〈美味なかよし〉の「鳥天定食」
連載|地元誌が教えてくれた、大分グルメの巡りかた

大分県のご当地グルメ「とり天」!
大分市や別府市の名店から
穴場のおすすめ店まで | Page 2

Posted 2023.03.18
Instagram X Facebook

大分市は「地元住民おなじみの味」が多数!

ボリュームたっぷり元祖とり天を食べるならここへ!
〈キッチン丸山〉

〈キッチン丸山〉の「とり天セット」
「とり天セット」850円は60年変わらない味。

とり天の起源は諸説ありますが、大分市のとり天の草分け的存在である〈キッチン丸山〉は、昭和30年代に店主の丸山尚美さんが兄弟子たちと一緒に“新しい鶏料理をつくろう!”と奮起。骨なしの鶏モモ肉をひと口大にして揚げ、ポン酢にからしを溶いて食べる、いまの姿を確立しました。

〈キッチン丸山〉のテーブル席とカウンター席
お昼時は満席になり行列ができるほどの人気。

衣をつけた鶏肉は、ジューシーかつあっさりしていて、洋食屋ならではの平皿に盛られたご飯が進みます。肉を寝かせる時間やタレの酢加減は季節によって微調整し、フライヤーは使わずに、ふたつの平鍋で火加減を調節しながら次々と揚げていく熟練の味。お昼時には、ビジネスマンや観光客で行列ができるほど、老若男女に愛される洋食店です。

Information
キッチン丸山
address:大分県大分市顕徳町1-6-15
tel:097-537-5538
access:JR大分駅から徒歩約10分
営業時間:11:00~14:30 ※とり天はなくなり次第終了
定休日:日曜・祝日

50年以上愛される、みんなの母の味
〈美味なかよし〉

〈美味なかよし〉の「鳥天定食」
「鳥天定食」900円。+200円でとり天の大盛りも可能。

1971年の創業当時から厨房で腕を振るう店主・仲恵美子さんは、みんなのお母さん的存在。メニューは「鳥天定食」に「日替り定食」、とり天と日替わりのメイン両方が楽しめる「なかよしセット」の3種類があり、客のほとんどが注文するのがとり天です。

注文を受けてから人数分の衣を溶き、揚げる直前にモモ肉にまとわせ油切れをよくするのがポイント。ピリリと辛い自家製ダレをつけるので、下味は控えめに。外はカリっと中はふわっとジューシーなとり天を求めて、地元のみならず観光客も列をなします。

「鳥天定食」を手にする店主の仲恵美子さんと娘の荒金美香さん
店主の仲恵美子さん(右)と娘の荒金美香さん(左)のふたりで切り盛りする。

ひと口大のとり天がゴロゴロと11個ほど盛られているので食べ応えも十分! 「おいしかった」「ごちそうさま」の声が溢れる、温かい母の味を食べに行きませんか。

Information
美味なかよし
address:大分県大分市東春日町10-1
tel:097-534-2234
access:大分ICから車で約10分
営業時間:11:00~14:00 ※なくなり次第終了
定休日:土・日曜、祝日(不定休あり)

地元住民も観光客も“トリ”コにする、
郷土料理と出合える店〈郷土料理 こつこつ庵〉

〈郷土料理 こつこつ庵〉の「とり天定食」
「とり天定食」800円(土曜・祝日は850円)。

ビジネスマンから学生、観光客まで、多くの人が温かな郷土の味を求めて足を運ぶ〈こつこつ庵〉。昭和46年(1971年)の創業時から大分の郷土料理を提供。手延べのだんご汁や関あじ・関さば、新鮮な近海の魚のお造りなど、仕入れから仕込みまで一切手抜きをしない料理が並びます。

〈こつこつ庵〉のカウンター席
ジャズが流れ、ゆっくりと落ち着ける空間。

先代の味を2代目が守り、いまなお愛され続けているこつこつ庵のとり天は、鮮度が高く、旨みのあるモモ肉を使用。練りからしを溶かした特製酢醤油で味わいます。ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにもぴったり。九州の焼酎や地酒、地ワインなども多く取り揃えているので、ぜひ一緒に味わってみて。

Information
郷土料理 こつこつ庵
address:大分県大分市府内町3-8-19
tel:097-537-8888
access:JR大分駅から徒歩で約10分
営業時間:11:30~14:30(14:00L.O.)、17:00~22:30(22:00L.O.)
定休日:日曜(月曜が祝日の場合は日曜営業、月曜休み)
web:郷土料理 こつこつ庵

〈ドライブイン 民宿 ピットイン〉の「とり天定食」
【 Next Page|まだある!
地元で人気の穴場のとり天 】

この記事をPost&Share
X Facebook