ご利益別に紹介! 大分の開運神社・お寺7選
せっかく大分を訪れたなら、地元で親しまれている社寺にも足を延ばして開運祈願やパワーチャージをしてみませんか? 縁結びや金運アップなど、ご利益別に開運スポットをご紹介します。
全体運|宇佐神宮(宇佐市)
725(神亀2)年に応神(おうじん)天皇の御神霊である八幡大神(はちまんおおかみ)を祀る本殿の一之御殿が創建されたことが始まりと言われる〈宇佐神宮〉。全国に4万社以上ある八幡社の総本宮として知られています。厄除開運や家内安全、交通安全など総合的なご利益があるとされ、年間150万人ほどの参拝客が訪れます。
約60万平方メートルもの広大な境内には、国宝にも指定されている八幡造(はちまんづくり)の本殿3棟をはじめ、県指定有形文化財の呉橋(くれはし)や宇佐鳥居など、歴史的・文化的に貴重な建造物が数多く建ち並びます。また、貴重な文化財も数多く保有し、〈宝物館〉ではそれらを実際に観ることができます。
恋愛運|粟嶋社(豊後高田市)
1625(寛永2)年創建の〈粟嶋社(あわしましゃ)〉は、海に突き出た岩窟に社が設けられている、全国的にも珍しい場所にある神社です。ここには、恋愛成就や縁結び、安産祈願をはじめ、婦人病などの女性の悩みを解消し、願いを叶えてくれると言われる“女性の守り神”が祀られていることから、大分県随一の縁結びスポットとして知られています。
境内のそばに広がる海には「叶え岩」という願かけスポットも。干潮時に現れるハートの形をした岩のくぼみに「願い石」を投げ入れることができると願いが叶うと言われているものです。この神社は普段神職が不在のため、願い石をはじめ絵馬やお守りを拝受する際は、賽銭箱に初穂料を納めます。
また、神社だけでなく、隣接する〈粟嶋公園〉や同じ海岸線にある夕陽の絶景スポット〈真玉海岸〉など、周辺にはロマンティックなスポットがたくさんあり、〈恋叶(こいかな)ロード〉と呼ばれ、一帯が恋愛成就のパワースポットになっています。
宝くじ運|富来神社(国東市)
国東市街地から車で約10分の場所にある富来(とみく)地区。「富が来る」から名付けられたという地名の由来にあやかり、富来港から〈文殊仙寺〉までを結ぶ約10キロメートルの道中を〈開運ロードとみくじ〉と呼んでいます。
道中には縁起がよいとされるスポットが数多く点在し、〈富来神社(八坂社)〉もそのひとつ。「とみくじ」と「富くじ」をかけ、宝くじ運がアップすると、全国から参拝者が訪れています。
本殿の裏にある開運運玉唐獅子像の運玉をなでると、子孫繁栄や祈願成就にご利益があるといわれています。
神社前にある〈とみくじみやげ店〉では、宝くじ運アップを祈願するグッズを中心に、各種縁起物が販売されています。ただし、営業は土・日・祝日のみとなるため、ご注意ください。
金運|福良天満宮(臼杵市)
学問の神様である菅原道真公を御祭神とする〈福良(ふくら)天満宮〉。その境内には、江戸末期から明治にかけて商業の町として栄えたこのまちで「赤猫」と呼ばれた臼杵(うすき)商人の中心人物、大塚幸兵衛(こうべえ)を祀った〈招霊赤猫社(おがたまあかねこしゃ)〉があります。
商売繁盛や招福、良縁を授けてくれると言われる赤猫。赤猫社の近くには三福(招福・商福・笑福)が入魂された赤猫石が数多く並び、触れることで「良福」を持ち帰ることができるのだとか。2004年からは、この三福を祈願する〈うすき赤猫まつり〉が毎年4月29日に開催されています。
境内のあらゆるところで、赤い招き猫など猫に関連するものを目にすることができるこの神社は、全国の猫好きにも愛されています。もちろん、お守りやおみくじなどの授与品にも猫の姿を見ることができますよ。
学業運|文殊仙寺(国東市)
文殊山の麓にある〈文殊仙寺(もんじゅせんじ)〉は、「三人寄れば文殊の知恵」ということわざの発祥の地とされている日本三文殊のひとつです。境内には樹齢1000~1500年といわれる御神木のケヤキや、樹齢約400年のスギといった巨木が立ち並んでおり、付近の森林を含めて一帯の自然林が大分県の天然記念物に指定されています。
本尊の文殊菩薩は智恵第一の仏として、学問はもちろん、人生を生き抜く知恵を授けてくれる菩薩として信仰されています。そのため、県内外から合格祈願や学業成就を祈願しに訪れる参拝者も多いそう。うさぎ年の守り本尊でもある文殊菩薩像は、2023年の春・秋大祭で12年に一度の御開帳が予定されています。
文殊菩薩ご縁日とされる毎月25日には、護摩(ごま)祈願が行われます。厄除けや合格などを祈願して奉納された護摩木は、比叡山延暦寺で1200年間絶やさずに灯され続けてきた「不滅の法燈(ふめつのほうとう)」によって祈祷されます。
勝負運|薦神社(中津市)
全国八幡宮の総本山である〈宇佐神宮〉の祖宮と言われている〈薦(こも)神社〉。本殿の裏にある三角池(みすみいけ)を御神体とし、この池を内宮、社殿を外宮としています。
その謂れとなるのは720(養老4)年、隼人の乱を鎮圧するために大和朝廷軍がこの池のマコモでつくった枕を神輿(みこし)に納め、攻め入ったところ勝利したという伝説から。その後、三角池のそばに〈薦神社〉が建てられ、池自体が御神体となりました。それにより、勝運や武運長久にもご利益があると言い伝えられています。
1622(元和8)年に戦国武将の細川忠興によって再建された神門は、江戸時代初期のたいへん珍しい形式でつくられており、学術的にも重要な建築物とされ、国指定重要文化財になっています。また、社殿から三角池につながる雑木林のなかには、八幡の神様が3歳の童子の姿で降臨し、その足跡を岩に残したという「神様の足跡」と呼ばれるパワースポットもあり、見どころ満載です。
健康運・子授け祈願|両子寺(国東市)
国東(くにさき)半島に古くから伝わる神仏習合(日本の神道と大陸から伝わった仏教が調和した信仰)の発祥の地となった「六郷満山(ろくごうまんざん)」。
その中心の地となる両子山(ふたごさん)の中腹に建つのが〈両子寺〉です。718(養老2)年、宇佐八幡神の化身といわれる仁聞(にんもん)によって開基。六郷満山のなかでは山岳修行の中心で、江戸時代から総持院として全山を統括してきた歴史を持ちます。
参道には、国東随一の大きさを誇る仁王像がお出迎え。奥に続く杉の大森林は「全国森林浴の森百選」に選出されています。
また、境内には数多くのモミジが植えられており、秋になると紅葉の名所としてたくさんの人が訪れます。
奥の院本殿にまつられている十一面千手観音、両所大権現は子授けにご利益があるといわれています。さらに、その奥は洞窟となっており、中へ進むと石像の千手観音がまつられているほか、不老長寿にご利益があるとされる霊水が湧いています。
credit text:柿崎真英