涼を求めて大分へ。
宇賀なつみが巡る、
佐伯の海と空と渓谷と
外に出るのもためらうような厳しい暑さが続く日は、夏の魅力も楽しみつつ、涼を味わえる心地よい時間を求めて出かけたくなります。
今回、旅をこよなく愛するフリーアナウンサーの宇賀なつみさんが向かったのは、豊かな自然が息づく大分県佐伯(さいき)市です。
豊後水道(ぶんごすいどう)を見渡す圧倒的な海の絶景に息をのみ、天然のクーラーさながらの藤河内(ふじがわち)渓谷で心も体も潤される。海と渓谷、ふたつの涼を宇賀さんが巡りました。
城下町の風情を抜けて、
目にも涼しい大パノラマへ
大分空港から車で約1時間30分、九州一広い面積を誇る佐伯市へ到着。市街地には、江戸時代に佐伯藩の初代藩主・毛利高政(もうりたかまさ)によってつくられた2万石の城下町の面影が今も残っています。

そんな歴史あるまちだけでなく、ユネスコエコパークに登録された祖母(そぼ)・傾(かたむき)・大崩(おおくえ)山系や一級河川の番匠川(ばんじょうがわ)、国内屈指の好漁場・豊後水道など、佐伯市には豊かな自然があります。
城下町を散策したあとは、爽快な景色を目指してドライブへ出発です。
標高250メートルの特等席。
空と海が溶け合うパノラマビュー
「以前、鹿児島での仕事のあとにレンタカーを借りて、宮崎、そして大分へと海沿いを走ったことがあるんですよ。佐伯市にも来たんです。そのときのドライブがめちゃくちゃ楽しくて」
豊後水道を臨む道のりをドライブしたことがあるという宇賀さん。そんな思い出話を聞きながら、カーブが続く山道を登り着いた峠の先に、空と海の青いグラデーションが溶け合うパノラマビューが! ここは車を停めずにはいられません。


「豊後くろしおライン」に沿って、標高約250メートル付近にある展望公園、〈空の公園〉。眼下には太平洋(日向灘)や豊後水道が広がり、その名の通り空から俯瞰で見渡せます。春のシバザクラや初夏のアジサイの名所、そして5月・10月はアサギマダラの休息地としても知られています。

宇賀さんが訪れたこの日は快晴とはいかなかったのですが、九州と四国を隔てる海の広がりを実感できる大パノラマが広がっていました。「天気次第では四国の山並みも見えるんですか!? でもそのダイナミックさは伝わってきます」と宇賀さん。

入り江と岬が複雑に入り組む豊後水道ならではのリアス海岸。この地形がつくり出す奥行きのある風景と相まって、海と空がひと続きになったような開放感を味わえます。
また、この独特な地形と豊後水道の豊かな海が多彩な魚介類を育み、佐伯特有の食文化を支えています。


空の公園内には、「空の展望所」や「空の地蔵尊」など複数の展望スポットが点在しています。遊歩道を歩きながら、少しずつ違う標高や角度からそれぞれの景色を楽しめるのもポイント。目線と同じ高さに広がる水平線から、複雑に入り組む海岸線まで、同じ海でも歩みを進めるごとに違った表情に出合えます。

道沿いには「幸せの鐘」が。佐伯市内に4つあるうちのひとつで、鐘を鳴らすと良縁成就や願いが叶うといわれる人気スポット。

「せっかくなので」と、宇賀さんも旅の記念に鐘の音を響かせていました。どんな願いを託したのでしょう。

大海原を眺めながら、ドライブ途中でゲットした〈さいきマリンレモンサイダー〉でひと息。

「これぞ青春って感じの味ですね」と、サイダーの瓶をかたむける宇賀さん。潮風を感じながら甘酸っぱい思い出がよみがえってきたのかもしれません。
