ロッジきよかわで外気浴をする宇賀なつみさん
特集|涼を探して大分へ

大自然に涼を求めて。
宇賀なつみ、アウトドアサウナと
〈おおいた豊後大野ジオパーク〉を巡る

Posted 2026.07.17
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都会の喧騒と厳しい暑さから離れ、最高の“涼”を求めて、フリーアナウンサーの宇賀なつみさんが大分県を訪れました。

忙しい日々の合間にはサウナでリフレッシュし、フィンランドへサウナ旅に出かけるほどのサウナ好きとして知られる宇賀さん。今回の旅の行き先は、“温泉のないサウナのまち”として全国のサウナーが注目する豊後大野市。

ユネスコエコパーク・日本ジオパークにも認定された雄大な自然のなかで、本格的なフィンランド式サウナを体験。さらにサウナ飯やひんやりスイーツ、涼あふれる絶景スポットを巡り、暑さを忘れて心も体もリフレッシュできる夏旅となりました。

ほてりもスッとひく、
豊後大野で本格フィンランド式サウナ

大分市街地を出発し、南西へ車を1時間ほど走らせると、里山風景が広がる豊後大野市に到着。国道から1本奥へ入って田園に囲まれた山道を進み、川沿いに見えてくるのが〈ロッジきよかわ〉です。

川の対岸から撮影した〈ロッジきよかわ〉全景
〈ロッジきよかわ〉の入口看板の横に立つ宇賀なつみさん
日本百名山・祖母山を水源とした奥岳(おくだけ)川のほとりにある宿泊施設〈ロッジきよかわ〉。
敷地内を散策中
「歩いているだけでずっと涼しい。木陰がいい感じですね」(宇賀さん)

真横に流れる川のせせらぎと、木々が揺れる音に包まれて清々しい気分。敷地内にはレゴブロックでつくったような三角のツリーハウスが並びます。「かわいいし、楽しい!」と思わずテンションが上がる宇賀さん。キャビンやログハウスもあり、グループでの宿泊も楽しめます。

川沿いに設置されたテントサウナとサウナチェア

アクティビティも充実。バーベキューや川遊び、里山ハイキングなど、この一帯を使って楽しめる体験プログラムも盛りだくさん。そのなかでも特に人気なのがサウナです。

川沿いにテントサウナを発見した宇賀さん、小走りで駆け寄ります。早くもサウナに入りたくて、うずうずしている様子。

サウナチェアに座って横になっている宇賀なつみさん
「目の前の川が水風呂だなんて、最高じゃないですか!」(宇賀さん)
川に手をつけて水温を確認中
「冷たすぎる水風呂は苦手なんですけど、この川はちょうどいいですね」と、水温のチェックを怠りません。
〈ロッジきよかわ〉オーナーの江副雄貴さんと宇賀なつみさんが談笑中
施設を案内してくれたオーナーの江副雄貴(えぞえ ゆうき)さん。縁あって滋賀県から移住し、かつては夏だけ営業していた公設のキャンプ場を通年営業のロッジへとリニューアルして10年が経ちました。

「豊後大野市は、“おんせん県”なのに温泉が出ないまちなんです。昔は観光客が本当に少ないエリアだったんですよ」と江副さん。

転機が訪れたのは2019年。〈ロッジきよかわ〉でテントサウナを始めると、大自然とサウナのかけ合わせが口コミで話題に。サウナ目的で訪れるお客さんが増え始めました。周辺でもサウナを始めるスポットができ、手応えを感じた江副さんは、アウトドアサウナ協議会〈おんせん県いいサウナ研究所〉を仲間と立ち上げました。

2020年には協議会が市長へ直談判し、日本初となる「サウナのまち宣言」を実現。今では人口約3万人のまちに、全国、さらには海外からも年間約1万人の観光客が押し寄せる聖地へと生まれ変わりました。市内にはそれぞれ特徴のある「いいサウナ」が点在し、豊後大野のサウナをはしごするお客さんも。

小屋サウナ〈LAMP豊後大野〉の室内
廃材を使ってセルフビルドした小屋サウナ〈LAMP豊後大野〉。セルフロウリュができるフィンランド式サウナが楽しめます。(写真提供:豊後大野市商工観光課)
〈稲積水中鍾乳洞〉で水風呂につかる男女
日本最大の水中鍾乳洞である〈稲積(いなづみ)水中鍾乳洞〉。小屋サウナとテントサウナの両方を備え、高温のサウナ体験と年間16℃の透き通る水風呂で心地よくリフレッシュできます。(写真提供:豊後大野市商工観光課)

サウナ上級者の宇賀さんが今回の旅で何より楽しみにしていたのが、〈ロッジきよかわ〉の「なばサウナ」です。

「なばサウナ」の外観
「なばサウナ」入口のドアノブをつかむ宇賀なつみさん
なばサウナを見た瞬間に宇賀さんから「“なば”ってなんですか?」の質問。

建物の色合いとフォルム、入口のドアノブを見てお気づきかもしれません。「なば」とは大分弁で「しいたけ」を意味します。大分県は、質・量ともに日本一を誇る乾(ほし)しいたけの産地。なかでも豊後大野市は最高品質の乾しいたけを生産しています。

「ただのサウナではなく、地域の産業とつながれたら」という想いから、しいたけ栽培に適さない原木を薪として買い取り、熱源に利用しているとのこと。「ここでサウナを楽しんだあとは、“サ飯”でしいたけを食べて、道の駅でお土産に買って帰ってもらって、地域に還元できたらいいなと思ってつくったんです」と江副さん。しいたけ農家へのリスペクトをのせたサウナなのです。

敷地を囲む柵の説明を受けている
敷地を囲む柵もしいたけの原木を模した徹底ぶり。

かわいさと豊後大野への愛が詰まったサウナだということがわかったところで、宇賀さん、お待ちかねのサウナへ!

