大分県の知られざるグルメ、そば!
豊後高田や耶馬溪など
そばどころの名店を紹介
ズルズル~ッと音をたててすするそばは、静かな場所でこそその音が際立って、よりおいしく感じるもの。「大分県でそば」というイメージはあまりないかもしれませんが、西日本有数のそば生産地や、山かけそばの元祖といわれる名店など、わざわざ足を運びたいスポットがたくさんあります! 大分の知られざるグルメ、そばを味わいに行きませんか?
県内屈指のそばどころ、豊後高田へ
香り高いそばを通して伝える地元の魅力
〈十割蕎麦 ゑつ〉
西日本でも有数のそばの生産地・豊後高田市。春と秋、2度収穫されるこの土地のそば特有の香りと味を存分に味わえるのが、挽きたて・打ちたて・ゆでたての「三たて」を守った「豊後高田そば認定店」。そのひとつがこのお店、〈十割蕎麦 ゑつ〉です。
店主が毎朝その日使う分だけを手打ちする十割そばは、スッキリとした辛めのつゆと相性抜群で、噛めば噛むほど味わい深い一品。そのほか薬味や料理に使われる野菜なども、可能な限り豊後高田市産を使用しているそう。
よりダイレクトにそばの風味を感じたい人には、粒感のある独特の舌触りと歯ごたえの数量限定「あらびきせいろそば」850円が人気。大分の地酒も多く取りそろえているので、一品料理とともに日本酒を楽しんでシメにそばをいただくのもオススメです。
雰囲気のいい古民家で嗜む、
丁寧な十割そば〈そば処 響〉
情緒溢れる古民家に、ピークタイムにはそば好きが列を成します。「豊後高田そば認定店」の第1号店としても知られている〈そば処 響(ひびき)〉。店内に足を踏み入れると、そこには穏やかな空気が漂っています。
由布院の名店〈古式手打そば 泉〉で修業した石丸誠さんがつくる十割そばは、爽やかな香りと豊かな風味の調和が見事。豊後高田で栽培されたそばの実を使い、「味や香り、粘りなど、すべてにおいて安定した味を提供できるように」という真摯な思いでそばを打っています。
鹿児島・枕崎の花がつおのみでとったかえしを基にしているつゆは甘すぎず辛すぎず、ちょうどいい塩梅。早い時間に売り切れてしまうこともあるので、時間に余裕をもって訪れるのがオススメです。