
一度は訪れたい! 心も体も癒やされる大分県の「魅力的な温泉宿」3選
「おんせん県おおいた」を観光で訪れるなら、利用する宿泊施設にもこだわりたいもの。〈じゃらん宿泊旅行調査 2023〉都道府県魅力度ランキングで、総合満足度とともに、魅力的な宿泊施設が多い都道府県の第1位に輝いた大分県には、一度は訪れたい宿泊施設が豊富に揃います。今回は、そのなかでも特におすすめしたいお宿を紹介します!
家族で営むアットホームな雰囲気が魅力〈筋湯温泉ゆのもと荘〉

くじゅう連山の麓に広がる玖珠郡九重町(ここのえまち)。「九重“夢”温泉郷」とも呼ばれるように、このまちには泉質や趣が異なる12の温泉地が点在しています。
そのなかでも、〈筋湯温泉ゆのもと荘〉は開湯1000年以上の歴史を持つ「筋湯(すじゆ)温泉郷」にあります。周囲にコンビニや飲食店などの商業施設がないこの温泉郷には、ゆっくりとした時間が流れています。

家族5人で切り盛りする、アットホームなおもてなしが魅力の〈筋湯温泉ゆのもと荘〉。お米づくりや山菜の収穫も家族で行います。
標高1000メートルの位置にある田んぼで、温泉水を使って栽培した自家製のお米をはじめ、その日手に入る山の恵みを女将が調理して振る舞います。大分特産の新鮮な豊後牛を使った一皿など、ボリューム満点。

温泉は、24時間入浴可能な貸切風呂で堪能できます。完全露天の「満天の湯」や、石づくりの浴槽や床が風情あふれる「川音の湯」「納屋の湯」、そして筋湯温泉の代名詞ともいえる「うたせ湯」と、それぞれ趣の違った4つのお風呂が揃います。


“梅の郷”で渓谷の絶景とともに梅づくし体験を満喫〈奥日田温泉うめひびき〉

九州有数の梅の産地として知られる日田市大山町。〈奥日田温泉うめひびき〉は、そんな梅の郷で営む温泉旅館です。
ロゴをはじめ、館内の至るところで梅のモチーフを目にすることができるほか、大山産の梅を使った食事が味わえるなど、梅づくしの宿泊体験が楽しめます。


また敷地内には、大山産の梅のみを原材料とした本格梅酒を製造する工場〈梅酒蔵おおやま〉も併設。見学だけでなく、さまざまな梅酒の試飲もできるため、チェックインしたらまず訪れたいものです(営業時間9:00~17:00)。
施設の中には宿泊者専用サロンも設けられており、ドリンク片手に休憩したり、梅酒や梅シロップづくりを体験したりと、思い思いの時間を過ごすことができますよ(梅酒づくり体験・梅シロップづくり体験は事前予約制・別料金)。

響渓谷に囲まれたこの旅館では、一部の客室や大浴場、テラスからもその絶景を目にすることができます。眼前に広がる渓谷のパノラマを朝もやが静かに過ぎていく光景や、日が落ちる瞬間の魔法がかかったような空を前に、日常を忘れて、心も体も癒されてみてはいかがでしょうか?


別府の魅力を全身で体感できる〈アマネク 別府ゆらり〉

日本一の温泉湧出量を誇る別府に、地域活性化型リゾートホテルとして2021年12月にオープンした〈アマネク 別府ゆらり〉。
JR別府駅から徒歩3分という好アクセスな場所にあるこのホテルは、市街地の中にありながら、別府の海や山々といった大自然を間近に感じられるのが魅力です。


見どころは、最上階の14階につくられた大浴場と、屋上に広がる年間を通して楽しめる「温水インフィニティプール」。
大浴場には2種類の源泉が湧出し、ピーリング効果が高いことから「美肌の湯」とも称される炭酸水素塩温泉と、「家族の湯」の愛称でも親しまれている肌への刺激が少ない泉質の温泉が楽しめます。

夕食のシステムも、地域活性化を掲げるこのホテルならでは。利用客に別府のまちを楽しんでもらうため、あえて夕食は提供しておらず、カードキー1枚で別府市に点在する約60もの飲食店で決済できる「HEYAZUKE(ヘヤヅケ)システム」を独自に運用しています。

提携先の飲食店は、地元の鮮魚を使ったお寿司や、焼き鳥に鉄板焼き、フレンチ、イタリアン、居酒屋などバリエーション豊か。価格帯も高級店からリーズナブルなお店まで幅広く揃うため、シーンに合わせて選ぶこともできますよ。

credit text:柿崎真英