連載|おおいた島遊びガイド

360度パノラマの海上散歩。
神話の島・大入島で
「海の細道」トレッキング

Posted 2022.09.27
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大分県佐伯市の佐伯港から北東へわずか700メートル、フェリーで約7分の場所に位置し、気軽に訪れることができる離島・大入島(おおにゅうじま)。

周囲17キロメートル、面積5.66キロ平方メートルのひょうたん型の小さな島で、海や山に囲まれた風光明媚な景観を楽しむことができます。

今回は、そんな大入島の魅力と遊び方をご紹介します。

大入島の遊び方①
「海の細道」で海上散歩

大入島の「海の細道」と呼ばれる防波堤
人ひとりが通れるくらいの道幅をちょっぴりドキドキしながら歩こう。

大入島では、舟隠し(ふなかくし)と呼ばれる、船を隠すための小さな入江が存在。外海と舟隠しを隔てる防波堤は「海の細道」と呼ばれ、その上を歩いて海上散歩することができます。

「海の細道」を歩く観光客
すぐそばで波音が聞こえるのも、海上散歩ならでは。

海の細道は自然を楽しみながら歩く「九州オルレさいき・大入島コース」のトレッキングコースにも組み込まれており、心地よい潮風に吹かれながら360度パノラマの海と山の絶景を楽しめます。

海から顔を出している奇岩「人形ばえ」
道中で見える奇岩「人形ばえ」。裃(かみしも:江戸時代の武士の正装)を着た武士が胡座(あぐら)を組んでいるように見えるという説も。
紅葉の季節の大入島と「海の細道」
秋は紅葉を眺めながら優雅に散歩も楽しめる。
大入島から見える夕陽

日暮れどきに歩けば、山の稜線を赤く照らしながら水平線に沈みゆくダイナミックな夕景を眺めることができます。

大入島の遊び方②
「遠見山展望台」で佐伯湾を一望

遠見山展望台からの佐伯湾の眺め
春には満開の桜越しに海を望むことも。

「九州オルレさいき・大入島コース」には、佐伯市街地はもちろん、四国や豊後水道まで一望できる360度パノラマの「遠見山展望台」があります。

見晴らしのよい景色を眺めてリフレッシュ!
海上散歩してきた道を見つけてみるのも楽しそうです。

大入島の遊び方③
清水が湧く「神の井」で神話に思いを馳せる

トレッキングを楽しんだら、島の神話に触れてみましょう。

真水が湧く「神の井」
清水(真水)が湧く井戸「神の井」。1988年、大分県の「豊の国名水」に選定。

砂利の地面に開いた小さな丸い穴。

「神の井」と呼ばれるこの井戸、実は初代天皇・神武天皇の伝説が語り継がれています。

清水が湧く井戸「神の井」と天神社の鳥居
波打ち際までわずか数メートルの距離にあるにもかかわらず、清水が今も湧き続けています。

『日本書紀』によると、神武天皇が島に水がないことに心を痛め、弓矢を突き立てて海岸を掘ったところ、清水が湧き出たと言い伝えられています。

そのため大入島は“神話の島”とも呼ばれているのです。

井戸の近くにある展望台から見える佐伯湾越しの豊後水道

また、この井戸の近くにある展望台からの眺望は格別。佐伯湾越しに、豊後水道を見渡すことができます。

季節や時間の移ろいとともに変わる海の景色を堪能できる大入島。気軽に島散策へ出かけてみませんか。

Information
大入島
address:大分県佐伯市大入島
tel:0972-23-3400(佐伯市観光案内所)
access:大分空港から佐伯港まで車で約2時間。佐伯港から第八大入島フェリーで約7分
運航便料金:大人150円、子ども80円(いずれも片道)
運航便本数:1日往復15便、佐伯港から石間港(大入島側)の最終は18:15、石間港から佐伯港の最終は18:00
web:佐伯市観光ナビ
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