落葉で黄色く染まるメイプル耶馬サイクリングロード
ニュース&コラム

日本三大紅葉名所の耶馬渓で
秋色サイクリングはいかが?

Posted 2021.11.12
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京都の嵐山、栃木の日光と並び日本三大紅葉名所として知られる大分県中津市の「耶馬渓(やばけい)」。

菊池寛の小説『恩讐の彼方に』でも有名な「青の洞門(あおのどうもん)」や、紅葉と岩との対比が美しい「一目八景(ひとめはっけい)」、夜のライトアップが美しい「溪石園(けいせきえん)」や「ひさしもみじ」など、個性豊かな紅葉景色が楽しめる人気スポットです。

そんな耶馬渓の秋を楽しむのにピッタリなのが、〈メイプル耶馬サイクリングロード〉!

県道臼木沖代線(うすきおきだいせん)から山国町守実(やまくにまちもりざね)までの
約36キロメートルのコースで、うち本耶馬渓から山国までの約22キロメートルは、山国川を沿うように走る自転車専用の道路となっているんです。

鉄道跡を利用しているため勾配も緩やかで初心者にもおすすめ。道中に3つのレンタサイクル貸出施設と乗り捨て場1か所があり、どの施設で借りた自転車でも返却ができるので、手ぶらで気軽にサイクリングできますよ。

観光路線〈耶馬溪鉄道〉のおもかげが残るサイクリングロード

山国川第二鉄橋
かつて鉄道橋として使用されていた「山国川第二鉄橋」は、川の中でカーブした珍しい橋。写真撮影スポットに最適です。(写真提供:(一社)中津耶馬渓観光協会)

〈メイプル耶馬サイクリングロード〉は、耶馬溪鉄道(やばけいてつどう)の廃線跡を利用した自転車道。

1913(大正2)年に開業した耶馬溪鉄道、通称「耶鉄(やてつ)」は、起点の中津駅から終点の守実(もりざね)温泉駅までの約36キロを、「仏坂(ほとけざか)」、「青の洞門」、「擲筆峰(てきひっぽう)」などの景勝地を望みながら進む観光路線として人気を集めました。75(昭和50)年に全線廃止となったあと、82(昭和57)年に現在の形となって生まれ変わりました。

そのため沿線には、耶鉄時代に使用されていた橋梁やトンネル、駅などのさまざまな鉄道遺産が残っており、サイクリング愛好者のみならず、全国の鉄道ファンにも人気のスポットとなっています。

厚ヶ瀬トンネル
国の有形文化財にも登録されている「厚ヶ瀬(あつがせ)トンネル」。(写真提供:(一社)中津耶馬渓観光協会)
耶馬渓橋
鉄道が通る橋ではありませんが、沿線には1923(大正12)年に架けられた8つの美しいアーチが特徴の「耶馬渓橋」もあります。国内の石橋としては最長の116メートル、かつ日本で唯一の8連石造アーチ橋です。(写真提供:(一社)中津耶馬渓観光協会)

周辺のおすすめ紅葉スポット5選

御霊もみじ[見頃:11月中旬〜下旬]

御霊もみじ
(写真提供:(一社)中津耶馬渓観光協会)

御霊神社(ごりょうじんじゃ)の苔むした石段に敷き詰められた落ち葉と、トンネルのように枝を伸ばす木々の紅葉が楽しめる「御霊もみじ」。

緑色の苔と、赤や黄色に色づいた葉のコントラストがつくりだす神秘的な景観をカメラに収めようと、多くの写真好きが訪れるフォトジェニックなスポットです。

青の洞門[見頃:11月中旬]

青の洞門
(写真提供:(一社)中津耶馬渓観光協会)

菊池寛の小説『恩讐の彼方に』の舞台として知られる「青の洞門」は、山国川に面してそそり立つ競秀峰(きょうしゅうほう)に掘られたトンネルのこと。

青の洞門まえにある、黄色く染まったイチョウの木
川下の出入口に大きなイチョウの木があり、11月下旬になると落ち葉で道路が黄色に染まります。

江戸時代、旅の途中でこの地を訪れた禅海和尚(ぜんかいおしょう)が、山の難所で命を落とす人馬を見て工事に取り掛かり、約30年かけて明和元(1764)年に完成させました。

ノミと槌(つち)だけで掘ったトンネルの長さは342メートル。歩道も整備されており、内部は歩いて見学可能。現在も一部に明かりとり窓やノミの跡が残っており、禅海和尚の不屈の精神を感じられます。

