大分県民60人に聞きました!
かぼすのおいしい食べ方とは?
大分県の特産品として知られる「かぼす」。実は、国内生産量の約98%を大分県が占めるのをご存知ですか? 3月半ばから7月頃まではハウス栽培のものが出回り、梅雨明け後、8月に入ると露地栽培のシーズンが到来。
大分県民にとっての必需品、誰もが愛してやまないかぼすについて、おいしい食べ方や人気の加工品、保存方法、さらに“かぼすあるある”を県民60人に聞きました。
かぼすのおいしい食べ方を
大分県民が教えます
大分県はかぼすの生産量が国内トップであることに加え、その多くが県内で消費されていると言います。日々の食生活に欠かせない存在だからこそ、おいしい味わい方を知っているはず。
横半分やくし形にカットして焼き魚に搾るのはいたって当たり前。大分名物のとり天や焼きしいたけにはじまり、刺身やからあげ、そばやそうめんなど、挙げたらキリがないくらい、とにかく何にでもかけるのが大分流です。なかには、意外な組み合わせも。
「カレーにかぼす一択です」(20代・男性・日出町)
「刺身にかけて、あまった果汁はふた付き容器に牛乳と一緒に入れて振り、かぼすラッシーにします」(30代・女性・佐伯市)
「フルーツにかける。オススメは梨」(30代・男性・別府市)
県外の人にとってはあまりなじみがありませんが、有名なところでは味噌汁にも入れます。使い方は各家庭でバリエーション豊か。
「皮をすりおろして味噌汁やお吸い物に入れる」(50代・男性・豊後大野市)
「皮を小さく刻み、味噌汁に入れる」(50代・男性・大分市)
かぼすは、アルコールにも欠かせません。焼酎のロックやお湯割り、ハイボールはもちろん、なんとビールや日本酒にも果汁を搾って入れると言います。また、なかにはハードリカーに合わせる強者も。
「ビールに入れると、かぼすの酸味とほのかな甘味がビールの苦みと調和して最高です」(20代・男性・大分市)
「かぼすをかじって塩をなめてウォッカ(あるいはテキーラ)を飲む」(30代・男性・佐伯市)
食べ物と飲み物、どちらにかぼすを使う場合も、果汁だけではなく皮を活用することも、大分県では一般的なようです。
大分県民あるある!
かぼすにまつわる面白エピソード
大分県民にとってはごく普通と思えることが、県外の人からするとびっくりしたり、思わずクスっと笑ってしまうようなエピソードがいろいろあります。
なかでもうらやましいのは、「かぼすは買うものではなく、もらうもの」という声です。親戚や近所の家にかぼすの木が1本や2本生えていて、収穫を手伝ったお礼やおすそ分けをもらうことは日常茶飯事。もらいすぎて、その処理に困るという話もあるほど。
「家にかぼすの木があって、夕飯で魚を焼き始めると庭に出てかぼすを採り、もぎたて搾りたてを使っていました」(30代・女性・由布市)
「同じ日に3回かぼすをもらったことがあります(もちろん家にかぼすの木はあります)」(30代・男性・豊後大野市)
「かぼすを搾りすぎて手が荒れた」(20代・男性・日出町)
よく引き合いに出される「すだち」に対しては、ライバル心!? を抱いている人も少なくないようで……。
「全国放送のテレビで、『かぼす』ではなく『すだち』が紹介されると悔しい」(40代・女性・大分市)
「関東の大学にいたとき、徳島出身の友達とからあげに何をかけるかで、『かぼす』と『すだち』でバトルになったが、周りの友達から『ほとんどレモンでしょ』と言われ、お互い言い返せなかった」(20代・男性・大分市)
「果汁をからあげにかける、だんご汁に入れる、刺身醤油に加える」(40代・女性・大分市)
「果汁と皮を使ったシフォンケーキと、果汁に氷砂糖を加えたドリンクがおやつの定番です」(40代・女性・日出町)