大自然に涼を求めて。
宇賀なつみ、アウトドアサウナと
〈おおいた豊後大野ジオパーク〉を巡る
都会の喧騒と厳しい暑さから離れ、最高の“涼”を求めて、フリーアナウンサーの宇賀なつみさんが大分県を訪れました。
忙しい日々の合間にはサウナでリフレッシュし、フィンランドへサウナ旅に出かけるほどのサウナ好きとして知られる宇賀さん。今回の旅の行き先は、“温泉のないサウナのまち”として全国のサウナーが注目する豊後大野市。
ユネスコエコパーク・日本ジオパークにも認定された雄大な自然のなかで、本格的なフィンランド式サウナを体験。さらにサウナ飯やひんやりスイーツ、涼あふれる絶景スポットを巡り、暑さを忘れて心も体もリフレッシュできる夏旅となりました。
ほてりもスッとひく、
豊後大野で本格フィンランド式サウナ
大分市街地を出発し、南西へ車を1時間ほど走らせると、里山風景が広がる豊後大野市に到着。国道から1本奥へ入って田園に囲まれた山道を進み、川沿いに見えてくるのが〈ロッジきよかわ〉です。



真横に流れる川のせせらぎと、木々が揺れる音に包まれて清々しい気分。敷地内にはレゴブロックでつくったような三角のツリーハウスが並びます。「かわいいし、楽しい!」と思わずテンションが上がる宇賀さん。キャビンやログハウスもあり、グループでの宿泊も楽しめます。

アクティビティも充実。バーベキューや川遊び、里山ハイキングなど、この一帯を使って楽しめる体験プログラムも盛りだくさん。そのなかでも特に人気なのがサウナです。
川沿いにテントサウナを発見した宇賀さん、小走りで駆け寄ります。早くもサウナに入りたくて、うずうずしている様子。



「豊後大野市は、“おんせん県”なのに温泉が出ないまちなんです。昔は観光客が本当に少ないエリアだったんですよ」と江副さん。
転機が訪れたのは2019年。〈ロッジきよかわ〉でテントサウナを始めると、大自然とサウナのかけ合わせが口コミで話題に。サウナ目的で訪れるお客さんが増え始めました。周辺でもサウナを始めるスポットができ、手応えを感じた江副さんは、アウトドアサウナ協議会〈おんせん県いいサウナ研究所〉を仲間と立ち上げました。
2020年には協議会が市長へ直談判し、日本初となる「サウナのまち宣言」を実現。今では人口約3万人のまちに、全国、さらには海外からも年間約1万人の観光客が押し寄せる聖地へと生まれ変わりました。市内にはそれぞれ特徴のある「いいサウナ」が点在し、豊後大野のサウナをはしごするお客さんも。


サウナ上級者の宇賀さんが今回の旅で何より楽しみにしていたのが、〈ロッジきよかわ〉の「なばサウナ」です。


建物の色合いとフォルム、入口のドアノブを見てお気づきかもしれません。「なば」とは大分弁で「しいたけ」を意味します。大分県は、質・量ともに日本一を誇る乾(ほし)しいたけの産地。なかでも豊後大野市は最高品質の乾しいたけを生産しています。
「ただのサウナではなく、地域の産業とつながれたら」という想いから、しいたけ栽培に適さない原木を薪として買い取り、熱源に利用しているとのこと。「ここでサウナを楽しんだあとは、“サ飯”でしいたけを食べて、道の駅でお土産に買って帰ってもらって、地域に還元できたらいいなと思ってつくったんです」と江副さん。しいたけ農家へのリスペクトをのせたサウナなのです。

かわいさと豊後大野への愛が詰まったサウナだということがわかったところで、宇賀さん、お待ちかねのサウナへ!


通常の10倍にあたる200キロのサウナストーンをのせたドイツ製ストーブが、ちょうどいい中温中湿の空間をつくります。


フィンランド式サウナは、日本のドライサウナ特有の「チリチリとした暑さ」や「息苦しさ」がなく、いかに呼吸がしやすいかを大切にしているため、サウナ上級者だけでなく、初心者や子どもでも心地よく入れるとのこと。〈ロッジきよかわ〉のサウナは、本場フィンランドから訪れたお客さんも太鼓判を押すクオリティなのだそう。

薪サウナならではのやわらかな熱気のなか、熱したサウナストーンに水をかけて豪快にロウリュを浴びて、深部体温をじっくり上げていきます。
宇賀さんのサウナの楽しみ方へのこだわりを聞いてみました。
「いつも入る時間は特に決めていないんです。今日のなばサウナもそうなんですけど、フィンランド式は時計も置いていないし、自分が入りたいだけ入って出たいときに出るのが正しいというのをフィンランドで教わりました。私もなるべく何も考えずに、入りたいだけ入っています。だから今日も何分入ったのかわからなくなっちゃいました。なばサウナはそれぐらいいいですね」(宇賀さん)

この日は4セットを敢行。数回往復したところで、「見て! めっちゃ“あまみ”が出てる!」と宇賀さん。サウナと水風呂を繰り返すことで肌に現れる赤み(あまみ)は、その見事な温冷交代浴の証。サウナのレベルの高さを実感して大満足の様子でした。

水風呂は、地下30メートルから汲み上げる井戸水。3月に掘り当てたばかりなのだそう。タンクに入れずに直接流し込むので、温度は16度を保っています。「冷たい! いい温度!」と宇賀さん。


今回は特別にテントサウナも体験し、テントサウナの真横にある清流にもダイブ。背泳ぎをしながら川の流れに身を任せ、大自然とひとつになる宇賀さんの姿がありました。

すっきりした表情で、帰り際に見かけたオリジナルグッズを物色。人気のサウナハットやTシャツはお土産にもぴったりです。

念願のサウナを堪能した宇賀さん。
「なばサウナは“本物の”フィンランドサウナでした。あのストーブもストーンも、ロウリュも、全部こだわってつくられているのがよくわかって。わざわざ掘った井戸水も浸かるだけで体が“おいしい!”って感じるような、やわらかいお水で最高に気持ちよかったです。いいサウナでした」

宇賀さんも大満足だった〈ロッジきよかわ〉では、来年は地元の農業の達人たちによる観光果樹園のオープンや、遊覧飛行・農産物輸送で使われている市内にある大分県央飛行場でのサウナ構想の動きがあるそう。地域の文化とともにフィンランドのサウナカルチャーも味わうことができる〈ロッジきよかわ〉の、今後の展開も目が離せません。
川のせせらぎと心地よい風に包まれながら、究極の「夏のととのい」に浸った宇賀さんでした。
