大分県の知られざるグルメ、そば!
豊後高田や耶馬溪など
そばどころの名店を紹介 | Page 3
まだある、行く価値アリ!の名店
初代から守り続ける渾身の十・一そばを堪能
〈十・一そば 天地庵〉
季節の草花で彩られた庭に連なる石畳を歩くと、重厚な瓦屋根の日本家屋が佇んでいます。ここ〈十・一そば 天地庵〉で味わえるのは、店内の石臼で粗めに挽いたそば粉10割に対して、つなぎを1割加えた「十・一そば」。初代がつくり上げた十・一そばを2代目が守り続けています。
北海道や豊後高田、熊本など各地で仕入れるそばの実を使い、同じ産地でも年によって品質が違うため、配合を変えながら数種類をブレンドして提供。
枕崎産のかつお節を使った一番だしのつゆにこだわったそばの中でも人気の「板そば」は、やぶそばと更科そばのふたつの味が一度に楽しめます。やぶそばはネギとワサビ、更科そばは辛み大根でどうぞ。そのほか「天地盛そば」、「とり天かけそば」などメニューも豊富です。
花に囲まれていただく、
“三たて”そば〈蕎麦KEN〉
豊後高田市産のそばの実を石臼で挽いて手打ちするそばは、“挽きたて・打ちたて・ゆでたて”の“三たて”が自慢。メニューはかけそば or 盛りそばにそば豆腐が付いた「蕎麦KEN」と、炊き込みご飯や小鉢も付く「蕎麦KENセット」の2種類。
また追加料金でそばの種類を変えることができるほか、プラス200円で注文できる「とろ玉蕎麦」も人気メニューです。とろろの雲と味付き卵の満月をトッピングした月見仕様で、特製のつゆに2日間漬け込み、黄身までしっかり味が染みた半熟卵は必食! 温かいそばは通年、夏は期間限定で冷たいそばも提供されるので、一年を通して楽しめます。
そのほか、彩り豊かな盛り付けとバジルの風味がクセになる「バジルそば」や、季節の食材を使った期間限定メニューも豊富です。
県境の“森のそば処”で手繰る十割そば
〈そば処 よしぶ〉
九州でも屈指のそばどころ「小国そば街道」がある熊本県・小国郷(おぐにごう)。そこから車を20分ほど走らせると着くのがここ、熊本と大分の県境にある大分県九重町(ここのえまち)の〈よしぶ〉です。小国郷を含むこのエリアは豊かな自然、きれいな水で知られ、南阿蘇産のそばを店主・穴見勝徳さんが毎朝手打ちしています。
しょう油の割合にもこだわっているというつゆは、九州ならではの甘みを感じる味わい。数あるメニューの中でも一番人気は、そばをはじめ、揚げたての天ぷらや、そば味噌でいただくそば豆腐、自然薯のとろろ飯が付くセット「よしぶ」1800円。つるっとしたのど越しのそばと、旬の食材を使ったサクサクの天ぷらが抜群の相性。
また、夜になると完全予約制のフレンチビストロ〈BISTRO YOSHIBU〉に変わるというのもおもしろい、“ふたつの顔を持つお店”です。
大分ならではのそばを味わって
旅の途中でお腹が空いたらぜひ選択肢に加えてほしい、大分のそば。気になるお店はありましたか? 九州・大分で味わうそばは、普段食べているそばとはまた少し違った印象を受けたり、新たな発見があるかもしれませんよ。
*価格はすべて税込です。
credit edit:シティ情報おおいた編集部