に文字盤を足して使用したりと、いたるところに歴史の痕跡が見られます。
〈Oita Made Shop 赤レンガ本店〉は、ただのショップではなく、そこにいるだけで大分の歴史や文化を感じ取れる空間でもあるのです。
惚れ込んだ“いいもの”だけを厳選したラインナップ
大分ならではの魅力が詰まった空間に並ぶ商品も、その熱量で負けていません。
商品数は全部で500点ほど。すべて自分たちの足で生産現場を訪れ、惚れ込んで入荷を決めたものだそう。商品を通して土地の魅力が伝わることは大前提で、つくられた背景に、“大分らしさ”があるかどうかを選定基準としています。
そのなかには、〈Oita Made〉でしか買うことができないオリジナル商品も90点ほど揃っています。
昔からある大分のいいもののパッケージをリデザインした商品のほか、〈Oita Made〉が地元企業と共に開発を行ったオリジナル商品も年々増加。人気の〈大分赤レンガスイートポテト〉をはじめ、〈JAPAN BLUE〉ブランドの万年筆やボールペン、〈キリカブデニム〉のペンケースに長財布、宮崎みやげ〈キャラいも〉コラボのかぼす味など、現在10数点ほどのラインナップがあります。
とくに売れ行きのいい5品をご紹介
〈Oita Made〉の豊富な品揃えのなかから、今回は、とくに売れ行き好調な5品を教えてもらいました。
JAPAN BLUE 万年筆
〈JAPAN BLUE 万年筆〉は、〈Oita Made〉が誇るオリジナルアイテム。
これまでほとんど不可能と思われていた天然藍を使った金属の彩色を、大分のものづくり企業〈長尾製作所〉が実現。その技術に感銘を受けた〈Oita Made〉がオファーをしたことで企画開発が始まったプロダクトです。
アルミから一本一本削り出したボディには、日本刀の鍔(つば)をイメージした槌目(つちめ)模様が施され、光の反射具合で赤みを帯びた深い色合いに変化する藍の美しさを際立たせています。
日本を代表する老舗文具メーカー〈セーラー万年筆〉と組み、書き味も心地よい上質な一本に。
JAPAN BLUE ボールペン
〈JAPAN BLUE〉シリーズ第2弾として誕生した〈JAPAN BLUE ボールペン〉。
万年筆より少し細めのボディで、女性の手にもしっくりと馴染みます。工芸品としての魅力もさることながら、長く書いてもストレスのない書き味、安定感のある握り心地にもご注目ください。
いちごビネガー(ベリーツ)
大分県のオリジナル品種〈ベリーツ〉と全国的に有名な〈さがほのか〉を使った、甘酸っぱい〈いちごビネガー〉。
「規格外のいちごを有効活用したい」との思いをきっかけに、由布市庄内町室小野地区のいちご農家が1年の試作を経て開発した商品です。朝採れのいちごをひとつひとつ漬け込み、ボトリングするまで、すべてが手作業で行われています。
いちご、醸造酒、砂糖だけを使って作られたビネガーは、酢の尖った酸味はなく、いちごが甘く香るまろやかな風味が特徴。ヨーグルトやアイスにかけたり、牛乳や炭酸水で割ったりといった定番の使い方のほか、シャンパンや白ワインに足してみたり、チーズにかけてみたり、ドレッシングにしてみたりとさまざまな味わい方ができる一品です。
大分赤レンガスイートポテト
大分県産の2種のサツマイモ、紅あずまと紅はるかを使用した、しっとりした食感の〈大分赤レンガスイートポテト〉。甘いお芋のスイートポテトと中に入ったクリームチーズ風味の餡が相性抜群の洋風まんじゅうです。
パッケージデザインは、〈Oita Made〉の拠点〈赤レンガ館〉をイメージしたもの。お土産にぴったりの人気商品です。
井上酒造 純米大吟醸〈男子の本懐〉
〈井上酒造〉の純米大吟醸のなかでも、もっともできのいいものだけが名づけられる〈男子の本懐〉。
商品名は、命をかけて国のために金解禁(きんかいきん。金本位制の基本である金貨や地金の輸出禁止を解除すること)を実行した濱口雄幸首相と井上準之助蔵相の人生を描いた、城山三郎による同名の小説に由来しています。ラベルは著者の直筆から起こしたもの。というのも、主人公のひとりである井上準之助蔵相の生家は、何を隠そうこの〈井上酒造〉。
豊潤なりんごを思わせる香りと端麗辛口な味わい、寒造りならではの繊細さが楽しめる一品。その上質な風味に舌鼓を打ちながら、大義に生きた男の人生に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
オンラインショップでは、各商品の物語も掲載
県境を越えたお出かけが難しい今、お店に行きたくても行けない人も多いはず。でもご安心ください。お店に直接行かずとも、公式のオンラインショップからお買い物ができるんです。
一部商品の詳細ページには、その背景にある物語を取材した記事「Our Story」なども掲載されており、読み応え抜群。心に響く「この一品!」との出会いの参考にしてみてはいかがでしょうか。
なお、『edit Oita』では2021年10月10日まで、〈Oita Made〉の商品が当たる「おうちカフェが捗るプレゼントキャンペーン」を実施中! この記事でご紹介した〈いちごビネガー〉などを含むギフト3種を、抽選で合計15名にプレゼントします。
応募の詳細は下記のキャンペーン紹介ページより。ぜひご応募ください。
credit text:坂口 ナオ