連載|地元誌が教えてくれた、大分グルメの巡りかた
シンプルから個性派まで。
シンプルから個性派まで。
大分県内でおすすめのうどん店6選 | Page 3
激辛派? まろやか派? 意外性にハマる個性派うどん
刺激の先にあるだしの深み
老舗が贈る激辛な一杯。〈そば処 五条〉

44年前に九州横断道路沿いに創業したあと、別府八湯のひとつである「観海寺温泉」の一角に移転したのが14年前。四国産の挽きぐるみを使った二八そばや、かつお節、昆布、乾しいたけからとった秘伝の「五条だし」を受け継いだ店主・牧あや子さんが、先代の味を守りながらも、新メニューや新業態を打ち出しながら店を切り盛りしています。

コシのあるうどんも人気で、マグマのようにグツグツと煮える真っ赤なスープが特徴の「地獄うどん」もそのひとつ。
ひと口食べると辛みその刺激が舌にビリッと伝わりますが、その奥には「五条だし」の旨みと深みを確かに感じられます。「中辛がおすすめですが、小辛でも十分な刺激ですよ」と牧さん。食後の辛さをやわらげるそば粉のソフトクリームもぜひ。
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チーズまみれの変わり種麺!?
富士吉田流の〈たかむら〉

全国を巡り最高のうどんを探し求めた店主・髙村寿弥さんがたどり着いたのは、山梨県・富士吉田のうどん文化。噛むほどに麦の香りが広がる自家製の麺は、強いコシとモチモチ食感が魅力です。毎日丁寧に手仕込みでつくられるその味わいに、訪れる人々は思わず唸ります。
定番のうどんはもちろん、ユニークな創作メニューも人気。なかでも「プレミアムかまたまバターチーズうどん」は、熱々の麺にタマゴ・チーズ・バターを絡め、仕上げに黒コショウをひと振り。まるで和風カルボナーラのような一品で、〆にはご飯を加えてリゾット風にも楽しめます。

「自分がいいと思うものを提供したい」という店主の思いが詰まった一杯に、日田の新たなうどん文化を感じられます。
Information
大分県内で訪れるべきおすすめの店はまだまだあります。どの店で何を食べようか……今回紹介したうどん店をはじめ、各店の“味力”を存分に感じてみてはいかがでしょうか。
*価格はすべて税込です。
credit edit:シティ情報おおいた編集部
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