大分県で行きたいレトロ喫茶。
老舗から“ネオ喫茶店”まで
地元誌おすすめの8店
飴色の照明に、年季を感じさせるソファ、お店いっぱいに漂うコーヒーの香り……。まちに愛され、時代の移り変わりも経てきた昔ながらの喫茶店は、大分県にもたくさんあります。
その歴史を感じながらゆっくり時を過ごすのもよし、長年愛される名物メニューを楽しむもよし。近年は、あえてレトロ感を特徴にした“ネオ喫茶店”もオープンしています! そんな魅力的な喫茶店を、地元情報誌『シティ情報おおいた』がご紹介します。
店の顔、名物メニューを味わいに
香り高いコーヒーとケーキとともに、
ふぅっとひと息〈こすたりか〉
佐伯市で長く愛されてきた喫茶店〈こすたりか〉が、40年近く提供しているのが、「アメリカンチョコチップケーキ」。アメリカの友人の母親がつくってくれたケーキの味わいに感動してレシピを教わり、試行錯誤の末、誕生しました。
上からメレンゲ、チョコチップ、土台にクッキーが敷かれており、サクサクっとしたメレンゲとチョコチップ、軽やかな食感とクッキーのしっとりとした口当たりが楽しい一品です。サイフォンで淹れるコーヒーとも、香り高い紅茶とも相性は抜群。
ふんわりと包み込むような笑顔で迎えてくれるマスターの山本秀機さんと奥さんの美津子さんと会話を交わしながら、ジャズが流れる居心地のいい空間で、ほっとくつろぎのひとときを過ごせそうです。
創業から変わらぬ、
丸くてかわいいミルクセーキ
〈道しるべ〉
開業46年。長年通うファンも多い、昭和の雰囲気漂う宇佐市の喫茶店〈道しるべ〉。レンガ造りの壁やステンドグラスの色合いに、何ともいえない懐かしさを覚えます。
「カツカレー」や「ハヤシライス」、サンドイッチなどの軽食からスイーツまで多彩にそろうこの店で、不動の人気を誇るのが「ミルクセーキ」。のど越しやわらかなドリンクタイプではなく、少し凍ったようなシャリシャリ食感がポイントです。スッキリとした甘さで暑い日にピッタリですが、実は一年中注文が絶えないそう。ぽってり丸いガラスボウルに盛られた見た目もキュート!
最近では別室に、疲労回復や美肌に効果があると期待される高気圧酸素カプセルも導入。おなかはもちろん、心も体も満たされること間違いなし。
こだわりの自家焙煎コーヒーと
自家製ピザを味わう〈喫茶アップル〉
別府と湯布院を結ぶ九州横断道路の道沿いにある〈喫茶アップル〉は、別府で45年以上にわたって愛されている喫茶店です。
生豆から焙煎する香り高いコーヒーや、店名にちなんだ「アップルパイ」、奥深い味わいの「ビーフシチュー」などが人気です。同じく看板メニューとして長きにわたって愛されているのがピザ。ドイツ版のモッツァレラチーズともいわれる「ステッペンチーズ」を使った自家製の「ベーコン&ポテト」や「シーフード」、「ミックスピザ」など、5種類がそろっています。
喫茶としての利用はもちろん、フードメニューもボリュームたっぷりなのでお食事処として楽しむのもいいかもしれませんね。