マテ貝のバター焼き
連載|大分じかん

干潟と夕陽が織りなすパノラマ
「真玉海岸の夕景」 | Page 2

Posted 2021.12.29
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〈SOBA CAFE ゆうひ〉でマテ貝と自慢のそばを味わう

〈SOBA CAFE ゆうひ〉のテラス席
〈SOBA CAFE ゆうひ〉のテラス席は、沈む夕陽をパノラマで眺められる特等席。店主の柗嵜(まつざき)敏行さんいわく「干潮の前後2時間が夕陽を美しく見られる時間帯」だそう。

晩秋の冷たい風が吹くなか、撮影の強い味方だったのが、海岸のすぐ近くに店を構える〈SOBA CAFE ゆうひ〉です。海や夕陽を眺めながら、本格的な手打ちそばを楽しめるとあって、たくさんの人でにぎわっています。

真玉海岸の楽しみのひとつに、マテ貝掘りがあります。〈SOBA CAFE ゆうひ〉では、500円(中学生以上)でチケットを販売。道具をレンタルすることもできます。通常、体験できるのは3~5月の干潮時刻の前後2時間だけですが、今回は特別にチャレンジさせてもらいました。

マテ貝を採る柗嵜典孝さん
手慣れた様子でマテ貝を採っていく柗嵜典孝さん。

波紋が延々と続く干潟を歩いて、沖へ。濡れた砂浜を歩くような、足を取られる感覚に苦労しながら進んで行くと、マテ貝掘りをしている人の姿が。

〈SOBA CAFE ゆうひ〉の店主・柗嵜敏行さんの父・典孝さんです。生まれも育ちも、この真玉。「幼い頃から真玉海岸は身近な存在だった」と話します。

穴から姿を出したマテ貝
塩に反応して穴から姿を現すマテ貝。

そんな典孝さんにとっては、マテ貝掘りは慣れたもの。クワで干潟の表面を堀り、そこに現れる無数の小さな穴に塩を振りかけていきます。すると、マテ貝がニュッと出現。この一瞬のすきを狙って、穴から引き出すのです。

あちこちの穴から現れては消え、また現れては消えるマテ貝の様子は、まるでモグラたたきゲームのよう。その全貌は、薄い殻に覆われた細長い形をしています。

マテ貝のバター焼き
マテ貝のバター焼き(750円)。旬を迎える春に提供される季節限定メニューです(仕入れ状況によって提供できない日もあります)。

マテ貝を使った料理は、お店の隠れた名物でもあります。ユニークな姿ながら、プリプリとした食感で、旨みもたっぷり。この地域では、おせち料理にもマテ貝の佃煮が入るのだとか。

秋そばで打ったざるそば
解禁されたばかりの秋そばで打ったざるそば(800円)。豊後高田では、春と秋に新そばのシーズンを迎えます。

もちろん自慢のそばも外せません。この日は、11月20日に解禁されたばかりの豊後高田産の新そばがお目見え。「二八よりも、そば粉の分量を少しだけ多めにして打っています」と店主の敏行さんは話します。たぐっただけで芳醇な香りのたつ、のど越し抜群のそばは、ざるで味わうのがオススメです。

Information
SOBA CAFE ゆうひ
address:大分県豊後高田市臼野5125
tel:0978-25-8533
access:11:00〜日没
営業時間:火・水曜
定休日:豊後高田バスターミナルからバスで約25分。泊バス停すぐ。
web:Facebook|SOBA CAFE ゆうひ

〈チームラボギャラリー真玉海岸〉のインスタレーション
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