〈無量塔〉で働く阿南裕美さん
ニュース&コラム

由布院の名宿や空港も!
大分県ならではの“おもてなしの心”で
旅のお手伝いを。

Posted 2024.11.22
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日本一の「おんせん県」として、国内外から多くの観光客を迎える大分県。飛行機で訪れる人にとっては最初のおもてなしを受ける場所である空港や、滞在の拠点となる宿泊施設などで働くスタッフは、お客さんの心に残る旅のお手伝いをしたいと、日々奮闘しています。

そんな現場で働く人々がおもてなしをするにあたって、どのような想いを持っているのでしょうか。由布院や別府の名宿や、旅の玄関口である空港で働く人たちのリアルな声、大切している“おもてなしの心”とは?

※大分の魅力を伝えるWEBマガジン『オオイタカテテ』の記事を再編集したものです。

由布院を誇る名宿も。最高のサービスで、
感動を届ける〈無量塔(むらた)〉

大分県を代表する観光地のひとつ、湯布院。この地に数ある宿のなかでも、高い人気と最高のサービスを誇る〈山荘無量塔〉を営む〈無量塔〉。同社は宿泊施設以外にも、ロールケーキ専門店〈B-speak〉の運営など、さまざまな事業を展開しています。

〈山荘無量塔〉の客室「吉」の内観
1983年に小さな茶寮として誕生し、1992年に現在のお宿のスタイルとなり全国から高い人気を誇る〈山荘無量塔〉。

そんな〈無量塔〉で、客室サービス係のリーダーとして働く阿南裕美(あなん ゆみ)さんと、〈B-speak〉で製造リーダーを務める藤井夏代(なつよ)さん。彼女たちが働くうえで、一番大切にしていることは「気づくこと」だといいます。

阿南裕美さんと藤井夏代さん
〈無量塔〉で働く阿南裕美さん(左)と藤井夏代さん。
〈B-speak〉のロールケーキ
軸となる旅館業のほか、ロールケーキ専門店〈B-speak〉、チョコレート専門店〈theomurata〉などの洋菓子事業部や、美術館〈アルテジオ〉がある。

「会社の理念にも『感動は気づくことから始まる』という言葉があります。お客様はもちろん、共に働く仲間たちや業務全般においても“気づき”という部分は大切にして働いています」と、阿南さん。

〈山荘無量塔〉の入口に立つ阿南さんと藤井さん
旅館と製菓、それぞれの部門で若くしてリーダーを務めるふたり。

藤井さんも、「そういう意味では、製造の現場でも“気づき”は大切なことだと感じています。ケーキも含め、料理というのは一歩間違えば人の命を奪ってしまうものです。製造過程で、すぐに異常に気づくということは大切だと思っています」と話します。

Information
山荘無量塔
address:大分県由布市湯布院町川上1264-2
tel:0977-84-5000
access:JR由布院駅から車で約15分
料金:1泊1名(2食付き)85,800円〜
web:山荘無量塔
Information
B-speak
address:大分県由布市湯布院町川上3040-2
tel:0977-28-2166
access:JR由布院駅から徒歩約10分
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定(年2回)
web:B-speak

情熱を持って、唯一無二の存在感を放つ
リゾート施設〈関屋リゾート〉

明治時代に別府で開業した〈関屋旅館〉を起点に、〈GALLERIA MIDOBARU(ガレリア御堂原)〉など、別府の文化的側面を体験できる宿泊施設を展開する〈関屋リゾート〉。

島大智さん
〈テラス御堂原〉で主任を務める島大智(しま たいち)さん。

そんな同社が手がける宿〈テラス御堂原〉で働く島大智さんは、入社1年目から主任を任された期待のエース。しかし、最初の頃はうまくいかないことの方が多かったといいます。

ガレリア御堂原内の作品『Gravity and Grace -ゆだま-』を案内する島さん
ガレリア御堂原内で鈴木ヒラク『ゆらぎから光へ』を案内中
マスク姿で館内を案内していたコロナ禍。

「主任に就かせてもらった当初は、自分の思うようにならないことも多く、年齢的にも周りからの信用も得られなくて本当に辛かったですね。でも上司に相談したら自分の隙にも気づけて、ひとつひとつの行動や言葉を変えて乗り越えることができました」

