〈Cross Road 520〉の「520バーガー」
連載|地元誌が教えてくれた、大分グルメの巡りかた

日田市のランチスポット5選。
あか牛丼に正統派洋食、リバーサイドカフェまで

Posted 2025.08.13
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福岡県と大分県の県境にある日田市。古くは江戸幕府の直轄地である「天領」であり、交通の要衝として発展してきました。天領のまち並みが楽しめる豆田町散策をはじめ、近年は人気漫画『進撃の巨人』の作者である諫山創氏生誕の地として、関連ミュージアムを訪れる県内外からの観光客でもにぎわいます。

そんな日田市内には、さまざまなランチスポットが点在。ヘルシーランチ、〈あか牛〉の丼、昔ながらのレトロ喫茶店、風光明媚なリバーサイドカフェなど、実にバラエティ豊か。“観光+食”で充実の旅になること間違いなし!

丼にカレー、ハンバーグ……
多彩なあか牛メニューを堪能。〈うしとさかな〉

〈うしとさかな〉の「極みのあか牛丼」
「極みのあか牛丼」1890円。お肉ハーフ増量やフル増量、刻みワサビなどのトッピングもおすすめです。

熊本県の黒川温泉で人気を博した〈お食事処うふふ〉が、店名を変え現在の場所に移転してから5年。阿蘇名物「あか牛丼」が楽しめるお店として、日田市でも変わらずに愛されています。

熊本で飼育された褐毛和種のブランド牛〈あか牛〉は、肉の旨みあふれるやわらかな赤身と、ほどよくのった脂が魅力。ミディアムレアに焼かれた赤身肉と、自家製の肉味噌、キレのあるだし醤油、温玉のまろやかさも加わり、ひと口食べれば幸福感に包まれます。

〈うしとさかな〉の店内
カフェのような清潔感のある店内。食後には「小国ジャージー乳のクレームブリュレ」480円をぜひ。

定番の「極みのあか牛丼セット」はもちろん、平日限定5食で提供される「あか牛ハンバーグ」や、新メニューの「あか牛ビフテキ丼」、あか牛のスジ肉を数時間かけてじっくり煮込んだ「あか牛カレー」といった、食欲をそそられるメニューばかり!

Information
うしとさかな
address:大分県日田市三本松1-12-38
tel:070-8367-0357
access:JR日田駅から徒歩で約10分
営業時間:11:00~15:30(14:30L.O.)
定休日:月曜 ※祝日の場合は営業、ほか不定休あり
Instagram:@ushitosakana

正統派の洋食なら! 老舗喫茶
〈コーヒー&レストラン ひよし〉

〈コーヒー&レストラン ひよし〉のセットメニュー「ハンバーグとエビフライ」
「ハンバーグとエビフライ」1800円(みそ汁、ライス付き)。正統派の美しい佇まいが人気です。

1971(昭和46)年、父親が営んでいた大衆食堂を引き継いだ、店主の井上進さん。スタイルを一新して喫茶と洋食のお店として生まれ変わり、1978年に現在の場所に移転し、夫婦で切り盛りしています。洋食は王道メニューであるステーキやハンバーグ、オムライスなどに加え、パフェなどデザートも充実。

人気メニューは、洋食の鉄板コンビ「ハンバーグとエビフライ」。ふわっとやわらかいのに、かみしめるほどに肉本来の旨みを感じられるハンバーグ、ほおばった瞬間にサクっと響き、プリプリとした食感を楽しめるエビフライがひと皿に。

〈コーヒー&レストラン ひよし〉の店内
モダンでハイカラな建物内は、壁面のレンガや照明、ベンチ、タータンチェック柄の床などレトロな空間が広がります。

デミグラスソースからドレッシングまで、創業当時から貫く手づくりへの思い、手間ひまを惜しまない“変わらない味”を守り続けています。

Information
コーヒー&レストラン ひよし
address:大分県日田市中央1-1-2
tel:0973-22-2958
access:JR日田駅から徒歩で約5分
営業時間:10:30~18:00(17:30L.O.) ※食事の提供は11:00~
定休日:火曜、第1・3水曜

無農薬の朝採れ野菜をぜいたくに使用
〈食感農園 Kaze to Ne -カゼトネ-〉

〈食感農園 Kaze to Ne -カゼトネ-〉の月替わりの「お昼ごはん」
この日のメインは「スパイスチキンと野菜のグリル」。月替わりの内容は和・洋・中さまざまで、訪れるたびいろいろな味を楽しめるのがうれしい。

