豊後水道の幸を食べつくす、
宇賀なつみの大分夏のごほうび旅 | Page 2
豊後水道の恵み!
わざわざ行きたい佐伯寿司海道
次なる豊後水道の豊かな味を求めて、佐伯市街地へと訪れました。
佐伯市は新鮮な魚介が年間を通して水揚げされ、「九州屈指の魚介のまち」として知られています。その恵みを育むのは豊後水道だけではありません。

「佐伯の殿様、浦でもつ」といわれた江戸時代、海の恵みを守るため、藩主は山を守る御触れを出したと伝えられています。豊かな森があれば、雨は栄養を川から海へと運び、魚を育てる──そんな自然のつながりを、約400年前の人々はすでに知っていたのです。
海だけでなく、山も川も大切にしてきた土地だからこそ、佐伯では今も四季折々の豊かな海の幸に出合えます。その魅力を気軽に味わえるのが、新鮮な魚を贅沢に盛り込んだ海鮮丼や、地元で愛される「佐伯寿司」です。

そんな佐伯藩のお殿さまのお膝元だった、佐伯城下町から車で10分ほどの場所にある直売店〈さいき海の市場〇〉へ。

直売コーナーでは、海の幸はもちろん、山の幸、佐伯の銘菓などがそろいます。

サバやアジ、タイなど、さまざまな種類の佐伯の干物は、旬をぎゅっと閉じ込める技術とこだわりの製法によりつくられています。佐伯は干物までもイキがいいといわれるほど。


別棟にある〈鮮度壱番〉では、鮮魚や寿司、総菜が手に入ります。
ここで大人気なのが、豊後水道の海の幸を自分で選んでパックに詰める「寿司バイキング」。

寿司バイキングのコーナーに並ぶネタは、天然タイ、ヤリイカ、活ブリ、イサキ、カワハギなど、新鮮な佐伯の魚が平日でも25種類前後。トレイを手にしながら、どれにするのか選びきれず何往復もしてしまいます。



ネタは随時補充されるので、常にたくさんの種類から選べます。ただし、週末は早い時間に売り切れる可能性が高いので、午前中に足を運ぶのがおすすめです。

店舗2階のイートインスペースも利用でき、ここでアオサやカニ、アサリの味噌汁も購入して食べることができます。

寿司バイキング以外でも、寿司のセットや巻き寿司なども充実。パックでの販売とはいえ、豊後水道の新鮮な寿司がこんなにも手軽に買えるのは、産地ならではの魅力です。
豊後水道の速い潮にもまれて育つ佐伯の魚は、身が引き締まり、ほどよく脂がのっているのが特徴。そのおいしさを求めてわざわざ足を運ぶ人が絶えないほど、そのクオリティはお墨付きです。

せっかくなので、佐伯寿司をカウンターでゆっくり味わおうと、〈亀八寿司〉へ足を運びました。


佐伯では、年間を通して多種多様な魚介が水揚げされ、寿司ネタのほとんどを地元でまかなえるほど。その数は50種類以上あり、季節ごとの旬の味わいが楽しめます。


宇賀さんが選んだメニューは、「豊後地産にぎり」。ブリやイカ、マグロ、タイ、アジなど、佐伯産中心の9貫がセットになった一番の人気メニュー。

「一貫一貫が大きくて、ボリューム満点ですね」(宇賀さん)


「うーん、おいしい!」と思わず感嘆の声を上げる宇賀さん。さっぱりとしたネタの寿司に、佐伯市の酒造、〈大地(おおち)酒造〉の特別純米酒〈花笑(はなえ)み〉を合わせて味わっていました。


定番の地物を楽しみつつ、夏に旬のイサキもおすすめ。
ランチタイムは、仕事の合間の休憩でも立ち寄りやすいボリュームとお値段のセットも。「旅で訪れた方も、地元の方も、気軽に食べてもらえる寿司屋を父の代から目指しています」と戸髙さん。

寿司店のカウンターでパフェ!? 〈亀八寿司〉はスイーツも本格的。「ピスタチオとフランボワーズのパフェ」は、カフェ顔負けのこだわりの味。このパフェをきっかけに、若いお客さんが来店することも増えたそう。この夏、亀八寿司でパフェを食べながら涼むのもありかもしれません。宇賀さんも「すごくきれいなパフェですね!」と感動していました。
「とにかくネタが大きかったですね。いろんな味が食べられておいしかったですし、天ぷらなどのサイドメニューも充実していて、つい長居してしまいそうです」(宇賀さん)
「佐伯寿司海道」の硬派な寿司店でありながら、華やかなスイーツも楽しめる、そんな懐の深さも〈亀八寿司〉が多くの人を惹きつけてやまない理由なのかもしれません。
