
大分県の古民家カフェ7選!
レトロなまち並みの戸次から
おしゃれリノベカフェまで
古民家やレトロな建築って不思議ですよね。その場にいるだけでホッと心が落ち着き、時間もゆっくり過ぎていきます。銀行、医院、はたまた銭湯と、元の姿はさまざま。大分市の戸次(へつぎ)地区のように、昔ながらのまち並みを残すエリアもあります。
今回は、そんな古い建物を利活用し、人気を博すカフェをピックアップ。どのお店も唯一無二の場所ばかり。雰囲気たっぷりのカフェを『シティ情報おおいた』がご紹介します。
古き良きまち並み、戸次を行く
和洋の文化が入り混じる
唯一無二の空間〈桃花流水〉

蔵として利用されていた建物の1階を洋館に改装したのが1916年(大正5年)。当時の最先端であった洋風モダンなテイストに加えて、職人たちの丁寧な手仕事が光る和洋折衷の空間がつくられました。ステンドグラスをはめ込んだ上下窓から陽の光が差し込む店内に、鮮やかな深紅のじゅうたん、重厚感のあるテーブルやイスが余白を持たせて配置されています。

食事の定番メニューは、戸次産のゴボウを主役に据えた「元気が出る発酵ごぼう弁当」。重箱の中には昔ながらの素朴な家庭料理が色彩豊かに盛られており、どれも県産食材の魅力を存分に味わうことができます。食後にはオリジナルの「富春館ブレンドコーヒー」を片手に、ゆったり過ごすのもオススメです。
華やかな前菜もうれしい! 予約必至の人気ランチ
〈hitoyoshi カフェとレストランのあいだ〉

歴史的まち並みが残る戸次本町に佇む人気のイタリアン。2023年8月にオープン。築100年の古民家を改装したおしゃれな空間は、幅広い層に評判で、いまや数か月先までランチの予約が埋まるほどの人気です。

ランチタイムは、「戸次ごぼう」をはじめ、地元産や季節の食材を存分に取り入れた「日替わりランチセット」1種類のみ。前菜の盛り合わせから、オイル系、トマト系、クリーム系の中から選べるパスタ、自家製のフォカッチャ、ドルチェに食後のコーヒーまで……。趣向を凝らした内容と色彩豊かな盛りつけに心が躍ります。

ランチの営業後は店主の萌子さんが担当するドルチェのセットが楽しめるカフェタイムに。生花やドライフラワーがセンス良く配された古民家の温もりをじっくりと堪能して。
モーニングからランチ、こだわりのコーヒーも
築100年以上の古民家で〈カフェ ワンシーン〉

戸次の歴史的なまち並みのなかに昨年オープンした古民家カフェ。昔は銀行だったという築100年以上の建物をリノベーションしており、昔の面影を残しつつも、中はコーヒーの香り漂う明るい空間です。

大分市出身の店主・土井久雄さんはコーヒーを中心に扱う食品会社に勤務。その後、大阪でカフェを10年営み、念願のUターンを機に、戸次のまち並みにひと目惚れをしてこの地に店を構えました。
大阪に根づいていたモーニング文化を大分にも普及させたいと、朝8時から営業。日替わりの豆で淹れる「本日のオススメコーヒー」は、蒸気圧で浸漬(しんし)する昔ながらのサイフォン式で淹れており、柔らかくスッキリとした味が特徴的です。

ランチは、サンドイッチやカレー、ハンバーグなど喫茶店を思わせるようなメニューがそろい、2階には子どもが遊べるスペースもあるので子連れでも安心です。日常の“ワンシーン”を少し贅沢に彩ってみてはいかがでしょうか?