〈リトルアトリエスイッチ〉の
かわいい雑貨が勢揃い。
〈ツナグミセ。〉が大分市にオープン
ノートの端っこの落書きから生まれる、
唯一無二のかわいい雑貨たち
雑貨ブランド〈リトルアトリエスイッチ〉の実店舗〈ツナグミセ。〉が、大分市の中心市街地から少し離れた閑静な場所にオープンしました。
暖簾をくぐって中に入ると、そこにはユニークでどこかホッとするテイストのイラストをあしらったポーチやアクセサリーが並んでいます。
リトルアトリエスイッチは、知的に障がいのある方たちによるものづくりと社会をつなぐべく立ち上げられました。現在は、代表の安部雅枝さんとデザイナーの柳井紀子さんのふたりを中心に、小物やアクセサリーの企画・制作・販売などの活動を行っています。
安部さんが活動をスタートさせたのは10年ほど前。当初は自閉症の息子さんが描いた絵を缶バッチや絵葉書にしてミュージアムショップなどで販売していたそうですが、デザインや裁縫を得意とする柳井さんとともに活動するようになってからは、現在のような絵や織物をアレンジしたクラフト商品がメインになりました。
安部さんは日頃から、息子さんや作家としてリトルアトリエスイッチに所属する方たちの絵をデータでストックしていて、その中から柳井さんがピンときた絵をピックアップ。「何に仕立てたらかわいいかな?」と、試行錯誤を重ねながら、その絵が一番輝くかたちを追求するのがスイッチの商品開発方法。
ここではキャンバスに描かれた立派な絵画作品ではなく、ノートの端っこに描かれたような何気ないイラストがメイン。そのほうが雑貨にも仕立てやすく、手にも取りやすいのだと安部さんは言います。
「ノートの端っこに描いた絵を使った雑貨ができて、それが売れたら、描いた本人にもちゃんとお金が渡る仕組みって、ちょっといいですよね。少しですが本人の収入にもなったらうれしいし、商品が誰かの手に渡ることで、彼らのことを知ってもらえるので」(安部さん)
店内を見渡すと、ところどころにカラフルな織物を使ったバッグやポーチが並んでいます。「これも障がいのある方たちの作品ですか?」と尋ねると、「いま、私たちが一番力を入れている〈ノボリバタプロジェクト〉の商品なんです」と安部さん。
ノボリバタプロジェクトとは、いったいどんなプロジェクトなのでしょう?