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買って、食べて、佐賀関を元気に。オンラインショップから広がる“支援の輪”

Posted 2026.02.20
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大分市の東端に位置し、豊後水道の豊かな海に育まれた「関あじ・関さば」の郷として知られる佐賀関。三方を海に囲まれ、古くからの神社や灯台、そして最新の星空体験が楽しめる〈JX金属 関崎みらい海星館〉などが点在する、魅力あふれる地域です。

佐賀関の風景
佐賀関の風景。

しかし、2025年11月18日、この穏やかな海のまちを大規模な火災が襲いました。全国ニュースでも報じられたこの災害に、心を痛めた方も多いのではないでしょうか。

そんななか、「地域の事業者を“買ってつながる支援”であと押ししたい」という想いから、県公式の「おんせん県おおいたオンラインショップ」で、ひとつのプロジェクトが動き出しました。「佐賀関応援企画 買ってつながる支援の輪」です。

迅速な立ち上げの裏にあった、地域への想い

大分県庁でオンラインショップの運営に携わる羽田野祥平さんは、佐賀関についてこう話します。

「大分市の中心市街地から車で40分ほどの佐賀関は漁業の盛んなまちです。私も朝の4時くらいに起きてよく佐賀関へ釣りに行くのですが、初心者なので1匹も釣れないことも……。そんなときは〈関あじ関さば館〉で海鮮丼を食べて、釣ったような気分になって帰る(笑)。それが私のライフワークなんです」

そんな佐賀関で起きた大規模火災。「ニュースを見たときは率直に驚き、一刻も早い鎮火を願いました」と羽田野さん。佐賀関応援企画を立ち上げたのは、こんな理由からでした。

「発災直後、運営を委託している〈大木化粧品〉が、自主的に各事業者の状況を確認して回ってくださり、幸いにも、事業者の営業自体に支障はないということがわかりました。それならいち早くPRを行い、みなさまからのご支援をいただける場をつくることが私たちの務めではないかと考え、企画を立ち上げました」

佐賀関応援企画のページ
おんせん県おおいたオンラインショップより。

当初は12月中旬までの予定だったこの企画ですが、県の義援金受付期間の延長に合わせ、2026年3月31日まで継続されることになりました。

「3月は贈答品やご自宅用としての需要も増える時期です。最後の支援月として、より多くの方に佐賀関の魅力を知っていただき、購入を通じて応援の輪に加わっていただければと思っています」

編集部おすすめ! 佐賀関の“おいしい”を堪能するお取り寄せグルメ

本企画の対象商品を購入すると、その売上の一部が「佐賀関大規模火災義援金」として寄付されます。編集部が実際に取り寄せた佐賀関グルメを、羽田野さんのおすすめコメントとともにご紹介します。

あと味さっぱり、ヤギミルク100%アイス

木村山羊牧場のヤギアイス

大分市内でヤギを育てている〈木村山羊牧場〉。その牧場でとれた搾りたてミルクを、65℃で30分間、低温殺菌してつくったアイスクリームです。ヤギ乳は人間の母乳と同じβカゼインを主体とするたんぱく質が含まれ、牛乳より濃厚で、たんぱく質、脂質、カルシウム、ビタミン類が豊富だそう。

「佐賀関の事業者は魚介系が多いのですが、ヤギミルクのアイスは個性が光る一品です」(羽田野さん)

濃厚でコクがありながら、ショリッとしたシャーベットのような食感なので、あと味さっぱり。クセがないので食べやすく、あっという間に子どもたちに食べられてしまいました。

産地直送! 新鮮な「関あじ・関ぶり」のりゅうきゅう

大分 りゅうきゅう

大分を代表する郷土料理であり、漁師メシである「りゅうきゅう」。魚を特製のタレに漬け込んだ、ご飯にもお酒にも最高の相棒です。

佐賀関漁港内の〈富士見水産〉が、佐賀関の名物である関あじと関ぶりでつくったりゅうきゅうがこちら。一本釣りした魚を生け簀に入れて落ち着かせたあと、活け締めで処理し、新鮮なままタレに漬け込んでいます。

関あじと関ぶりの2種を贅沢にのせ、ネギや白ゴマ、刻みのりをかけてみました。ひと切れひと切れの角がぷりっと立っているのですが、タレを漬け込むことで身が引きしまり、ねっちりと濃厚な味わい。

「私は日本酒が大好きで、県内の酒蔵の銘柄と合わせて楽しむ“テロワール”な体験が個人的にもおすすめです」(羽田野さん)

磯の香りとねばりがたまらない「くろめ」の加工品

くろめ醤油漬けとくろめみそ

佐賀関地区で昔から愛される「くろめ」は海藻の一種で、ねばりが多く、食物繊維やミネラルが豊富。漁師町のお母さんたちが手づくりしているという、〈佐賀関加工グループ〉のくろめの醤油づけと、くろめみそを取り寄せてみました。

「粘りの強いくろめをご飯にのせて食べると、佐賀関の海の豊かさを実感できます」(羽田野さん)

醤油づけはご飯にのせたり、味噌汁に入れたり。ショウガの効いたくろめみそは、絹豆腐にのせれば、それだけで献立の一品になります。

あんがたっぷり詰まった関さば・関あじ最中

魚の形の最中

1906(明治39)年から続く佐賀関の菓子処〈高橋水月堂〉の九州銘菓〈関あじ最中〉〈関さば最中〉。小さめの〈関あじ最中〉の中身はこしあん、大きめの〈関さば最中〉は粒あんで羽二重餅入り。パリッとした最中は香ばしく、あんは上品な甘さ。濃いめの緑茶が飲みたくなりました。

「お菓子でありながら佐賀関の魚を象徴する商品です」(羽田野さん)

遠くからでもできる、確かな支援

買ってつながる支援の輪のイメージ
おんせん県おおいたオンラインショップより。

オンラインショップには、このほかにも佐賀関の物産品が並んでいます。

「これまで多くの方にご支援をいただき、大変ありがたい気持ちでいっぱいです。今回の企画では、寄付の受領証も特設ページで公開しています。みなさんの『買って応援したい』という気持ちが、確実に地域へ届く仕組みになっています」

美しい景観と、おいしい魚。そして何より、前を向いて歩み続ける人たちがいる佐賀関。3月末までのこの機会に、ぜひオンラインショップを覗いてみてください。あなたの支援が、佐賀関の明日を支える力になります。

※紹介している商品は、4月以降もオンラインショップで購入できます(欠品時を除く)。

行って応援! 佐賀関の観光スポット

credit text:栗本千尋

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