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別府以外にも地獄があった!
別府以外にも地獄があった!
大分が誇る秘湯〈塚原温泉火口乃泉〉
「日本一のおんせん県」の大分。源泉数、湧出量ともに全国第1位ということは広く知られていますが、日本有数の泉質天国であることも忘れてはなりません。
以前、このサイトでご紹介した高濃度の炭酸泉が楽しめる〈ラムネ温泉館〉も然り、とにかく大分の泉質はクセがすごい。一般的な単純泉、硫黄泉、炭酸泉のほかに、含鉄泉、塩化物泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉などなど、あまりなじみのない泉質の温泉が、大分のいたるところに点在しているんです。
歴史的人物が狩りの途中で見つけた、活火山の秘湯
今回訪れた〈塚原温泉火口乃泉〉は、酸性度の高い泉質で知られる温泉。
別府市と由布市にまたがる伽藍岳の中腹あたりにある温泉で、由布院の温泉街から車で約20分。舗装された狭い山道をクネクネとのぼっていくと、突然視界が開け、温泉施設の建物が見えてきます。
訪れた当日はみぞれ混じりの寒風が吹き荒ぶあいにくの天気でしたが、駐車スペースには大分ナンバーのほかに、県外ナンバーの車も。お出かけついでに立ち寄るというよりは、塚原温泉を目指して来た人が多い印象です。
塚原温泉には、男女別の大浴場、露天風呂、家族風呂があるほかに、個室になった休憩スペースがあります。
大浴場の入口に立て掛けられた看板に目を向けると、この塚原温泉の開湯伝説について書かれてありました。
なんでも、この温泉の歴史は古く、平安時代末期の武将で源頼朝の叔父にあたる源為朝が、この地へ狩りに出かけた際、湯溜まりに浸かって傷を癒やす鹿を発見したのがこの温泉のはじまり。現在も西日本で一番酸性度の高いお湯を求めて、湯治に訪れる方も多いそうです。
湯治客に愛される塚原温泉、酸性度の高いお湯っていったいどんなお湯なのか? 興味津々です。
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