フライや海老マヨなども載った海鮮丼
ニュース&コラム

佐伯の〈塩湯〉で
海水風呂と豪華海鮮丼!

Posted 2022.02.03
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別府や由布院など県内各地に人気の温泉地がある「おんせん県おおいた」ですが、それらとはまた違う魅力を持つ温浴施設が佐伯(さいき)市にあります。

〈天然海水風呂 塩湯〉は、海水を沸かしたミネラルたっぷりのお風呂が自慢。とれたての海の幸を提供する食事処も併設し、休日ともなれば地元の人や観光客でにぎわいます。

そんな知る人ぞ知る人気の海水風呂と海鮮料理を体験しに出かけました!

肌がすべすべになる!? 海水のお風呂でリラックス

大分県の南東端、宮崎県との境に位置する佐伯市は、海と山の大自然に囲まれたまち。270キロにも及ぶ美しいリアス式海岸があり、全国でも有数の好漁場、豊後水道で育まれた新鮮な海の幸にも恵まれています。

豊後二見ヶ浦の夕日
佐伯を代表する景勝地・豊後二見ヶ浦(ぶんごふたみがうら)。夫婦岩が、長さ約65メートル、重さ約2トン、最大直径約75センチのしめ縄で結ばれています。写真提供:大分県

初日の出スポットとして人気の豊後二見ヶ浦から車で約5分。〈天然海水風呂 塩湯〉は、大海原を一望できる国道217号沿いに、2001年にオープンしました。

「見渡す限り海という、この場所に絶景を見ながら入れるお風呂があったらいいなぁという思いから一念発起。主人と一から手づくりで、10か月ほどをかけて完成させました。湯は目の前の佐伯湾から汲み上げた海水をろ過して沸かしています」とオーナーの坂本恵美さんは話します。

〈天然海水風呂 塩湯〉の外観
レトロな雰囲気漂う木造の建物が目印。右手がお風呂、正面が食事処。

お風呂は、男女別に分かれた大浴場と貸切風呂が4室。後者は予約制ですが、空きがあれば当日でも利用可能なので、食事処の混み具合に応じて予約しても。

大浴場についている半露天風呂
男女別の大浴場には、それぞれ開放感抜群の半露天がついています。

大浴場は、木の風合いを生かした温もりを感じるつくり。さらに、扉の奥にはガラス張りの天井と大きな窓が開放感を与える半露天風呂も。窓の外には佐伯湾の雄大な景色が広がります。

ぬるくもなく、熱くもなくちょうどよい加減の湯を舐めると、想像以上にしょっぱく、海水だということを再確認。温泉に入るのとはまた違う意味で落ち着くのは、海水の成分が、お母さんのお腹の中の羊水とほぼ同じだからかもしれません。

木が多用された内湯
内湯は木の温もりを感じるつくり。

「海水風呂と聞くと、湯上がりがベタベタするんじゃないかと思う方もいらっしゃるんですが、そんなことはないんですよ。むしろミネラルたっぷりの湯が肌をすべすべにしてくれて、体もぽかぽかになります」と坂本さん。

大浴場にはほかにも、サウナと海水をそのまま汲んだだけの水風呂もあり、サウナーならぜひ体験したいところです。

貸切風呂〈まる〉
丸い浴槽がかわらしい、貸切風呂〈まる〉。貸切風呂は1時間につき1800円(土・日曜・祝日2000円)。

貸切風呂は、は石という種類の石を床や浴槽に用いた〈は石〉のほか〈寝湯〉、浴槽の形を表した〈まる〉と〈しかく〉から選べます。

すべての貸切風呂の浴槽と洗い場は、2020年にリニューアルされたばかり。なかでも、〈まる〉の浴槽には色とりどりのモザイクタイルが、床にはガラス玉が埋め込まれた、かわいらしいつくりになっています。

〈寝湯〉
〈寝湯〉は向かって左が寝転がって利用する寝湯で、右はもう少し深めの浴槽になっています。

それぞれに工夫を凝らした貸切風呂は、全室テラスを利用することが可能。海を眺めながら、温まった体を潮風でクールダウンするひとときも格別です。


生け簀に入ったヒオウギ貝類
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