気分爽快! 宇賀なつみ、
くじゅうの大自然でデジタルデトックス | Page 2
黄金色をしたススキの絨毯が広がる
「タデ原湿原」で木道を歩く
大分県の中でも、とくに雄大な景色が広がるくじゅうエリアは、人気のドライブスポット。
好天に恵まれたこの日は〈ガンジー牧場〉を出て、ぐるっとくじゅう周遊道路に入ったところで、放牧された馬たちに出会いました。
次なる目的地の「タデ原湿原」を目指して、くじゅうから阿蘇へと続く全長約58キロの「やまなみハイウェイ(県道11号線)」を走ります。
「やまなみハイウェイ」は“日本百名道”にも選ばれる絶景のドライブコースで、別府から始まり、由布院、九重町、竹田市を通過して熊本県へと続きます。
宇賀さんも、車窓から間近に迫るくじゅう連山を眺めながら、360度緑に囲まれた最高のドライブを楽しみました。
阿蘇くじゅう国立公園内に広がる「タデ原湿原」は、くじゅう連山の北麓、標高約1000メートルに位置。山岳地に形成された中間湿原(地理学上の「低層湿原」と「高層湿原」の中間の性質を持つ湿原)としては、国内最大級の広さを誇ります。
多様な地質や地形を反映した植生が分布していることから、2005年には、南東3キロほどのところにある「坊ガツル湿原」と合わせて、「ラムサール条約」に登録。毎年春には、湿原の保全と景観維持、文化継承のために野焼きが行われていることでも知られます。
約38ヘクタールの広い湿原に足を踏み入れると、目の前に広がるのは黄金色に輝くススキの絨毯。それを縫うように、全長約1キロの木道が整備されており、安全かつ快適に散策を楽しむことができます。
春は野焼きで一面が黒く荒涼とした風景、夏はみずみずしい新緑など、四季折々のすばらしい景観を楽しめる「タデ原湿原」。
今回訪れたのは、ちょうどススキが見頃を迎えた秋。風にそよぐ黄金色の穂が波立つ大海原のように見える、そんな幻想的な雰囲気に包まれていました。
「建物がひしめき合っているような都会を拠点にしていることもあり、いろいろなものとの距離が近くて、ずっと“近く”ばかりを見ていた気がします。対して、ここはあまりにも広くてこれほど遠くを眺めることは普段なかった。景色を見渡せるって、こんなに気持ちがいいんですね」と宇賀さんもリフレッシュできた様子。
特別なアクティビティがなくても、くじゅう連山から吹く風を感じながら遠くを眺めてぼーっとするだけで、とてつもないエネルギーをもらえそうだから不思議です。