この経験を糧に成長した島さんは、大学時代に所属していたアイスホッケー部での活動を通じて得た「チームワークで頑張ることの大切さ」を胸に、今日も〈関屋リゾート〉を訪れた人へオンリーワンのおもてなしを提供しています。

Information
テラス御堂原
address:大分県別府市堀田5
tel:0977-85-8872
access:別府駅から車で約15分
料金:1泊2名(2食付き)44,500円〜
web:テラス御堂原

訪れる人を笑顔に!
大分県の旅の玄関口〈大分航空ターミナル〉

総合案内所カウンターで接客中の湯浅輝さん
〈大分航空ターミナル〉に勤める湯浅輝(ゆあさ ひかり)さん。

大分県の玄関口「大分空港」。日々多くの人が大分を訪れ、また旅立つ場所で、笑顔あふれるサービスを提供しているのが、〈大分航空ターミナル〉で働く湯浅輝さんです。

大分空港の外観

大分空港の職員として、港内の顔でもある総合案内所カウンターでお客様を迎えています。業務中は、さまざまなお客様の要望に応えられるよう勉強の毎日だといいます。

「お客様の要望も多種多様なので、すぐにお応えできないこともまだまだ多いですが、先輩を頼らずに最初から最後まで対応できたときは、自分のなかで少しは成長できたかなとうれしくなりますね」と湯浅さん。

取材を受ける湯浅さん
館内施設の案内や電話による発着案内の対応など、多くの業務に携わっています。

空港を利用する人の目的や想いはさまざま。湯浅さんは、これからもひとりひとりの気持ちに寄り添い、とびきりの笑顔でお客様にたくさんのハッピーを届けていくことでしょう。

Information
大分空港
address:大分県国東市安岐町下原
tel:0978-67-1174
access:別府ICから車で約40分、JR別府駅からバスで約50分、大分ICから車で約55分、JR大分駅からバスで約60分
web:大分空港公式ホームページ

お客様の笑顔と安心を乗せて、
心に残る時間をつくりたい〈亀の井バス〉

〈亀の井バス〉内でガイド中の久保舞空さん
〈亀の井バス〉で観光バスガイドを務める久保舞空(まひろ)さん。

別府と湯布院という大分県の二大温泉地を中心としたエリアで路線バスや観光バスなどを運行する〈亀の井バス〉。日本初のバスガイドを誕生させた会社としても知られる同社で、久保舞空さんはバスガイドとして働いています。

入社当時はコロナ禍の真っ只中だったこともあり、マスクをしているお客様の表情が見えず、緊張の日々。それでも久保さんは、持ち前の明るさと若いエネルギーを胸に、自分にしかできないガイドを心がけたと笑顔を見せます。

「初心者で先輩たちのようなガイドはできなかったので、歌を歌って車内を盛り上げました。今は歌わないガイドさんも多いみたいですね(笑)。照れる余裕もないくらい緊張の毎日でしたが、お客様に悟られないように振る舞いながら、とにかく皆さんに喜んでもらうことだけを考えていました」

取材を受ける久保さん
コロナ禍が落ち着いた今は県外に行くことも増え、その土地ならではの歌を覚えたり、日々変化していくまちの情報を勉強したりする日々だという久保さん。

今後は、県外の知識も増やしながら、どんな場所でもお客様に自信を持って案内できるバスガイドに成長していきたいと意欲を見せます。

バスの入口に立っている久保さん
Information
亀の井バス
address:
web:亀の井バス

大分県を訪れた人に「来てよかったな」「また訪れたい」と思ってもらうために、それぞれが大切にしていることを教えていただきました。お客様へ心を尽くす、現場の人たちの核となる想いに触れることで、より大分県が魅力的に感じられたのではないでしょうか。今度は、また違う目線でおもてなしを受けることができるかもしれません。

Information
オオイタカテテ!
大分県情報が掲載されている『オオイタカテテ』では、ほかにも大分で活躍する企業、人、魅力的な大分を紹介しています。
「とっておき 湯布院スイーツ特集」はこちら。
web:オオイタカテテ!

*価格はすべて税込です。

credit text:柿崎真英

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