大谷公園内に設置されたアート作品『植物元気炉』
連載|私のお気に入りの大分教えます「#マイエディット大分」

まちなかに突如出現!
大分市のアートなシャッタースポットBEST3
【#マイエディット大分】

Posted 2025.05.26
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大分県といえば日本有数の温泉地ですが、実は知る人ぞ知る、アートが盛んなエリアでもあるんです。大分県民や大分県マニアに聞いた、お気に入りの大分県BEST3を紹介する企画「#マイエディット大分」では今回、大分県でアート活動を展開している〈LOCAL ART PROJECT〉代表の泊麻未さんに、なかでも注目の「大分市のアートスポット」BEST3を教えてもらいました。

ヒノキとガラスでつくられた小型の植物園『植物元気炉』
別府市鉄輪エリアにある大谷公園内に佇む作品『植物元気炉』(作:栗林 隆)と写る泊さん。足岩盤浴や湯けむりとともにアート作品を楽しむことができる隠れスポット。

コミュニティアートを学ぶためニューヨークへ留学経験がある泊さん。アートと地域住民との間に垣根がないことに感銘を受け、「日本でもアートのハードルを取り払い、アートをもっと身近に感じてもらいたい」という思いから活動を続けているそう。でも、なぜ大分県でアート?

「大分県は キーパーソンとなる素敵なアーティストが何名も活動しているのですが、その方を起点にアーティストがアーティストを呼び、集まってくるという循環があるアツいアートスポットなんです。アート好きにとっては、大分県は本当に楽しいエリアです」(泊さん)

国東市の崖の上に佇むアントニー・ゴームリーによる彫刻作品から別府市のアートNPO〈BEPPU PROJECT〉、竹田市で地域の創造拠点として運営する〈竹田総合学院TSG〉などのアートの拠点まで——“まち”と“アート”が近いことも大分県の特徴。

そんな大分県のなかでも、無料で触れることができる大分市のアートスポットを3つ紹介してもらいました。

これまでの「#マイエディット大分」を見る

大分移住手帖

※みなさんもぜひ #マイエディット大分 をつけて、Instagramに素敵な大分の写真や動画を投稿してください! edit Oitaのアカウントで紹介させてもらいます。

住宅街に突如現れる大分市の穴場アートスポット
第3位〈ジェラテリアふくろう〉

まず泊さんが選んだのは、大分駅から車で10分の立地にある、就労継続支援B型事業所の〈ジェラテリアふくろう〉。

利用者がたくさん集っている〈ジェラテリアふくろう〉の事業所内風景
アートギャラリーにもなっており、作家との交流も楽しめるそう。

「季節ごとに違ったフレーバーを味わえる手づくりジェラートはもちろん、利用者さんが手がけたアート作品やオリジナルグッズを展示販売していて、毎回楽しみに訪れています」(泊さん)

さくらんぼと生クリームがのったミニパフェ風のジェラート

アンティークな空間でほっとひと息つきながら、個性豊かなアート作品を眺める時間は贅沢そのもの。泊さんが購入したアートなグッズも見せてもらいました。

たくさんのイラストがパッケージに貼られた作品『飴玉セット』
泊さんが購入した作品『飴玉セット』。利用者さんが描いたイラストがパッケージになっている。

「これまでレターセットやアイシングクッキーなどのアートグッズを購入したのですが、なかでもお気に入りはこの『飴玉セット』。イラストのバリエーションもあるから選ぶ楽しみもあります」(泊さん)

住宅街に突如現れる大分市の穴場アートスポット
第2位「グリーンスローモビリティ」

第2位に選んだのは、大分市の野津原、佐賀関、大南地域で運行している小型バスの車両ラッピング。

それぞれの地域にゆかりのあるアーティストが担当しており、そのエリアに関するアートが描かれているそう。

アート作品で車両ラッピングされた小型バス
バス自体もコンパクトでかわいらしい。

泊さんによると「かわいい車両ラッピングはもちろん、時速19キロメートルでゆっくり走行する乗り心地もおすすめポイント」とのこと。

「佐賀関では海沿いを走るので、心地よい潮風にあたりながら、トゥクトゥクみたいな感覚を楽しむことができます。移動手段としてだけではなく観光目的で利用してもらえたら」と泊さん。

動くアートに出合えたらぜひ乗車してみたいですね。

住宅街に突如現れる大分市の穴場アートスポット
第1位「壁画のパブリックアート」

そして第1位に選んだのは、大分市のまちなかに点在する壁画のパブリックアート。毎年数点ずつ増えているため、年月を重ねて次第にまちが賑やかになっていく様子が見て取れるそうです。

なかでも泊さんのお気に入りは、若竹ビル西側壁面にあるsnipe1さんが手がけた壁画『aALGORITHM』と、山本大輔さんが手がけた壁画『garden』。

街なかのシャッターやビルの壁面に描かれた壁画
手前のチューリップのシャッター画は山本大輔さんが手がけた『garden』。その奥にある駐車場壁面にあるのが『aALGORITHM』。

「大分市が実施しているプロジェクトなのですが、まち自体をキャンバスとして捉えるその規模感に圧倒されます。壁画が点在しているのがまた良くて、まちを散策しているついでに見つける楽しみがあります」(泊さん)

snipe1さんが手がけた壁画『aALGORITHM』
近づいてみると、とても綿密に描かれているのがわかる。

『aALGORITHM』のお気に入りポイントを聞くと「とにかく大きくて迫力がすごい。ストリートっぽい絵柄が大分市のまちなかに溶けこんでいてかっこいいんです。夕暮れに見ると、カルチャーなまち並みにあっていて。これはぜひ実物を見てほしいです」とのこと。

シャッターに描かれた泊さんの壁画『WE ARE HERE, BABY.』

ちなみに泊さんもこのプロジェクトの参加経験者。商店街でひと際目立つ福田ビルシャッター画として『WE ARE HERE, BABY.』というさまざまな人がおしゃれを楽しむ多様性を表した作品を楽しめます。

edit Oitaではみなさんからの
「#マイエディット大分」を募集します!

edit Oitaでは、大分在住の方や大分へ旅行した方の、素敵な大分写真を募集します。

#マイエディット大分」をつけてInstagramに投稿していただくと、edit Oitaのサイトや公式Instagramで紹介させていただくかもしれません。

みなさんもぜひ #マイエディット大分 をつけて、Instagramに素敵な大分の写真を投稿して、大分の魅力を教えてください!

credit text:藤田佳奈美 photo:泊麻未

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