別府冷麺、日田焼きそば、佐伯ラーメン。
大分ご当地三大麺をお取り寄せ! | Page 3
九州随一の個性を持つ佐伯ラーメン〈三男坊〉
福岡の博多ラーメンや久留米ラーメン、熊本ラーメン、鹿児島ラーメンなど、九州エリアのラーメン文化はとんこつが主流。佐伯市(さいきし)の「佐伯ラーメン」もしかり。
特徴は本場・九州のなかでも、濃厚なとんこつ醤油スープに食べ応えのある中太麺を合わせた、ガツンとパンチの効いた味わい。しかし、はっきりとした定義はなく、各店の個性が尊重されているのがユニークなところです。
市内で「佐伯ラーメン」を提供する店舗は50軒以上を数えますが、あっさり系の白濁スープだったり、クリーミーなポタージュ状だったりと、それぞれのオリジナリティが光ります。
2010年にオープンした〈お食事 三男坊〉は、市内外でのイベントにも出店する人気店。「佐伯ラーメン」店の多くが好んで使っている、老舗の〈石田製麺所〉のもっちりとした食感の中太麺を合わせています。店主の髙瀬清一さん曰く、自分がつくるスープと相性が抜群にいいのだそう。
「とんこつの風味をあますことなく引き出すため、下処理などは最低限にしています。そのスープに、鶏ガラや地元産の魚介類、野菜などを加えてとっただし、そして醤油を合わせたのがうちの濃厚とんこつスープです」
とろみがあり茶濁しているスープは、とんこつの力強さを前面に出したパンチのある味と香りがポイント。慣れていないと面食らうほどですが、一度食べて虜になるファンを増やし続けています。
トッピングした大判のチャーシューは、スープをとるときに一緒に煮込むことで、だしの元としても利用。その後、特製タレに漬け込み、盛りつける直前に表面を炙って香ばしさをプラスしています。
お取り寄せのセットは、とんこつスープ、特製麺、自家製チャーシューが、それぞれ冷凍された状態で届きます。海苔や青ねぎなどのトッピングはお好みで。
佐伯ラーメンビギナーにおすすめは茹でもやし。たっぷりと載せて、スープと中和させながら食べすすめてみてください。
web:お食事 三男坊
個性豊かな大分県の三大ご当地麺はいかがでしたか? お取り寄せをして、その味が気に入ったら、今度は現地に赴いて、いろいろなお店の味を食べ比べてみるのも楽しいもの。
たかが麺、されど麺。奥深い味の世界が待っています!
※価格はすべて税込みです
credit text:池田祐美子 photo:青木加代子
food coordination:二宮美佳