旬の大分県を味わい尽くす!
大分県スペシャルディナー&トークショー
大分県の魅力を発信するWebマガジン『edit Oita』初のリアルイベント「旬の大分を味わう『edit Oita』ナイト」が2022年10月26日、東京・丸の内の新丸ビル7階〈丸の内ハウス〉内のレストラン〈MUS MUS(ムスムス)〉で開催されました。
食や温泉、観光など、大分県の魅力を知りたい人、集合!
大分県産の食事とお酒のペアリングが楽しめるスペシャルディナーをはじめ、県にゆかりのあるゲストを招いたトークショーなど、大分の魅力を五感で堪能する同イベント。
大分県に興味を持つ人からの応募493件のうち、当選した30名が集まりました。応募理由は「大分の温泉地は別府と由布院しか知らないので、旅行に行く際の参考になれば」「移住先の候補として大分県を検討中」などさまざまです。
幻の焼物・臼杵焼の魅力を紹介するトークショー
2021年11月、大分県の東南部に位置する臼杵市(うすきし)は、「発酵」「質素倹約」「有機農業」の観点から、国内2例目となるユネスコの「食文化創造都市」に認定されました。
そんな臼杵市の食文化と深い関わりがあるのが、料理を彩る「臼杵焼」。いまから約200年前の江戸時代後期にわずか10数年だけつくられていた幻の焼物で、約7年前に現代版臼杵焼として復興しました。
その仕掛け人であり、陶芸家兼料理人でもある〈USUKIYAKI研究所〉代表・宇佐美裕之さんと、丸の内ハウス統括マネージャーであるオフィス泉の代表・玉田泉さんがトークショーを開催。
これから提供するスペシャルディナーを彩る一品でも使われるうつわとあって、参加者のみなさんも真剣に聴き入っている様子でした。
玉田さん:臼杵市は自然の恵みを大事にしていらっしゃる印象です。郷土料理においては、高級魚を使うような華やかなものではなく、旬のお野菜がメインで滋味深い。質素というよりも、本当に上質で豊かな食文化だと感じます。
宇佐美さん:市が有機農業を推進していて、ここ10年くらいで一気に広まりました。とくに、臼杵市の取り組みを追いかけた大林千茱萸(おおばやしちぐみ)監督のドキュメンタリー映画『100年ごはん』をきっかけに、若い農業従事者や移住者が増えましたね。
玉田さん:臼杵にはお醤油などの醸造でも知られる昔ながらの食文化があります。そこに新しく有機野菜が加わって、料理を彩るうつわとしての臼杵焼があって……。そうして、ようやく臼杵の食が完成するんだと思っています。臼杵焼はそれ自体がかわいらしい花の形をしていて、見ているだけでも楽しいですよね。
宇佐美さん:始めたばかりの時は、菊の花びらのような輪花のデザインが多かったのですが、今は和洋さまざまな料理に合うようモダンなデザインを多く採用しています。花の中央に料理を置くと、まるで蜜を求めて集まってきた蝶のように見えませんか? ただ臼杵焼に盛りつけるだけで、料理が美しく見えるんですよ。
お楽しみの大分県スペシャルディナーを試食!
いよいよお待ちかねのスペシャルディナータイム。大分県庁のスタッフも交えて、大分グルメに舌鼓を打ちました。
まずは「大分県産ハモと肉厚しいたけの酒蒸し」と〈ちえびじん 純米酒〉のペアリングからスタート。
「ジューシーなしいたけとハモが相性抜群ですね」と、参加者からもしいたけのうまみを絶賛する声が上がりました。
次は「冠地どりのとり天・からあげ」と〈安心院(あじむ)ワイン 卑弥呼〉のペアリング。
鶏むね肉ともも肉の味や食感の違いを楽しみながら、口直しにワインを堪能する無限ループに。ぱくぱくと箸が止まりません。
味変で大分県産のかぼすを絞ってかける際、県庁のスタッフがなるべく種を落とさない絞り方のテクニックを披露し、会場を沸かせました。
3品目の「米の恵み豚のにら豚」と合わせるのは同じく〈安心院ワイン〉の〈樽熟成マスカット・ベリーA〉。大分県特有の甘いお醤油で味つけた豚肉とにらが、お酒の勢いを加速させます。
にらの全国有数の産地である大分。県民グルメであるにら豚は、お酒好きの参加者に大好評。「大分の甘い醤油があれば簡単につくれそうなので、今度自宅でつくってみようと思います」と、がっちり胃袋をつかんでいました。
締めは「冠地どりとごぼうの炊き込みわっぱ飯」と〈八鹿 特別純米」を。