サウナ旅館に生まれ変わった日田市の老舗宿〈Ryokan & Sauna Yorozuya Hita〉で贅沢な「サ旅」はいかが?
大分県西部に位置し、大分空港から車で1時間半ほどでアクセスできる日田市。九州地方最大の規模を誇る筑後川の一部である三隈川が市街地のすぐそばを流れるなど、豊かな水に恵まれたまちとして知られています。
三隈川沿いには、400年の歴史を持つ温泉地「日田温泉」があり、情緒あふれる温泉宿が軒を連ねています。そのひとつとなる老舗温泉旅館〈萬屋(よろづや)〉が創業100年を迎えたことを機に、昨春リニューアル。全客室に温泉浴と水風呂付きのプライベートサウナを完備した〈Ryokan & Sauna Yorozuya Hita〉として生まれ変わりました。
監修には、全国のサウナを数多くプロデュースしてきた〈TTNE〉の“ととのえ親方”こと松尾大さんを迎え、プロサウナ―目線で細部にまでこだわり抜かれたつくりが、サウナ好きの心をつかんでいます。そこで、今回は「サウナ旅館」として新たなスタートをきった、こちらの宿について紹介します。
サウナーの「あったらいいな」を実現!
館内は、全室リバービューのサウナスイート8室で構成。客室ごとに異なる4つのサウナは、日田市で開催される竹と光の祭典〈千年あかり〉や地元の名産である日田下駄など、このまちの名物をコンセプトにつくられています。
フィンランドのトップブランドのサウナストーブを導入し、セルフロウリュも楽しめます。アロマには名物のかぼすを使い、香りからも大分らしさを感じられるように。
浴室には、温泉と水風呂が入った2つの浴槽を用意。温泉は天然の保湿成分と言われるメタケイ酸が豊富に含まれた泉質で、美肌効果も期待できます。一方の水風呂にはチラー設備を導入し、ととのう理想の温度とされている水温16.5℃を常時管理。
「ととのいスペース」にも、こだわりが詰まっています。外気が入るよう設計された空間は、サウナ・浴室からの完璧な導線と解放感が自慢。目の前に広がる美しい三隈川の景観を眺めながら、贅沢なととのい体験ができるでしょう。そのほか、タオルやサウナハット、サウナポンチョ、アメニティ、浴衣などにもこだわり、ゲストを極上の癒やしへと誘います。
サウナのあとのお楽しみ、“サ飯”にも力が入っています。プライベート空間が確保された個室食事処でいただく「サウナ懐石」は、たっぷり汗をかいた体に塩分補給をするスープからスタート。続く料理も、大分県や九州産の厳選した旬の食材をふんだんに使った品々が登場します。また、酒都・日田市の地酒はもちろん、全国の銘酒やワインも充実。
サウナ好きなら誰もが憧れるプライベートサウナ。加えて、温泉浴と徹底管理された水風呂、三隈川が目の前に広がる「ととのいスペース」まで用意された贅沢なサウナ体験は、この宿でしか味わえません。あなたも至極の「サ旅」に出かけてみませんか?
credit text:柿崎真英