姫島に飛来する蝶「アサギマダラ」
連載|おおいた島遊びガイド

姫島七不思議、キツネ踊り、姫島車えび。
伝説の姫島で神秘体験する旅へ

Posted 2022.09.14
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大分県国東(くにさき)半島の沖合、瀬戸内海に浮かぶ人口約1800人の小さな島・姫島(ひめしま)。

約30万年前の火山活動により形成された離島で、日本で46あるジオパークのうちのひとつとして認定されています。実は、ちょっと不思議で神秘的な島としても知られていて……。

今回は、そんな豊かな自然や地球のエネルギーを感じる姫島の魅力と、島での遊び方をご紹介します。

姫島の遊び方① 姫島七不思議の伝説を巡ろう

姫島のビーチ

“伝説の島”“神秘の島”と呼ばれている姫島には、その名前の由来となったお姫さまにまつわる7つの伝承が“姫島七不思議”として語り継がれています。

まずは姫島七不思議の伝説のスポットを巡って、姫島らしいスピリチュアルな空気を感じてみましょう。

姫島七不思議1「阿弥陀牡蠣」

食べると腹痛を起こすという不思議な言い伝えがある牡蠣「阿弥陀牡蠣」。

姫島灯台
姫島灯台下にある海食洞

島の東端に位置する姫島灯台下に海食洞があり、この中に群棲している牡蠣が、阿弥陀三尊の形に似ていることから呼び名がついたと言われています。

ちなみに、ここの牡蠣は海面から2メートル上に群棲しているので、海水に浸かることがないのだそう。

姫島七不思議2「浮田」

浮田に設置されている石碑

池を埋めて田にしたところ、誤って大蛇ごと埋めてしまったために、大蛇の怒りで田が揺れる「浮田」も、七不思議のひとつ。

姫島七不思議3「拍子水(ひょうしみず)」

絶え間なく湧き出る拍子水

歯を黒く染める“お歯黒”をつけた姫島のお姫さま。

口をゆすごうとしても手頃な水がなく、手拍子を打って天に水をもたらすよう祈ったところ、冷泉が湧き出たという言い伝えから「拍子水」と名づけられました。

泉質はシュワシュワの炭酸水素塩泉で、飲用することもできます。

拍子水温泉(健康管理センター)の浴場

「拍子水温泉(健康管理センター)」では、この拍子水を利用した温泉を楽しむことができます。

姫島七不思議4「かねつけ石」

丸い跡と細長い跡がついた「かねつけ石」

別名おはぐろ石と呼ばれる「かねつけ石」は、石に丸い跡と細長い跡がクッキリと刻まれています。

これはお姫さまがお歯黒をつけるとき、石の上にお猪口と筆を置いたところ、その跡ができたのだそう。

姫島七不思議5「逆柳(さかさやなぎ)」

逆柳

お姫さまが使った柳の楊枝を土中に逆さまに挿したところ、芽を出したので逆柳と呼ばれています。

姫島七不思議6「浮洲」

浮洲にある鳥居

沖合の小さな洲に漁業の神様「高倍様(たかべさま)」を祀っている「浮洲」。

ここの鳥居は満潮時はもちろん、高潮や大しけでも決して海水に浸かることがないことからこの名がつけられたといいます。

姫島七不思議7「千人堂(せんにんどう)」

断崖にそびえ立つ千人堂

火山岩である黒曜石でできた観音崎。この断崖にそびえ立つ小さなお堂「千人堂」には、馬頭観世音が祀られています。

千人堂から見渡す海

大晦日の夜、債鬼(さいき:借金の返済を厳しく迫る人)に追われた善人を1000人かくまうことができるという言われから、この名がついたそうです。

姫島の遊び方② ジオパークを堪能しよう

「大海のコンボリュートラミナ」
地震などの揺れにより地層が流動化したことで屋根瓦のような模様になった「大海のコンボリュートラミナ」。

姫島には火山岩である黒曜石をはじめ、縞模様が特徴的な流紋岩やゾウ化石、地層などさまざまな地質遺産があります。

姫島の黒曜石
姫島の黒曜石は2007年に国の天然記念物に指定されています。

とりわけ黒曜石については全国屈指の産地。一般的には艶やかな漆黒ですが、ここで見られる黒曜石は乳白色や灰色なので、一目で姫島産とわかります。

姫島の遊び方③ 季節のイベントを楽しもう

伝統的な踊り「姫島盆踊り」

姫島には四季折々のイベントがいっぱい。なかでも一風変わった伝統的な踊り「姫島盆踊り」や、島の特産物〈姫島車えび〉を堪能できる「姫島車えび祭」、春と秋に訪れる“旅する蝶”「アサギマダラ」の飛来の見どころをご紹介します。

季節のイベント1 「姫島盆踊り」

「姫島盆踊り」の会場の様子

お盆の姫島は見物客で島が沈むと言われるほど賑わう「姫島盆踊り」。

国選択無形民俗文化財に認定されており、毎年8月14日から16日までの3日間開催されます。

キツネの化粧をした子どもとタヌキの化粧をした人
写真左から島の子どもたちがキツネの化粧をして踊るキツネ踊りと、キツネ踊りから派生したタヌキ踊り。

姫島盆踊りは、鎌倉時代の念仏踊りから派生したと言われており、伝統踊りと創作踊りがあります。

名物のキツネ踊りやアヤ踊りはもちろん、銭太鼓、猿丸太夫などの伝統踊りとさまざまな創作踊りが、今もなお踊り継がれています。

アヤ踊りをする参加者
女性の優雅な踊りと男性の青竹を打ち鳴らす勇壮さが調和したアヤ踊り。

フェリーの夜間臨時便が運航される14・15日はとくに賑わいます。

季節のイベント2 「姫島車えび祭」

「姫島車えび祭り」の会場と賞味会で用意されるお弁当

大分県の特産品である〈姫島車えび〉。その新鮮な車えびを使った料理を提供する「姫島車えび祭り」が毎年10月下旬、姫島港フェリー広場で開催されます。

賞味会では、刺身やフライ、煮付けなど車えびづくしの豪華なお弁当を用意。姫島車えびが当たるお楽しみ抽選会や、姫島の伝統的な踊りのキツネ踊りやアヤ踊りも披露されます。

季節のイベント3 “旅する蝶”「アサギマダラ」の飛来

姫島の草原を飛ぶ「アサギマダラ」

5月上旬から6月上旬と10月中旬頃の年2回、姫島に美しい渡り蝶「アサギマダラ」がやってきます。

渡り蝶「アサギマダラ」

春のアサギマダラはみつけ海岸で、秋のアサギマダラは金地区で、花の蜜を求めて休息します。

このように見どころが満載の姫島。多種多様な魅力をぜひお楽しみください。

※現在新型コロナウイルスの影響により、営業時間やイベントスケジュールなどが変動的になっています。姫島に行く際は事前に姫島村公式サイトで状況をご確認ください。

Information
姫島
address:大分県東国東郡姫島村
tel:0978-87-2279(姫島村水産・観光商工課)
access:大分空港から伊美港(国東市)まで車で約45分。伊美港から姫島フェリーで約20分
運航便料金:大人580円、子ども290円(いずれも片道)
運航便本数:1日往復12便(12~3月は11便)、伊美港から姫島港の最終は19:45、姫島港から伊美港の最終は19:15
web:姫島村役場
※伊美港に無料駐車場あり
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