〈チョロ松〉の森宏子さんと宇賀なつみさん
特集|別府ワンダーランド

シブくてかわいいレトロなまち・別府。
宇賀なつみはどう歩く? | Page 2

Posted 2021.03.30
Instagram Twitter Facebook

迷ったらここ。〈チョロ松〉で旅の思い出を語らう夜

チョロ松の入り口
「こういう渋いお店、大好き!」と宇賀さん。

「別府駅周辺の路地には、小さな居酒屋や純喫茶がひしめきあっていて、地元の人の息遣いを感じました。観光地化していないというか、種種雑多で生活感があるこの界隈の雰囲気がたまらなく好きです」(宇賀さん)

すっかり日が暮れ、のどもカラカラ。そろそろ大好きなお酒を飲みたいところ。地元の常連さんで賑わう居酒屋〈チョロ松〉の暖簾をくぐります。

談笑する店主の森宏子さんと宇賀さん
2代目店主の森宏子さんとのおしゃべりも楽しみのひとつ。

まずは銅製のマグに丁寧に注がれたビールで乾杯。

壁に掛けられたメニューを見ると、牛すじの酢の物や地鶏のたたき、〆アジなど、魅力的なメニューが並びます。

壁にかけられたメニュー札
どのメニューもおいしそうで、ついつい目移りしてしまう。

「うちは自家製のポン酢と柚子胡椒を使っているんですよ。特にポン酢は、毎年2月にスタッフ総出で3千〜4千個のだいだいを手絞りして、少しの醤油と合わせて仕込みます。ぜひ食べてみてくださいね」(森さん)

柑橘のさわやかな風味とまろやかな酸味が効いた料理に「どれもさっぱりいただけていいですね。〆アジにだいだいを絞っていただきましたが、お醬油いらずです」と、宇賀さんも箸が止まらない様子。

調理中の森さん
厨房で腕をふるう森さん。強火で勢いよくつくっているのは地鶏たたき。

「ここは両親が始めた店。1955年の創業以来、変わらない味を守り続けています。変わったことといえば、人かな。立命館アジア太平洋大学ができてから、そこに通う外国人留学生たちが別府を盛り上げてくれて。うちのお店でも働いてもらっています。今の別府にはいろんなカルチャーがあっておもしろいですよ」(森さん)

森さんとの会話で、別府の今を知ることができた宇賀さん。

「私は旅先だと一期一会だからと思って、積極的に話しかけることができるんですけど、たしかに別府は人がおもしろいですよね。心底酔っぱらえるし(笑)、本当にいいところだと思います」とご満悦。

若鶏から揚げ
ボリューム満点の若鶏から揚げ800円(税込)

オーダーしたのは、シンプルに塩だけで味付けした若鶏から揚げ。衣が薄く、カラッと揚がっているので、いくつでも食べられそう。

「ザクザクした衣のから揚げもおいしいんだけど、もたれてたくさん食べられないでしょう。うちはたくさん食べてほしいからね。薄く片栗粉をまぶしているだけなのよ」と、森さん。

から揚げを味わう宇賀さん
実はから揚げに目がないという宇賀さん。目をキラキラさせて森さんを見つめています。この表情からすると、とてもおいしかった模様。

お酒も進み、ほろ酔い加減の宇賀さんがゆっくり心の内を話してくれました。

「日々、パソコンと向き合っているから疲れがたまっちゃって……。だから旅先では、なるべくデジタルデトックスを心掛けているんです。温泉が好きなのもそこからきていて、お湯に浸かっているときは何にも影響されないし、自分らしくいられる。旅先のごはんだってそう。単純に『楽しい!』『おいしい!』っていう瞬間をつくることを大事にしているんですよね」

宇賀さんの旅する理由を少しだけ垣間見れた瞬間でした。

かも吸い・そば入り
名物のかも吸い そば入り1480円(税込)は、はずせない。森家に代々伝わるメニューを出したところ人気に。そばなしもあります。

〆はコショウがぴりりと効いたかも吸いを。たっぷりのネギとごろごろ入った鴨肉、鴨でとったスープがちゃんぽん麺と絡んで、食欲をそそる一品です。

「別府の〆としては最高。これはお酒が進んでしまう味付け……って、これじゃあ〆にならないですね。もう一杯飲んじゃおうかな(笑)」

昔ながらの味に舌鼓をうち、楽しく飲む宇賀さん。最後に、旅先でも楽しく飲むコツを教えてもらいました。

「開店と同時に行くこと。『前から気になっていたんです』と伝えれば、絶対喜んでくれますし、面倒を見てくれますよ。後から来たお客さんにつなげてもらうこともあります。とにかく、お店の一番客になるのが大事。別府はフレンドリーな人がたくさんいるから、一人旅でも絶対楽しめると思います」

Spot 04
Information
チョロ松
address:大分県別府市北浜1-4
tel:0977-21-1090
access:JR別府駅から徒歩約6分
営業時間:17:00~23:30
定休日:月曜(祝日の場合は営業し翌火曜休み。GW、年末は変動あり)

旅の終わりに。

「別府に昔からあるものって本当にどれもすてき。食もそうだし、温泉も、まち並みも、ここにいる人たちも。今回の旅では日常から離れて、ただただ趣味のために本を読む時間もあって、自分の欲望がしっかり満たされた感じがしました。渋いお店がたくさんあるから、もっと開拓したいな」(宇賀さん)

ちなみに別府の夜を楽しみすぎて、本はまだ読み終わっていないそう。続きはまた別府のまちで。

credit text:藤田佳奈美 photo:ただ hair & make:福田綾 styling:近藤和貴子

衣装クレジット 1P:ワンピース14000円(SNIDEL/SNIDEL ルミネ新宿2店)、コート36000円(CELFORD/CELFORD ルミネ新宿1店)、カーディガン55000円(ヴィンス/コロネット)、リング11800円、リング15800円(ともにステラハリウッド)、バッグ187000円(クリスチャンルブタン/クリスチャンルブタン ジャパン)、スニーカー5800円(コンバース/コンバース インフォメーションセンター)。2P:ワンピース74000円(ロキト/アルビニスム)、コート55000円(ランバン オン ブルー/レリアン)、イヤリング16228円(アビステ)、リング32000円(ステラハリウッド)、バッグ202000円(クリスチャンルブタン/クリスチャンルブタン ジャパン)
以上、価格はすべて税別。

この記事をRT&Share
Twitter Facebook