特集|大分・臼杵カルチャー探訪
集めたくなる〈臼杵焼〉、
集めたくなる〈臼杵焼〉、
見つめたくなる〈臼杵石仏〉。
宇賀なつみが臼杵の手仕事にふれる旅へ | Page 2
自分だけのオリジナル臼杵焼をつくれる
〈アトリエ 皿山〉
ティータイムを楽しんだら、併設している工房〈アトリエ 皿山〉へ。
ここでは臼杵焼の豆皿づくり体験ができます。
選んだ型に粘土を打ちつける「型打ち」を、粘土が乾燥でひび割れないよう手早く行い、ガーゼを被せてゴムベラで圧をかけて形を整えます。
「お客さまの多くは、粘土を触り慣れていないので、力加減や扱い方がわからない様子なのですが、宇賀さんは迷いがないですね」とその手際の良さを褒める職人さん。
最後の仕上げで、器の裏になつみの「N」の判子を。
「この刻印ひとつでちゃんとしたブランドっぽくないですか?」と、その仕上がりにうれしそうです。
最後はエアーコンプレッサーで型と粘土の間に空気を入れて、型から外したら終了。
その後は釉薬を塗り、焼き上げの作業は工房の方にお任せして、1〜2か月ほどしたら完成品が送られてきます。
「普段粘土を触らないから、直接手でこねている触感が気持ちよくて癒されました。こうして一点ずつ手作業で生み出される器は、それぞれの個性も出て、特別なひと皿になりますよね」(宇賀さん)
Information
〈石仏観光センター〉で臼杵の食と器の、
トータルコーディネートを楽しむ
うすき皿山から道路を挟んで向かい側にある〈石仏観光センター 郷膳うさ味〉。
ここでは臼杵焼で提供する臼杵の食文化を楽しめます。
「発酵」「質素倹約」「有機農業」の3つによる固有の食文化が評価され、2021年11月、ユネスコの「食文化創造都市」に認定された臼杵市。
「季節のごはん」は、そんな臼杵産の旬の野菜を使った滋味深い味わいの品々が12種類も楽しめます。
「肉や魚を使っていないのに、色とりどりで見た目が華やか。味つけも素朴なものから甘辛いものまでさまざまあるので、ご飯が進みますね」と箸が止まらないご様子。
臼杵市の食文化を、臼杵焼で堪能する、テロワール体験にどっぷりつかった宇賀さんなのでした。
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