「なばサウナ」の中に入っていく宇賀なつみさん
「わー、もう入口から仕上がってる!」と、扉の向こうの熱気を感じ、うれしそうに入る宇賀さん。
大きなストーブが設置された「なばサウナ」の内観

通常の10倍にあたる200キロのサウナストーンをのせたドイツ製ストーブが、ちょうどいい中温中湿の空間をつくります。

サウナストーブの燃焼スペースの扉に「FinTec」のロゴが刻まれている
ドイツメーカー〈FinTec〉製のサウナストーブを使用。
サウナストーンに水をかける様子
約700度まで蓄熱されたストーンに水をかけると、極上の水蒸気が降りそそぎます。

フィンランド式サウナは、日本のドライサウナ特有の「チリチリとした暑さ」や「息苦しさ」がなく、いかに呼吸がしやすいかを大切にしているため、サウナ上級者だけでなく、初心者や子どもでも心地よく入れるとのこと。〈ロッジきよかわ〉のサウナは、本場フィンランドから訪れたお客さんも太鼓判を押すクオリティなのだそう。

ロウリュを浴びる宇賀なつみさん
「高温でも湿度が高いので、そこまで負担に感じない。ずっといられそうな感じで、気づいたら汗だく!」(宇賀さん)

薪サウナならではのやわらかな熱気のなか、熱したサウナストーンに水をかけて豪快にロウリュを浴びて、深部体温をじっくり上げていきます。

宇賀さんのサウナの楽しみ方へのこだわりを聞いてみました。

「いつも入る時間は特に決めていないんです。今日のなばサウナもそうなんですけど、フィンランド式は時計も置いていないし、自分が入りたいだけ入って出たいときに出るのが正しいというのをフィンランドで教わりました。私もなるべく何も考えずに、入りたいだけ入っています。だから今日も何分入ったのかわからなくなっちゃいました。なばサウナはそれぐらいいいですね」(宇賀さん)

「なばサウナ」から出てきた宇賀なつみさん
宇賀さんが出てきた瞬間の第一声、「ヤバい!最高!」。

この日は4セットを敢行。数回往復したところで、「見て! めっちゃ“あまみ”が出てる!」と宇賀さん。サウナと水風呂を繰り返すことで肌に現れる赤み(あまみ)は、その見事な温冷交代浴の証。サウナのレベルの高さを実感して大満足の様子でした。

円形の樽が使われた水風呂

水風呂は、地下30メートルから汲み上げる井戸水。3月に掘り当てたばかりなのだそう。タンクに入れずに直接流し込むので、温度は16度を保っています。「冷たい! いい温度!」と宇賀さん。

サウナチェアで横になっている様子
「風のざわめきや鳥の声が聞こえて、すごくリラックスできます」(宇賀さん)
飾り切りをしたしいたけがモチーフのサウナハットをかぶっている
途中で交換したサウナハットは、なんと飾り切りをした、しいたけの形!

今回は特別にテントサウナも体験し、テントサウナの真横にある清流にもダイブ。背泳ぎをしながら川の流れに身を任せ、大自然とひとつになる宇賀さんの姿がありました。

〈ロッジきよかわ〉のショップスペースを訪れた宇賀なつみさん
「豊後大野市のキャラクターもしいたけなんですね!」と、公式キャラクターの「なばっピー」とにっこり。

すっきりした表情で、帰り際に見かけたオリジナルグッズを物色。人気のサウナハットやTシャツはお土産にもぴったりです。

Tシャツとサウナハットのセットが2組、壁にかけられている
武士がととのっているシュールなイラストのTシャツは、この地域に400年前につくられた「石室」という温泉文化があったことから、当時も石室でサウナのように楽しんでいたのでは? というイメージをもとにデザインしたもの。意外にも女性に人気なのだとか。

念願のサウナを堪能した宇賀さん。

「なばサウナは“本物の”フィンランドサウナでした。あのストーブもストーンも、ロウリュも、全部こだわってつくられているのがよくわかって。わざわざ掘った井戸水も浸かるだけで体が“おいしい!”って感じるような、やわらかいお水で最高に気持ちよかったです。いいサウナでした」

〈ロッジきよかわ〉の木製アーチの下に立った宇賀なつみさん

宇賀さんも大満足だった〈ロッジきよかわ〉では、来年は地元の農業の達人たちによる観光果樹園のオープンや、遊覧飛行・農産物輸送で使われている市内にある大分県央飛行場でのサウナ構想の動きがあるそう。地域の文化とともにフィンランドのサウナカルチャーも味わうことができる〈ロッジきよかわ〉の、今後の展開も目が離せません。

川のせせらぎと心地よい風に包まれながら、究極の「夏のととのい」に浸った宇賀さんでした。

Spot 01
Information
ロッジきよかわ
address:大分県豊後大野市清川町宇田枝158
tel:0974-35-3601
access:東九州自動車道 大分米良ICから車で約50分
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
web:ロッジきよかわ

カフェパラムのメロンを使ったかき氷「ヌンコッピンス」
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