臼杵焼の豆皿づくりを体験中の宇賀なつみさん
特集|大分・臼杵カルチャー探訪

集めたくなる〈臼杵焼〉、
見つめたくなる〈臼杵石仏〉。
宇賀なつみが臼杵の手仕事にふれる旅へ | Page 2

Posted 2023.11.21
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自分だけのオリジナル臼杵焼をつくれる
〈アトリエ 皿山〉

〈アトリエ 皿山〉の内観
高い天井に大きな窓で囲まれた開放的な工房では、臼杵焼製造の見学や型打ちの体験なども可能。

ティータイムを楽しんだら、併設している工房〈アトリエ 皿山〉へ。
ここでは臼杵焼の豆皿づくり体験ができます。

11種類の豆皿の型
豆皿のデザインは全11種類の型から選べます。

選んだ型に粘土を打ちつける「型打ち」を、粘土が乾燥でひび割れないよう手早く行い、ガーゼを被せてゴムベラで圧をかけて形を整えます。

型に粘土を打ちつける作業中の宇賀さん
鼻歌を歌いながら、リラックスした雰囲気で制作を進めていく宇賀さん。

「お客さまの多くは、粘土を触り慣れていないので、力加減や扱い方がわからない様子なのですが、宇賀さんは迷いがないですね」とその手際の良さを褒める職人さん。

器の裏に「N」の判子を押す

最後の仕上げで、器の裏になつみの「N」の判子を。

型打ちが終わった豆皿を手にする

「この刻印ひとつでちゃんとしたブランドっぽくないですか?」と、その仕上がりにうれしそうです。

最後はエアーコンプレッサーで型と粘土の間に空気を入れて、型から外したら終了。
その後は釉薬を塗り、焼き上げの作業は工房の方にお任せして、1〜2か月ほどしたら完成品が送られてきます。

「普段粘土を触らないから、直接手でこねている触感が気持ちよくて癒されました。こうして一点ずつ手作業で生み出される器は、それぞれの個性も出て、特別なひと皿になりますよね」(宇賀さん)

Spot 01
Information
うすき皿山(ギャラリー、喫茶室、アトリエ)
address:大分県臼杵市深田816-3
tel:0972-65-3113
access:JR臼杵駅から車で約15分、大分空港から車で約80分、東九州自動車道・臼杵ICから約5分、湯布院ICから約60分
営業時間:11:30〜16:00(喫茶室は15:30 L.O.)
定休日:月・火曜
備考:駐車場あり。2023年の営業は12月22日まで。豆皿体験の詳細はホームページをご確認ください。
web:うすき皿山

〈石仏観光センター〉で臼杵の食と器の、
トータルコーディネートを楽しむ

〈石仏観光センター〉の外観

うすき皿山から道路を挟んで向かい側にある〈石仏観光センター 郷膳うさ味〉。
ここでは臼杵焼で提供する臼杵の食文化を楽しめます。

すべて臼杵焼の小鉢に盛られた12品の料理が並ぶ「季節のごはん」セット
「季節のごはん」(1980円)。「モロヘイヤの梅和え」「素麺カボチャの中華サラダ」「トマトの赤出汁」など、臼杵焼の小鉢に盛られて提供されます。

「発酵」「質素倹約」「有機農業」の3つによる固有の食文化が評価され、2021年11月、ユネスコの「食文化創造都市」に認定された臼杵市。

「季節のごはん」は、そんな臼杵産の旬の野菜を使った滋味深い味わいの品々が12種類も楽しめます。

「季節のごはん」を味わう宇賀さん

「肉や魚を使っていないのに、色とりどりで見た目が華やか。味つけも素朴なものから甘辛いものまでさまざまあるので、ご飯が進みますね」と箸が止まらないご様子。

臼杵市の食文化を、臼杵焼で堪能する、テロワール体験にどっぷりつかった宇賀さんなのでした。

Spot 02
Information
石仏観光センター 郷膳うさ味
address:大分県臼杵市深田833-5
tel:0972-65-3333
access:JR臼杵駅から車で約15分、大分空港から車で約80分、東九州自動車道・臼杵ICから約5分、湯布院ICから約60分
営業時間:11:00〜15:00(14:30 L.O.)
定休日:月・火曜
備考:現在営業時間が不規則なため、利用前に電話で要確認
web:石仏観光センター 郷膳うさ味

大日如来像(だいにちにょらいぞう)にお参りする宇賀なつみさん
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臼杵石仏の迫力! 】

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