全線開通60周年を迎えた「やまなみハイウェイ」。
紅葉を満喫できるドライブコースを紹介
大分県別府市と熊本県阿蘇市を結ぶドライブルート「やまなみハイウェイ」。2024年10月に全線開通60周年を迎えました。
日本百名道にも選ばれているこの道中には、くじゅう連山をはじめ豊かな自然が広がるほか、絶景を眺められる大吊橋や四季折々の花畑が色鮮やかに咲き誇るフラワーパークなど見どころが盛りだくさんです。
なかでも、例年10月中旬から11月上旬に迎える紅葉シーズンは、くじゅう連山一帯が鮮やかに染まり、ドライブにおすすめの時期となっています。2024年は残暑の影響もあり、見頃の時期が平年より遅れると予想されているため、今からでも間に合うはず!
そこで、今回は紅葉を満喫できる「やまなみハイウェイのドライブコース」をedit Oita編集部が厳選して紹介します。
アクティビティ|九重“夢”大吊橋(ここのえゆめおおつりはし)
歩行者専用のつり橋として日本一の高さを誇る〈九重”夢”大吊橋〉。長さ390メートル、高さ173メートルのつり橋が架かる鳴子川渓谷は、紅葉の名所として知られています。
また、橋の上からは雄滝(おだき)と雌滝(めだき)の2本の滝から成る「震動の滝」が一望でき、鮮やかに色づいた樹々と滝の美しい景観を同時に楽しむことができます。
敷地内には、つり橋を背景に記念撮影ができる展望広場や、お土産品をはじめ、地元で収穫された青果などを販売している売店〈天空館〉などもあります。
ランチ|くじゅうアンダンテ
長者原とタデ原湿原にほど近い場所にある〈くじゅうアンダンテ〉は、2024年6月にオープンしたナポリピッツァレストラン。九重町産など地元の食材をふんだんに使い、石窯で焼き上げた本格ナポリピッツァをいただけます。
定番のマルゲリータや大分県産のしいたけと地元のブランドポーク“九重夢ポーク”を使ったボロニアソーセージが乗ったカプリチョーザなどのお食事系ピザから、九重町で採れたブルーベリーを使ったデザート系ピザまで、全7種類が揃います。
木の温もりを活かした店内は、落ち着いた山小屋のような雰囲気。ペットの同伴も可能なテラス席では、そばを流れる川のせせらぎと野鳥のさえずりをBGMにゆったりとした時間を過ごせます。
温泉|九重星生(くじゅう ほっしょう)ホテル
くじゅう連山の裾野にある〈九重星生ホテル〉。この宿自慢の温泉〈山恵の湯〉は日帰り入浴も可能となっています。
この辺りで湧く星生温泉の起源となるのは、江戸末期に発見された、標高1450メートルと九州で一番高い場所に湧く酸性緑礬泉(さんせいりょくばんせん)。
〈山恵の湯〉では、さらに硫黄泉、単純泉、冷鉱硫黄泉を合わせた4種類の泉質を16種類のお風呂で楽しむことができます。
名物の展望露天風呂からは、くじゅう連山を一望。標高1000メートルに位置しているため、山々を間近に感じながら、大自然に包まれるような入浴体験ができるはずです。さらに、紅葉シーズンの眺めは格別で、まさに“特等席”で絶景を堪能できるでしょう。
16種類あると紹介したお風呂は、岩風呂や打たせ湯、桶風呂など露天風呂だけで11種類にも上ります(男湯・女湯合わせて)。さらに、温泉だけでなく冷泉も用意されているため、健康によいとされる「温冷交代浴」にもトライできますよ。
展望スポット|牧ノ戸峠
温泉に浸かったあとは、やまなみハイウェイの最高地点となる牧ノ戸峠で大自然が織り成す絶景を一望しましょう。標高1330メートルに位置するこの場所には、売店やトイレなどが整備されている〈牧ノ戸峠レストハウス〉があり、ドライブの休憩所としてもぴったりです。
また、ここは登山コースとしても知られており、駐車場から続く登山道を10分ほど歩いた先に〈牧ノ戸峠 第一展望台〉があります。見晴らしのよい場所からタデ原湿原を見渡せるほか、天候によっては雲海を見ることもできるといいます。
さらに、秋には紅葉、5月下旬から6月上旬にかけての初夏にはツツジの一種であるミヤマキリシマが見頃となり、それを目当てに訪れる登山客で賑わう人気のスポットです。
第一展望台からさらに15分ほど登ると〈牧ノ戸峠 第二展望台〉もあるので、時間と体力に余裕のある方はそこからの眺望も楽しんでみては?
*価格はすべて税込です。
credit text:柿崎真英