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“童話の里”玖珠町の伐株山は
“童話の里”玖珠町の伐株山は
ハイジ気分が味わえる絶景ビュースポット!
伐株山(きりかぶさん)の由来は? 玖珠町に残るまるでおとぎ話のような伝説
大分県西部、温泉地として人気の由布院からも近い玖珠町(くすまち)。
そんな玖珠町の盆地の中に、ずっしりと腰を据える少し不思議な形の山、「伐株山」があります。よく見ると、あるべきはずの山頂部分が潔く「バサッ」と切りとられたかのようなユニークな形。なぜ、そんな形の山になったのか? ここにはおとぎ話さながらのある伝説が残っているそうです。
「むかしむかし、ここには天にもそびえんばかりの大きなクスの木がありました。大木は周囲を影で覆いつくしていたために、田畑の作物はいっさい育ちません。困った村人たちは木こりの大男に頼み、その大木を切り落としてもらいました。そのときの切株が“伐株山”として残りました」というもの。「玖珠」という地名も、このクスの大樹に由来しているのだとか。
おとぎ話といえば、まちのあちらこちらに鬼や桃太郎、金太郎などの大きなモニュメントがあったりして、まち全体が童話の世界のような雰囲気……なぜこんなことに?
実はこの玖珠町は、口演童話活動(日本童話の語り聞かせ)の第一人者として知られ、「日本のアンデルセン」と呼ばれる児童文学者の久留島武彦の出身地でもあるのです。その功績を称え、モニュメントの設置や「日本童話祭」を開催するなど、「童話の里」としてのまちづくりに力を入れる、メルヘンなまちだったのです。
伐株山はそんな「童話の里・玖珠町」を象徴する山として親しまれ、平らな頂上部分は天空の休憩所として人気の観光スポットとなっています。
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