![番匠川沿いを舞うホタル](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/10132142/main.jpg)
幻想的な瞬間が見られるチャンス!
大分県内のホタルの名所3選
淡い光を放ちながら、夏の訪れを告げるホタル。その幻想的な光景は、人生で一度は目にしたいものです。大分県内での鑑賞のピークは、例年5月下旬から6月中旬にかけて。ホタルはきれいな水辺に生息するため、豊かな自然に恵まれた大分県には数多くの鑑賞スポットがあります。今回は、そのなかでも編集部が厳選した「ホタルの名所」を3つ紹介します。
生息数は“西日本最大級”! ほたるの里 「ほんじょう」(佐伯市)
![番匠川沿いを舞うホタル](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/10132146/Library_1574_image.jpg)
大分県南部の佐伯(さいき)市を東西に縦断する番匠川(ばんじょうがわ)。その上流域に位置する本匠(ほんじょう)は、古くからゲンジボタルの生息地として知られています。多い年には数十万匹のホタルが生息し、西日本最大級と言われるほど。なかでも、佐伯市から「ほたるの里」に指定された鹿渕(かぶち)地区は、九州でも有数のホタル観賞スポットとなっています。
![ホタルの学校](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/10132147/Library_1575_image.jpg)
ホタルを鑑賞できる時期は、5月下旬頃から6月上旬頃にかけて。例年6月上旬には、「ホタル博士」こと吉良英生さんがホタルの生態などを教えてくれる〈ほたるの学校〉が1週間限定で開校したり、〈本匠ほたるまつり〉が開催されたりするなど、イベントも楽しむことができます(2023年5月15日時点で、今年の開校・開催は未定)。
山国町に“ホタルツリー”が出現!? 山国川沿い(中津市)
![山国川沿いを優しく灯すホタルの大群](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/10132138/P6012679-2.jpg)
山国川最上流に位置する渓流のまち、山国町では5月下旬頃から6月中旬頃までホタルを鑑賞することができます。山国川に生息するホタルは、町内のさまざまな場所に現れます。
![ほたるが鑑賞できるポイントをまとめたマップ](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/10132137/map.jpg)
また、その数も多く、運がよければ「ホタルツリー」を見られることもあるとか。特に、槻木(つきのき)地区では、毎年1000匹を超えるホタルが現れるといいます。
![山国町ホタルまつりのステージパフォーマンス](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/10132144/960A7909.jpg)
例年6月上旬には、〈道の駅やまくに〉のそばにある〈なかま温泉駐車場〉を会場に、〈山国町ホタルまつり〉が開催されます。2023年は6月10日が開催日となっており、ひょっとこおどりやベリーダンス、和太鼓演奏などのステージのほか、屋台も楽しめます。
〈大分県ホタルの里58選〉にも選ばれた名所〈七瀬川自然公園〉(大分市)
![川沿いを舞うホタル](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/10132141/pixta_90163359_S.jpg)
県庁所在地である大分市にも、ホタルの鑑賞スポットがあります。大分駅から車で25分ほどの場所にある〈七瀬川自然公園〉です。大分市の南西部を流れる七瀬川に文字どおり囲まれた、丸い中洲一帯が公園となっているため、隠れたホタルの名所として知られています。
![七瀬川自然公園の遊具広場](https://libs.edit.pref.oita.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/10132139/park.jpg)
特に、〈あやとり橋〉付近は周囲の灯りがほとんどないため、ホタルが活動するには最適の場所となっています。また、例年6月上旬には園内で〈七瀬川ホタルまつり〉も開催されます(2023年5月15日時点で、今年の開催は未定)。
ホタルは静かな暗い環境で活動するため、女性のみでお出かけする際には人気(ひとけ)の少ないところにひとりで行くのは避ける、なるべく数人で見に行くなど防犯対策をとることをおすすめします。
また、鑑賞スポットは周囲の灯りが少ない分、移動の際に足下が見えづらくなるため、懐中電灯などの携帯用ライトをお忘れなく(目的の場所に到着したら、ライトは必ず消しましょう)。
月明かりのない曇り空や新月の日は、鑑賞できるチャンスが高くなるというので、ぜひこのようなタイミングを狙って、ホタルの光が織りなす美しい光景を楽しんでくださいね。
credit text:柿崎真英