由布院はフォトジェニックな
スイーツの宝庫です!
大分県でも有数の温泉地として、多くの人が訪れる由布院。JR由布院駅から同地のランドマークとも言うべき金鱗湖(きんりんこ)まで約1.5キロ続く、由布見通りや湯の坪街道沿いには多くの店が軒を連ねています。
まちなかでは、散歩の道すがら買い食いを楽しんだり、お土産を探してあちこちはしごする観光客の姿も。そんな人たちの間で、最近「由布院スイーツ」が人気なのをご存じですか?
フォトジェニックなのはもちろん、素材やつくり方にこだわった大人も楽しめるスイーツ。それも由布院でしか手に入れることのできない品々をご紹介します!
日本人ショコラティエらしい滋味深きチョコレート〈théomurata〉
まちの中心地から少し離れた鳥越地区にある〈théomurata(テオムラタ)〉は、由布院御三家宿のひとつ〈山荘 無量塔(MURATA)〉が手がけるチョコレートショップ。音楽をテーマにした小さなミュージアム〈artegio(アルテジオ)〉に併設されています。
コンクリート打ち放しの壁に描かれた楽しげなイラストに誘われて、長い廊下の先にある店内に入ると、そこは白とターコイズブルーを基調としたモダンな空間。色とりどりのパッケージが並ぶショーケースを見ているだけで、ウキウキしてくるから不思議です。
日本人ショコラティエが作るスイーツの魅力は、繊細な味わいと滋味深さ。例えば、日本茶の茶葉をそのままチョコレートの中に閉じ込めた〈茶葉ショコラ〉は、噛んだ瞬間はサクサクとした茶葉の歯触りのよさが、次にお茶の香りが、そして最後にチョコとお茶が溶け合った独特の風味が口の中に広がります。
また、ナッツやドライフルーツをチョコレートでコーティングした〈ビーンズショコラ〉は、中身に合わせてチョコの種類を変えることで、それぞれの個性を際立たせる工夫が施されています。「一番人気のピスタチオはホワイトチョコレート、甘酸っぱいリンゴにはビターチョコレート、香ばしいアーモンドにはミルクチョコレートを合わせています」とスタッフの宮川真一さん。
茶道具の棗(なつめ)の中に一枚一枚包装されて入っている〈茶葉ショコラ〉も、カラフルなバトン型のパッケージが目にも鮮やかな〈ビーンズショコラ〉もお土産にピッタリ。少しかしこまりたい時には、桐箱セットもオススメです。
そんなお土産選びの後は、併設のカフェ〈théthéo(テテオ)〉で、庭を眺めながらひと休み。甘いショコラショーが疲れた心と体をやわらかくしてくれるはず。