大分県で行きたいレトロ喫茶。
老舗から“ネオ喫茶店”まで
地元誌おすすめの8店 | Page 2
歴史あり。まちに根づく老舗喫茶店へ
世代を超えて愛される、ノスタルジックな世界観
〈喫茶レストラン ダイヤル〉
深紅の絨毯にシャンデリア、壁や天井をしっかりと覆った木材の重厚な造りは、モダンな中2階と半地下に分かれた立体的な空間。いまでは珍しい構造の喫茶店とあって、全国各地から訪れる人があとを絶ちません。日田市にある創業75年の〈喫茶レストラン ダイヤル〉では、長きにわたって守られてきたスパゲティやハンバーグ、パフェなど、昔ながらのメニューも健在。
なかでもスパゲティは実に60年以上続く古参メニュー。「ハンバーグ・ナポリタンスパゲティ」は、手づくりのデミグラスソースに手ごねハンバーグ、ケチャップであえた太麺に粉チーズをふりかけたスタイルで、生卵を絡めたなめらかな味わいが口中に広がります。地元に根づいた、古き良き昭和の匂いが残るお店は、いまなお訪れる人たちの記憶に刻まれています。
半世紀続く喫茶店で楽しむ、
コーヒー好きを虜にする一品
〈喫茶なつめ〉
1963年創業。別府の商店街「国際通りソルパセオ」で50年以上営まれる、ノスタルジックな喫茶店〈喫茶なつめ〉。半世紀以上の時を刻んできたお店は落ち着いた雰囲気で、地元住民や観光客など、多くの人が訪れています。
分厚いトーストやアラモードなど、王道喫茶店メニューが並ぶなかでも人気なのが、「珈琲三昧」。手づくりのコーヒー牛乳プリンと、つるんと滑らかなコーヒーゼリー、バニラアイスをひとつのグラスに詰め込み、ホイップと自家焙煎したコーヒー豆をトッピング。ほろ苦くも甘い口どけは、まさにコーヒー好きを虜にする一品です。
ぽってりとした厚みと重さのあるレトロなパフェグラスも絵になります。“おんせん県”ならではの、温泉水で淹れた「温泉コーヒー」600円とともに味わって。
王道喫茶で昔から変わらない
手づくりピザを〈喫茶 花樹苑〉
オープンから47年の、大分市の老舗喫茶店〈花樹苑(かじゅえん)〉は、大通りから少し入ったところにあるレトロな佇まいの店。1987年からピザの宅配を始め、県内でデリバリーピザの第一人者としてニュースで取り上げられるほど人気だったのだそうです。
「ビーフカレー」や「スパゲティ」、「ホットサンド」など定番の喫茶店メニューが並ぶなか、特に「アメリカンピザ」は人気メニュー。専用のオーブンで焼き上げたピザは、チーズがたっぷりで具材が多く、食べ応え抜群です。マスターがサイフォンで淹れてくれる喫茶店ならではのコーヒーも魅力的で、常連客も多いのだとか。風情ある空間でゆったりとした時間を過ごしてみて。