溪石園[見頃:10月下旬~11月中旬]

溪石園
(写真提供:(一社)中津耶馬渓観光協会)

2万平方メートルの広大な敷地に100種類・3万本以上の樹木と岩、滝、池などを配した日本庭園〈溪石園〉。この地域で採れた大小さまざまな石12万個と耶馬溪ダムの水を利用し、奇岩や、岩肌がむきだしになった峰と渓谷からなる耶馬渓独特の景色を再現しています。

早春は梅、春には枝垂れ桜やソメイヨシノ、初夏には新緑、秋には紅葉と、耶馬渓の四季をのんびりと楽しめるスポット。園内には食事処も併設されており、名物の〈炭そば〉や〈耶馬溪牛乳のチーズケーキ〉などが楽しめます。

溪石園(夜、ライトアップ)
紅葉シーズンの夜は色とりどりにライトアップされ、幻想的な景色が広がります。2021年のライトアップは11月23日まで。(写真提供:(一社)中津耶馬渓観光協会)

一目八景[見頃:10月下旬~11月中旬]・ひさしもみじ[10月下旬~11月下旬]

一目八景

耶馬渓の代表的な景勝地、一目八景。一目で、群猿山(ぐんえんざん)、鳶ノ巣山(とびのすやま)、嘯猿山(しょうえんざん)、夫婦岩(ふうふいわ)、雄鹿長尾の峰(おじかながおのみね)、烏帽子岩(えぼしいわ)、仙人岩、海望嶺(かいぼうれい)の八景が一望できることから名づけられました。紅葉と荒々しい岩の対比が、自然の力強さを感じさせてくれる紅葉スポットです。

そば屋や旅館、温泉施設などが並ぶエリアの中心に位置する展望台から10分ほど歩くと、ひさしのように道路に張り出した「ひさしもみじ」も楽しめますよ。

ひさしもみじ(夜)
約100メートル続く「ひさしもみじ」。漆黒の中に浮かび上がる紅葉のトンネルは一見の価値ありです。(写真提供:(一社)中津耶馬渓観光協会)

伊福の景[見頃:10月下旬〜11月中旬]

伊福の景
のどかな伊福盆地を清水谷、明光山、三方岩城、鉾岩が取り巻く「伊福の景(いふくのけい)」。(写真提供:(一社)中津耶馬渓観光協会)

変わった形の岩や峰の多さで知られる裏耶馬溪のなかでも、鋭い岩峰が切り立つ「伊福の景」。ダイナミックな岩山とその前に広がる民家や田園が調和した独特の風景が楽しめます。

この一帯の岩は表面が比較的滑らかなため、ツタ、カヅラといった植物が生えにくく、より岩肌が際立っているのも特徴です。

地元産のそばを堪能できる立ち寄りスポット〈耶馬トピア〉

耶馬トピア
〈耶馬トピア〉の周辺にももみじがたくさん生えており、紅葉スポットのひとつでもあります。

〈メイプル耶馬サイクリングロード〉をサイクリング中に立ち寄るのにおすすめの場所が、本耶馬渓町にある〈耶馬トピア〉。「青の洞門」最寄りの道の駅です。

併設の食事処〈そば処 石臼亭 洞門そば〉では、11月上旬から秋の新そばが登場。石臼で挽いた耶馬渓産のそばが味わえるほか、〈そばん子ソフト〉や〈そばん子まんじゅう〉などのアレンジメニューも揃っています。

Information
耶馬トピア
address:大分県中津市本耶馬渓町曽木2193-1
tel:0979-52-3030
access:JR中津駅から車で約20分
営業時間:9:00~17:00(食事は11:00〜14:00のみ)
定休日:木曜(8月、11月を除く)、 1月1日~2日
web:耶馬トピア 公式サイト

手ぶらで行ける、秋の耶馬渓サイクリング

〈メイプル耶馬サイクリングロード〉には、3つのレンタサイクル施設と1か所の自転車乗り捨て所があり、借りた自転車はそのいずれかで返却が可能。レンタル料金は、大人(フリータイム)600〜700円(施設によって異なる)となっています。

遠くから来た人でも便利に利用できるので、天気のいい日には日本三大紅葉名所のひとつ「耶馬渓」へ、ふらりと自転車をこぎに出かけてみてはいかがでしょうか。

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