干潟と夕陽が織りなすパノラマ
「真玉海岸の夕景」 | Page 3
光と音の共演〈チームラボギャラリー真玉海岸〉
真玉海岸沿いを走る国道213号は、「恋叶(こいかな)ロード」という愛称で呼ばれています。「昭和の町」から「長崎鼻(ながさきばな)」までを結ぶ約20キロの道中には、ロマンティックな名所が点在しています。
真玉海岸から歩いて7分ほどの場所にあるのは〈チームラボギャラリー真玉海岸〉。縫製工場だった場所を活用し、光と音のインスタレーション作品を常設展示しています。
国東半島に自生している花々をモチーフにした作品は、見る人の距離に反応して変化するのが特徴。作品に近づくと花が芽吹き、近づきすぎると散って枯れてしまう仕掛けを楽しめます。
咲いては散ってを繰り返す花々は1時間で四季折々の姿を見せ、二度と同じ風景が現れないというのも注目すべきポイントです。
恋叶ロード随一のパワースポット〈粟嶋社〉で縁結びを祈願!
〈チームラボギャラリー真玉海岸〉から、恋叶ロードを北に向かった場所にあるのが〈粟嶋社(あわしましゃ)〉。その入口にあたる〈粟嶋公園〉では、愛を象徴するモニュメントがお出迎え。『結』と名づけられたこのモニュメントの前では、カップルが入れ替わり立ち替わり記念撮影しています。
「縁結」と書かれた鳥居をくぐり、坂を下っていくと、次に現れるのは縁結びのモニュメント『縁』です。
ここは、モニュメントの中央にハート型の南京錠をかけて、愛を誓うスポット。目の前は一面見渡す限りの海で、ムードも満点です。
さらにその奥へと進むと、〈粟嶋社〉にたどり着きます。全国的にも珍しい、海に突き出た岩窟に社が設けられているのが特徴で、すぐそばで波が打ち寄せる様子を眺めることができます。
ここには、恋愛成就や縁結び、婦人病、安産といった女性の悩みを解消し、願いを叶えてくれるといわれる“女性の守り神”が祀られているのだとか。恋叶ロード随一のパワースポットとして、人気を集めています。
四季の花々とアートが楽しめる〈長崎鼻〉
恋叶ロードのゴールにあたるのは〈長崎鼻〉。春は菜の花、夏はヒマワリといった花々が目を楽しませてくれる花畑、海水浴場、キャンプ場などを擁するレジャースポットです。周防灘(すおうなだ)に突き出している岬が鼻のように見えることから、この名前がつけられたそう。
キャンプ場やログハウス風のコテージが並ぶエリアを歩いて行くと、岬の先端に立つ〈香々地(かかじ)灯台〉が見えてきます。ここから眺める周防灘は穏やかで、すぐそばの岩で羽を休める水鳥の姿も優雅なもの。太陽の光を受けてキラキラと輝く波を見ていると、心が洗われていくようです。
〈長崎鼻〉では、“花とアートの岬”と銘打っているだけあり、敷地内には美術館のほか、オノ・ヨーコや韓国のチェ・ジョン・ファらアーティストが手がけた作品が点在。四季折々の花々とともに、アート作品が楽しめます。
恋叶ロードには、今回紹介しきれなかったスポットも数多く、見どころが盛りだくさん。真玉海岸での夕陽観賞をメインに、ドライブしに出かけましょう!
※価格はすべて税込みです
credit text:柿崎真英 photo:永禮 賢