〈slow food_YAMAGA〉のロゴと店内
ニュース&コラム

大分発のオーガニック商品が集結!
山香町に誕生したグローサリーストア
〈slow food_YAMAGA〉

Posted 2023.07.31
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国東(くにさき)半島の南端に位置する山香町(やまがまち)。城下町で知られる杵築市の、山間部にある農村エリアです。山々に囲まれた自然豊かな山香町は澄んだ空気ときれいな水、しっかりとした土壌から野菜や米づくりにも適しており、昔から米どころとしても知られています。
そんな自然に恵まれた山香町にオーガニックグローサリーストア〈slow food_YAMAGA〉がオープンしました。

日常に溶け込むオーガニックショップを目指して

2023年3月26日にオープンした〈slow food_YAMAGA(スローフードヤマガ)〉。「畑から食卓へ」をテーマに、大分県で丁寧に育てられた野菜や卵、化学的な肥料や農薬、除草剤などの使用を極力避けて栽培する「有機農法」によって生産されたオーガニックワイン、化学肥料不使用のアイテムなどをセレクトして販売しています。

スーパーマーケット〈神田楽市〉外観
場所は、なんとスーパーマーケットの一角! 地元食材や日用品を扱う〈神田楽市(かんだらくいち)〉館内の40坪のスペースにお店を構えています。
〈slow food_YAMAGA〉の店内
スーパーマーケットの一角に突如姿を現すおしゃれな空間。スーパーで日用品の買い物帰りにフラッと入る地元のお客さんも多いそう。週末には地元ナンバーに混じって、県外ナンバーの車も多く駐車場に並びます。

東京・青山の旗艦店をはじめ全国展開するオーガニック専門店〈ナチュラルハウス〉のPB(プライベートブランド)商品を九州で唯一取り揃えていることでも注目を集めています。

〈slow food_YAMAGA〉をオープンし、山香町に新風をもたらしたのは吉田雄作さんと妻の留衣子さん。どんなきっかけや思いでお店をつくったのでしょうか?

吉田雄作さん、吉田留衣子さん、土井直子さん
(左から)〈slow food_YAMAGA〉MD(マーチャンダイザー)の吉田雄作さん、ストアマネージャーMDの吉田留衣子さん、スタッフの土井直子さん。

「もともと福岡に住んでいましたが、コロナ禍をきっかけに私の故郷である山香町へUターン移住しました。2011年、震災の年に子どもが生まれてから食事や暮らしについて、いろいろと考えるようになったのですが、都会で忙しい毎日を過ごしているうちに月日が経ち、コロナ禍でステイホームに。そこで改めて『家族が一番大事だ』と思って移住先を検討していたところ、私のふるさとは自然豊かで水や米や野菜がおいしく、人もやさしい場所だ! ということで移住をしたことが始まりです」と、まるで山香町に導かれるようにUターン移住したという留衣子さん。

店内に設置された小屋
店内でひと際存在感を放つ小屋。「憩いの場」としてつくったというスペースは休憩したり本を読んだりと、地元の人たちのくつろぎやコミュニティの場に。お店で購入したジュース片手に談笑するお客さんも。
カウンター席と本棚が設置された小屋の内部
小屋の窓や壁などをはじめ、全て手づくり。お店の内装を手がけた、地元の大工さんたちのアイデアで生まれました。

その後、〈神田楽市〉の代表である斉藤秀樹さんと知り合い、とんとん拍子にお店のオープンが決まったといいます。

「山香町で暮らすなら自給自足や自然に寄り添った生き方をしたいと思っていて。移住して1年後くらいに、斉藤さんが〈神田楽市〉でオーガニック食品の販売をしたいと思っているというお話を聞いて、お店づくりを手伝うことになったんです」

「“食べる”というのは当たり前のことなので、お店を特別な場所にしたくないという思いがあります。オーガニックを取り扱うお店って敷居が高い、入りにくいというイメージがある方も多いと思うので、もっと気軽に、日常のなかで当たり前にあるものになればいいなと思っているんです」と話す留衣子さん。

色も大きさも微妙に異なる大分産の平飼い卵
店内には、留衣子さんがセレクトした人や環境にやさしいアイテムが揃っています。すべての命を大切にすることをコンセプトとしている〈ごこくがっか〉の大分産の平飼い卵。品種ごとに分けることなく畑で放し飼いにし、自家製飼料100%で育てたストレスの少ないにわとりの卵は、色も大きさも違ってひとつずつ個性があります。

〈タオ・オーガニック・キッチン〉のソースや酵素シロップが陳列されている
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