大分発のオーガニック商品が集結!
山香町に誕生したグローサリーストア
〈slow food_YAMAGA〉
国東(くにさき)半島の南端に位置する山香町(やまがまち)。城下町で知られる杵築市の、山間部にある農村エリアです。山々に囲まれた自然豊かな山香町は澄んだ空気ときれいな水、しっかりとした土壌から野菜や米づくりにも適しており、昔から米どころとしても知られています。
そんな自然に恵まれた山香町にオーガニックグローサリーストア〈slow food_YAMAGA〉がオープンしました。
日常に溶け込むオーガニックショップを目指して
2023年3月26日にオープンした〈slow food_YAMAGA(スローフードヤマガ)〉。「畑から食卓へ」をテーマに、大分県で丁寧に育てられた野菜や卵、化学的な肥料や農薬、除草剤などの使用を極力避けて栽培する「有機農法」によって生産されたオーガニックワイン、化学肥料不使用のアイテムなどをセレクトして販売しています。
東京・青山の旗艦店をはじめ全国展開するオーガニック専門店〈ナチュラルハウス〉のPB(プライベートブランド)商品を九州で唯一取り揃えていることでも注目を集めています。
〈slow food_YAMAGA〉をオープンし、山香町に新風をもたらしたのは吉田雄作さんと妻の留衣子さん。どんなきっかけや思いでお店をつくったのでしょうか?
「もともと福岡に住んでいましたが、コロナ禍をきっかけに私の故郷である山香町へUターン移住しました。2011年、震災の年に子どもが生まれてから食事や暮らしについて、いろいろと考えるようになったのですが、都会で忙しい毎日を過ごしているうちに月日が経ち、コロナ禍でステイホームに。そこで改めて『家族が一番大事だ』と思って移住先を検討していたところ、私のふるさとは自然豊かで水や米や野菜がおいしく、人もやさしい場所だ! ということで移住をしたことが始まりです」と、まるで山香町に導かれるようにUターン移住したという留衣子さん。
その後、〈神田楽市〉の代表である斉藤秀樹さんと知り合い、とんとん拍子にお店のオープンが決まったといいます。
「山香町で暮らすなら自給自足や自然に寄り添った生き方をしたいと思っていて。移住して1年後くらいに、斉藤さんが〈神田楽市〉でオーガニック食品の販売をしたいと思っているというお話を聞いて、お店づくりを手伝うことになったんです」
「“食べる”というのは当たり前のことなので、お店を特別な場所にしたくないという思いがあります。オーガニックを取り扱うお店って敷居が高い、入りにくいというイメージがある方も多いと思うので、もっと気軽に、日常のなかで当たり前にあるものになればいいなと思っているんです」と話す留衣子さん。