温泉の概念が変わる!
シュワシュワ気泡が楽しい長湯温泉で
宇賀なつみが整う旅 | Page 2
長さ50メートルの歩行湯も!
新感覚の温泉テーマパーク〈クアパーク長湯〉
次に訪れたのは、温泉利用型療養施設〈クアパーク長湯〉。2019年6月にオープンし、22年2月にリニューアルされたばかりの、食事も宿泊もできる温泉施設です。
クア(Kur)はドイツ語で「療養、保養のための滞在」、パーク(Park)は「公園のような広い土地」を意味。20年には、医療費控除の対象となる厚労省認定の温泉利用型健康増進施設になっています。
もちろん、温泉は長湯ならではの重炭酸泉。〈クアパーク長湯〉には、サウナ併設の大浴場のほか、水着で利用するバーデゾーンがあり、長さ50メートルの歩行浴やジャグジー、寝湯などが楽しめます。
設計を手がけたのは、世界的建築家の坂 茂さん。自然と一体になったインパクトのある木造建築が、訪れる人を驚かせます。
施設の目玉は、なんと言っても全長50メートルの歩行浴。大人の胸あたりまで浸かる深さで、周囲の景色を見ながら歩いて楽しむことができます。
「炭酸泉だから、温度は低めですが、歩いているうちにどんどん温まってきました。代謝が上がって健康的ですね」と宇賀さんも、その効果を実感しているよう。
温泉をじっくり堪能するなら、宿泊するのがオススメ。全14棟あるコテージタイプの宿泊棟は、シングルとツインの2タイプあり、ツインには天窓のあるロフト付きの部屋も。
木のぬくもりを感じる空間には、たっぷりの日差しが差し込みます。
テーブルやロフトにつながる階段は壁や天井に収納されており、利用する時にさっと取り出せるよう工夫。坂さんの建築でよく用いられる紙管(しかん)を使った家具も置かれています。
「天井も高く開放的で癒されます。お庭もていねいに手入れされていて美しい。ハンギングチェアもあるから、ゆらゆら揺られながらひなたぼっこが楽しいですね」と宇賀さん。
芹川のせせらぎを聴きながら、周辺をのんびり散歩するのも癒される〈クアパーク長湯〉。
地産地消のメニューが楽しめるレストラン棟も併設されているので、ここで日がな一日楽しむことができそうです。
混浴露天風呂も。情緒あふれる長湯温泉街をお散歩
ふたつの温泉を堪能した宇賀さん。
「竹田はちょっと立ち寄るには便利な場所とは言えないから、なかなか来られずにいたんですが、こんなすてきな場所だったんですね」とうれしそうに話してくれました。
せっかくなので温泉街を散歩してみることに。
芹川のほとりには「ガニ湯」と呼ばれるオープンな混浴露天温泉があります。しかも、にごり湯の炭酸泉が、24時間無料で利用可能。
芹川の水位が高くなると、まるで川の中に浸かっているような温泉になるのだとか。
旅の締めくくりに、長湯温泉の感想を聞きました。
「東京からは少し足を延ばさないとたどり着けない場所ですが、訪れる価値は十分あると思いました。人が少なくて落ち着いて回れるのがいいですね。自然が豊かで風情もあって、温泉も私好みで本当に穴場。なが〜くゆったり楽しめました。おかげでお肌がツルツルです」
大分を訪れたら定番の別府や由布院はもちろん、長湯温泉もぜひ候補に入れてみてください。
※価格はすべて税込みです
credit text:藤田佳奈美 photo:ただ hair & make:あきやまひとみ special thanks:竹田着物部