癒やしの絶景や食、大分の秋を楽しむ!
魅力的なグランピング施設4選
秋の行楽シーズンがやって来ました。自然の中でアウトドアを満喫するのにもぴったりな時期です。
そこで、この秋はグランピングを体験してみませんか? 一般的なキャンプと異なり、テント設営や食事の準備といった手間がかからずに宿泊できるとあって、近年人気を集めています。
さらに、サービスも年々進化を遂げ、グランピングの語源の一部である「グラマラス(華やかな)」な要素を追求した施設も増えています。
大分県にも、そんな魅力的なグランピング施設が各地にあります。今回は、そのなかでもedit Oita編集部が厳選した4か所を紹介します。
1. ほかにはないユニークなテントが豊富〈湯布院温泉郷 グランピング COMOREBI(コモレビ)〉
大分空港から車で1時間ほど、由布の山々に囲まれた森の中にある〈湯布院温泉郷 グランピング COMOREBI〉。
ここにはドームテントをはじめ、日本初の全面ガラス張りを採用したテント「光のハコ」や半露天風呂つきの2階建てテントなど、ユニークなつくりのテントが11棟点在しています。
ドームテントのなかには、露天風呂や半露天風呂、サウナと露天風呂がついた客室もあり、プライベートな空間で温泉やサウナを堪能できます。
また、一部のテントはペットとの滞在も可能。敷地内にはドッグランもあるため、愛犬と羽を伸ばすにはもってこいではないでしょうか。
夕食は、2人の実績あるシェフがそれぞれ監修を務めた“フォークとナイフで食す”「アウトダイニング式フレンチ」と「季節のBBQ」から選べます。
食後は、フロントのある母屋に併設されたセルフバーで、自分だけのカクテルを楽しむのもおすすめです。
夜はキャンプファイヤーを囲んで揺らめく炎に癒やされたり、すべてのテントサイトで野外ナイトシアターを楽しむこともできたりと、時間を忘れて過ごすことができそうです。
さらに、敷地内には宿泊客なら誰でも利用できる大浴場も完備。保湿成分が高いメタケイ酸を多く含んだ別府の湯を引いた温泉に浸かれば、美肌効果も期待できます。
2. 全棟に個室温泉を完備〈グランシア別府鉄輪(かんなわ)〉
別府の人気観光のひとつ「地獄めぐり」。〈グランシア別府鉄輪〉は、そんな自然湧出の源泉「地獄」が点在する一帯のほど近くにある〈鉄輪地獄地帯公園〉のなかにあります。
全14棟が並ぶドームテントは、直径6メートルと10メートルの2タイプ。その最大の特徴は、すべての客室で鉄輪温泉に浸かれること。全棟に客室内温泉が付いているグランピング施設は、九州エリアでも希少です。
そんな温泉の蒸気を利用したアクティビティも楽しめます。併設された地獄窯で新鮮な野菜を蒸し上げる「地獄蒸し体験」や、地獄蒸しプリンの手づくり体験ができるのは、この施設ならでは。
また、“お子様、女性、アウトドアが初めての方にも優しいグランピング施設”というコンセプトのとおり、客室内に冷暖房はもちろんのこと、トイレや浴室も完備。
さらに食事スペースも各棟に設置され、雨の日でもテントから屋外に出ることなく完結できるようになっています。冬には薪ストーブで暖を取りながら、グランピングBBQを楽しむことも。
夕食は、大分県産の和牛などが楽しめるBBQや、豊後水道で捕れたフグづくしのフルコースなど地元の食材をふんだんに使った、さまざまなタイプのコースから選べます。また、朝食は土鍋で炊いたごはんを主役に、体にやさしい和食がいただけます。
素泊まりプランの場合は、夕食に食材を持ち込んでオリジナルのBBQが楽しめるので、シーンによって使い分けられるのも魅力ですね。
3. ぶどうの郷でラグジュアリーな時間を〈GLAMPING CABIN 安心院(あじむ)〉
西日本有数のぶどうの産地として知られる宇佐市安心院町にも、2023年にグランピング施設がオープン。
ぶどう畑を臨む3300平方メートルの広大な土地に、わずか4棟しかないスイートキャビンは、全棟にリビング兼寝室、キッチン、浴室、トイレ、プライベートガーデンが設けられており、冷暖房も完備。
スタンダードとデラックス、愛犬との宿泊が可能なプライベートドッグランつきの3タイプから選べます。
夕食は、キャビンの中央に設けられたウッドデッキで、開放的にBBQが楽しめます。
ワイナリーレストランが監修した「グランピングBBQ」は、豊後牛のステーキやワイン煮込みなど、大分県産から宇佐市産、安心院産まで、地元の食材をふんだんに使ったこだわりの品々がずらり。
九州最多のワイナリー数を有するワイン産地がつくる安心院ワインとのマリアージュも格別です。
また、自由に食材を持ち込んで、オリジナルのBBQを楽しみたい人向けに「素泊りプラン」も用意されています。
夕食後には、プライベートガーデンに完備されたキャンプファイヤースペースで満点の星空の下、焚き火も楽しめます。また朝には、昼夜の気温差が大きいこのまちならではの幻想的な朝霧も見られるとか。
4. 色とりどりの花に囲まれて新感覚の宿泊体験〈くじゅう花公園グランピングパーク花と星〉
阿蘇国立公園内の久住(くじゅう)高原内にある〈くじゅう花公園〉でグランピングを楽しめるのが〈くじゅう花公園グランピングパーク花と星〉です。
20ヘクタールもの敷地面積を誇る広大なフラワーパークでは、春から秋にかけて約500種、500万本の花々が咲き競います。グランピングエリアがあるのは、ローズガーデンや花畑に面した一画。
もちろん宿泊客は公園の営業時間後も滞在できるため、閉園後や開園前の花畑を独り占めできるのはゲストの特権と言えそうです。
全16棟あるテントの中には、快適なベッドや心地よい照明が備えつけられています。また、一部のテントではペットと泊まることもできます。
夕食は、テントサイトで地消地産にこだわったご当地バーベキューをいただけます。
新鮮なお肉や野菜でお腹を満たしたあとは、焚き火を囲んで癒やしの時間。顔を上げれば、星が降ってきそうなほどの美しい夜空を見ることができるでしょう。
credit text:柿崎真英