日田市の人気観光地・豆田町からほど近く、古い商家を改装した外観で存在感を放つ〈食感農園 Kaze to Ne -カゼトネ-〉。昔の面影が残る店内でいただけるのが、月替わりの「お昼ごはん」2200円です。

お店を営んでいるのは、“農楽師(のうらくし)”の松尾ゆうさんと、“家庭調理師”のかなやまさみさんのおふたり。松尾さんが農薬や化学肥料を使わずに育てた野菜を、かなやさんが滋味あふれるひと皿に仕上げます。

〈食感農園 Kaze to Ne -カゼトネ-〉の外観
映画のロケ地になったこともある趣深い建物。店内は木のぬくもりあふれる空間になっています。

メインから副菜、汁物に至るまで、旬の野菜のおいしさが詰まったお料理は、どれもほっこりと癒されるような、やさしい味わい。ご飯は九重産の八分づき米を使用しており、こちらも自然な甘みにどんどんお箸が進みます。

カフェメニューも提供しているので、豆田町散策の際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

Information
食感農園 Kaze to Ne -カゼトネ-
address:大分県日田市港町2-13
tel:0973-30-7756
access:JR日田駅から車で約5分
営業時間:11:30~16:00、隔週土曜は夜喫茶18:30〜22:00も営業
定休日:日・月曜(Instagramで要確認)
Instagram:@_kazetone_

地元産にあふれる、豪快なハンバーガー
〈Cross Road 520〉

〈Cross Road 520〉の「520バーガー」
「520バーガー」1540円。食欲をそそる、スパイシーな味つけのポテト付きです。

2024年8月のオープン以来、地元民はもちろん、日田ICからも近いとあって観光客がひと息つく姿もしばしば見られる〈Cross Road 520〉。

お目当てはこのボリューム満点のハンバーガーです。国産牛100%パテの肉汁とチーズがあふれ出す看板バーガーをはじめ、新登場のプルコギやメンチカツ、期間限定のメキシカンバーガーなど、「こんなものまで!?」と驚くような具材も登場するなど、話題が尽きません。

真っ青な外壁が目を引く〈Cross Road 520〉の外観
木~土曜の18:00~23:00(22:00L.O.)はステーキやタコスなどを提供するダイニングへ様変わりします。

同市のベーカリー〈Bliss〉に特注する全粒粉配合のバンズは、鉄板で両面を焼き上げることで外はサクッと、中はふんわりとした食感を楽しめるのが特徴です。ほかにも、市内に住む店主の祖母が営む農家の野菜を使ったり、店内には日田の木材をふんだんに用いたりと、随所に“日田愛”が感じられます。

Information
Cross Road 520(クロスロードゴーニーマル)
address:大分県日田市玉川町682-1
tel:090-8887-0520
access:JR光岡駅から車で約3分
営業時間:11:00~19:00 ※19:00以降は事前予約制
定休日:火曜 ※ほか不定休あり
Instagram:@crossroad520

ボリューム満点のプレートを、
川の眺めとともに。〈アウローラ〉

パスタとバゲット、サラダなどがセットになった〈アウローラ〉のランチプレート
「本日のおまかせランチプレート」1600円。写真はあと引く辛さがクセになる「ボロネーゼ」。ドリンク付き。

筑後川沿いに立つリバーサイドカフェ〈アウローラ〉。日ごとに表情を変える周囲の景観が川面に映し出されるなか、木々が風で揺れる音や鳥たちのさえずりをBGMにランチが食べられます。

メニューにはボリューム満点のランチプレートがあり、タイカレーやガパオライス、そばを使ったクリームパスタなど、創意工夫を凝らしたメイン料理が週替わりで登場します。

〈アウローラ〉の店内
店内からもリバービューが楽しめます。

テラス席はワンちゃんの同席OKというのも特徴(要予約)で、店内では、マナーウエアの着用か、カート利用が義務づけられています。土・日曜は特に混み合うため、2名以上での利用の際は予約して訪れましょう。

Information
アウローラ
address:大分県日田市夜明中町2297-3
tel:090-3798-8761
access:JR夜明駅から車で約3分
営業時間:11:30~17:00(ランチ提供は12:00~15:00)
定休日:月・火曜
Instagram:@aurora.cafe

新旧が共存する日田市でランチを

大分からも福岡からも、多くの観光客が訪れる日田市。その場所柄もあり、大分県内でも独自の文化を形成しています。新旧が共存し、自然も豊かな日田市でおいしいランチを味わってください。

*価格はすべて税込です。

credit edit:シティ情報おおいた編集部

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